NFTの5つの特徴

NFTにはどのような特徴があるのでしょうか。先進的で革新性のある技術として注目されている理由を確認していきましょう。
デジタル資産の唯一性を確保できる
NFTは代替不可能なトークンなので、唯一性のあるデジタル資産を確保できるのが特徴です。暗号資産は代替可能なトークンで、例えば1ETH(イーサリアム)を他の人と交換してもお互いが持っている資産価値は変わりません。
しかし、NFTの場合には個々のデジタル資産が独自の価値を持ちます。
例えば、あるアーティストの作品をNFTとして所有していたとしましょう。
その作品を暗号資産や法定通貨によって購入することは可能ですが、取引をした後に作品の価値は変わる可能性があります。
同じ作品が著作者から追加販売されたら、資産価値は下がってしまうでしょう。
逆に買い占められて流通量が減った場合には価値が上がります。このようにデジタル資産の唯一性を通して価値の変動が起こるのがNFTの特徴です。
個人間取引をしやすい
NFTはユーザーが管理者を経由することなく直接取引を行えるのが特徴です。
NFTによって定められたデジタル資産は自由に他のユーザーに移転することができます。
誰でもデジタル作品を制作して販売したり、対価としてイーサリアムなどの暗号資産を手に入れたりすることが可能です。NFTマーケットも増えてきているので、個人間取引によってアーティストなどの芸術家が販売をしやすい環境もあります。
プログラムを組み込める
NFTにはプログラムを組み込めます。
NFTのデジタル作品を販売したオリジナルの作者が流通時に恩恵を受けられるようにするプログラムを組む方法がよく活用されています。
一般的に作品が売れたときには作者が利益を得られますが、その後に他の人に転売されたときには特に利益を得られません。
しかし、NFTの場合には「転売されたときに売買代金の5%が作者に送金される」といったプログラムをすることが可能です。
取引できる数量や回数の制限を設けることもできるので、デジタル作品の作者を守れる仕組みになっています。
紛失リスクがない
NFTには紛失リスクがありません。
お金を落としてしまったり、芸術作品を盗まれてしまったりしたら大損をします。
しかし、NFTはブロックチェーン上に情報として所有者が記録されているため、紛失や盗難などによって資産を失うことはありません。現金や絵画、ゴールドなどの現物資産を持つのに比べると大損をするリスクが低いのがNFTです。
コミュニティを通してコミュニケーションを活性化できる
NFTは資産の唯一性を保つ方法としての機能だけでなく、コミュニティを作り上げることもできるのが特徴です。
例えば、参加するにはNFTを所有していなければならないといったルールにしてオンラインコミュニティを形成することができます。あるゲームのNFTを持っているユーザー限定にすれば、そのゲームについてのコミュニケーションを楽しめる場を作れます。
また企業がイベント特典などでNFTを提供し、そのNFTを持っている人だけがコミュニティに参加して議論できるといったプロモーションも実施できます。オンラインコミュニティは簡単に作れるので、マーケティングにも有効活用できるでしょう。