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AIブログ
第6回「AIが魂を癒してくれる日へ」
終活 対話AI お墓の代わり 納骨堂 DeepAICopy
大切な人を亡くしたあと、私たちはどのように故人を弔い、その存在と向き合っていくのでしょうか。従来のお墓や納骨堂に代わる新しい供養の形として、いまAIによる「デジタル供養」——故人との対話が静かに広がり始めています。
AIによる終活サポート(終活の準備・DX) は各正本で詳しく解説しています。本記事はAI墓地・デジタル供養(故人との対話という新しい弔いの形)に特化します。
終活には金銭・活動・供養などの側面があります(終活そのものの準備・DXは正本で解説)。本記事はそのうち供養、とりわけAIによる新しい弔い・故人との対話に焦点を当てます。
供養面は、遺される人々にとって、これは金銭や活動以上に重要な事かもしれません。というのは、多くの場合、遺される周囲の人々は葬儀や埋葬に関する情報を調べてはいません。先祖代々のしきたりや確固たる宗教をお持ちの方もいらっしゃいますが、ほとんどの方はそうした知識や方法に通じていないはずです。特に近年は核家族化や少子高齢化の影響で、供養に関する情報が散逸する傾向にあります。そこで、終活をされる方は生前に「このように葬式を取り計らって、こうして埋葬して欲しい」という事を予め決める事で、遺された人々の負担を減らしてあげようとするのです。
この供養の分野に「対話AI」が徐々に関わり始めている事は、あまり知られていません。これまで、私たちは「逝去したらお墓に納骨される」という伝統を受け継いで来ました。しかし、お墓の維持管理に関する労力の問題や金銭的な問題もあり、近年、こうした価値観も徐々に見直されつつあり、社会からは新しい供養方法と価値観のニーズが生じています。こうした経緯で共同墓地のような新しい供養の方法も浸透する中で、更に一歩進み、現実のお墓の代わりにAI技術を活用したバーチャル空間の墓地を運営するという方法も模索が続けられているのです。
例えば、東京藝術大学発のベンチャーeach toneが2020年5月に、会員制バーチャル墓地サービス「viz PRiZMA(ヴィーズ プリズマ)」を発表しています。ここでは終活を行っておられる会員の虹彩データからアート作品を創り、これをバーチャル空間に保存するという方法が用いられています。また、声や身体の動きの特徴なども収集するとしています。家族らはバーチャル墓地に収録されたそれらの故人の情報と相対し、静かに供養をするという事になります。

故人の情報は外部の改ざんを防がねばなりませんので、そこに改ざんが不可能なブロックチェーン技術が適用されます。ブロックチェーン技術は仮想通貨の根本原理として用いられているもので、AI技術とも強い補完関係を持つ技術です。
このような新たな納骨堂の試みは、AI技術の発展と普及に伴って、更に様々な形態が生まれるものと予見されます。弊社が開発した対話AI「DeepAICopy」も、このような新しい魂の取り組みに参画する可能性を持つプログラムです。「DeepAICopy」は実在する人間の容姿・声・仕草などの情報を取り込み、これをAIに反映する事によって、自然なコミュニケーションを行えるような映像・音声を自動生成する事が出来ます。つまり、「その人そっくりに話して動く」という映像を紡ぎ出す事が出来るのです。これを先ほどの供養分野に適用するのであれば、お墓の代わりとなる存在をバーチャル空間に作り出す事が出来ます。
この「DeepAICopy」は、生前の人間と会話をしているような感覚が得られます。SF映画のような話ですが、弊社ではこうした新しい文化や価値観も受容するべき時が来ているのではないかと考えています。生命の尊厳を鑑みて抵抗感を覚える方もいるでしょうし、まだこの分野には議論が必要だと思われますが、「供養」という行為において何よりも大切なのは「遺された者の気持ち」です。遺された者の魂が癒されるのなら、このようなAI技術を介した供養の方法も、新しい時代に向けて検討されるべき事項であると思われます。
AIが魂を癒してくれるような日が、徐々に近づいています。弊社の対話AIがどこまで葬祭の分野に関われるのか。命の在り方と向き合いながら、模索を続けてまいります。
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監修
河合 継(クリスタルメソッド株式会社 代表取締役)
AI・ディープラーニングに関する特許16件の発明者。過去、国立がん研究センターとの共同研究や、テレビ番組でのAI解説実績を持つAI研究者として、AIの研究開発を主導している。
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