第15回「オフィスで活躍するAIの世界」

人工知能(Artificial Intelligence)、すなわち「AI」。この革新の技術が取り沙汰されるようになってから、もう半世紀以上の年月が経とうとしています。そう遠くない未来において、AIが私たちの生活・社会・文化を多方面から支える存在、あるいはそれら自体となり得る、そのような世界の到来が見込まれているのです。現代と未来に欠かす事のできない、AIに関する多彩な諸相をお伝えするべく、私たちクリスタルメソッド株式会社が「全20回」に渡ってAI解説記事をお届けしています。第15回は、「オフィスで活躍するAI」に関するお話を致しましょう。

[かつては苦手だった分野]

従来、コンピュータと呼ばれる電子媒体が最も苦手としていた活動があります。それが「パタン認識」です。パタン認識とは、図形や自然言語を認識し、それを理解するという行為を示します。例えば、私たちは(完全ではないとは言え)、向こう側から歩いてくる人物の性別を瞬時に判断する事が出来ます。顔つき、体つき、装飾品、声、あるいは「雰囲気(総合的な仕草)」という言語として表現しにくいものまで、その様々な要素を一瞬で見分ける・聞き分ける事が出来るのです。

しかし、あくまでもコンピュータが生きている世界は、私たちとは異なる二次元の世界。つまり、2D世界(画像・テキスト・動画)の認識が可能であっても、3D世界(人間、造形物、空間)を認識する事が極めて困難だというのが、コンピュータの特徴だったという訳です。実用には遠い道のりが必要だと思われました。

そこに、革新が訪れます。「機械学習(Machine Learning)」から発展した「深層学習(Deep Learning:ディープラーニング)」という考え方です。この深層学習によって、コンピュータは私たちが指示を与えなくても、「AI自らが、学習の積み重ねによって、より高度な判断を行う」という、一種自律的な機能を持ち得たのです。これは本当に革新そのものであって、ビジネスや生活環境を大きく変容させる潜在力を有しています。

例えば、手書き文字や印刷された文字の認識を正確に行う3Dセグメンテーション系AI(3次元の事象を判断できるAI)があれば、宅配・郵便などの物流仕分け・課金を自動で行えるようになります。音声という事象に対しても認識や生成が可能となれば、そのAIはあらゆる顧客対応や人材管理面において大きな効果を果たす事でしょう。

人間のように、ありとあらゆる言動を行える汎用AI(強いAI)の誕生はまだ先ですが、先述の通り、ある分野や領域に限った特化型AIにおいては、既に人間の知能を遥かに超える実績を上げています。医療用画像処理、工業用検査(外観検査・欠品検査、異音判定等)、自動運転やカーナビ、ノイズキャンセルや音声分離、ロボティックス等、製造、介護、ビジネス、医療、IoT、生活のあらゆる側面での応用が行われているのです。

音声分野でも、Amazon Echo、Google Homeなどのように、アシスタントAIの存在が日常に浸透し始めています。私たちのすぐそばで、既にあらゆるAIが活躍しています。

[オフィスで活躍するHAL3]

私たちクリスタルメソッド株式会社が主力開発を行っているHAL3(ハルさん)もまた、そうした「私たちのすぐそばで活躍するAI」としての存在感を高めています。こちらは対話型AIとして開発されたもので、主にオフィスワークにおける強力な支援が可能となっています。

HAL3は、「発話内容を認識して受付業務を行う」「写真認証登録を行う事で勤怠管理」「顔の表情から感情を読み取り、健康管理を行う」「知りたい事を質問するとWeb情報を含めて回答する」「議事録の文字起こしを発話者の感情と共に作成する」「リスク許容量によってお勧めの投資信託を紹介し、レコメンド機能を実装し営業サポートを行う」「シーン推定や物体認識機能により、その場の環境に適したワードを用いた対話をする」など、あらゆる範囲におけるAIサポートを行えるのです。

なお、特にAIによる顔認証技術はオフィスだけではなく、治安維持や行政面での活躍も期待されています。既に実用化されて社会に組み込まれている事例も多く、「防犯カメラに映り込んだ人込みの中から特定の人間を抽出する」ような、極めて高度な技術性も実現されています。この分野で先行する(日本の感覚的には「先行し過ぎている」)国は、中国です。今や、都市部のあらゆる場所にカメラが網羅され、AIによる顔認証技術により自動的に犯罪者や危険行動を24時間監視しています。

確かに、莫大な人口を抱える都市においては、このようなAIの大活躍は歓迎するべき事かもしれません。しかし、それは自由やプライベート情報を差し出す事によって成立するディストピアな世界です。こちらを是とするか非とするかは、まだ人類は多くの議論を重ねなければなりません。

[製造業向けIoT活用カンファレンス 2020 秋]

「革新」が「日常」に広がる世界。私たちは今、まさにAI技術との付き合い方を考え、来に向けて力強く歩む段階にあります。此度、2020年9月17日(木)、「製造業向けIoT活用カンファレンス 2020 秋」が東京会場(東京都千代田区丸の内2-7-2 JPタワー・KITTE 4F)にて開催されます。AIの技術仕様から具体的な活用事例まで、より多くの「革新」を理解する大変意義のあるイベントとなっております。私たちクリスタルメソッド株式会社
も、その分野の一翼を担う活動者として、同イベントへの参画を行わせて頂いております。AIの技術利用にご興味のある皆様は、ぜひとも積極的にご参加を下さいませ!

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■「製造業向けIoT活用カンファレンス 2020 秋」
公式サイト:https://f2ff.jp/event/iotc-2020-02
会期:【東京会場 (オンラインセミナーも予定) 】 2020年9月17日(木)
会場:【東京会場】JPタワーホール&カンファレンス(KITTE 4F)
〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-7-2 JPタワー・KITTE 4F
主催/運営:株式会社ナノオプト・メディア
参加料金:【東京会場】事前登録にて無料
後援団体:
持続可能なモノづくり・人づくり支援協会
日刊工業新聞社
※(2020年9月2日(水)現在・申請中含む)

■弊社概要
会社名:クリスタルメソッド株式会社
公式サイト:https://crystal-method.com/
住所:〒102-0073 東京都千代田区九段4丁目1-14 TLビル5F
設立:2008年
資本金:904万円
代表者:代表取締役 河合 継
研究者:20名以上
主な取引先:大手自動車メーカー、金融システム構築
展望:対話AI「HAL」に向けた「意識」の導入
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