第7回「AIが医師や看護師として活躍する日へ」

病院 対話AI 問診 看護師の代わり 医師の代わり DeepAICopy

コロナ禍に入って「医療崩壊」という話題が大きくメディアでクローズアップされました。日本は保険制度を含め、世界でも有数の豊かな医療体制を組み上げている国なのですが、その一方で地域による医師や病院の数の偏りや慢性的な人手不足の課題も抱えています。特に人手不足に伴う品質維持の難しさは大きな社会問題となりつつあり、少しでも平時と異なるような事態に陥った場合に先のような「医療崩壊」へ繋がる危険性を有しています。

私たちは身近に医療があり過ぎて感覚が麻痺しているような印象もありますが、医療行為というのは人類が生み出した文化の中でも非常に高度で複雑な分野であり、それを維持する為には莫大な費用と人材を投入し続けねばなりません。しかし今、病院は慢性的に費用も人材も不足する傾向にあります。医療体制を維持するには新しいシステムを求めなければならないのです。

歯科技工所の例を考えてみましょう。歯を治療するという医療行為は、治療を行う病院である歯科医院と、治療を行う際に必要となる製品を作る歯科技工所が共に必要です。この歯科技工所ではインプラント・セラミック・入れ歯等の歯科技工物を国家資格所持者の歯科技工士が製作し、これを歯科医院に納めています。しかし近年、この資格は取得者が年々減少しており、また熟練の技術者も高齢化と共に数を減らしています。更に、納品物の単価が下がっているという状況で、ますます経営を圧迫しています。経営の効率化を行わなければ、このまま先細りする事が必須という時流が示されているのです。

そこに登場するのがAI技術です。AIは深層学習という仕組みを介して、あらゆる業界に存在する「熟練の技」を視覚化し、これを出力に結びつける事が出来ます。AI技術を用いて歯科技工物を機械的に製造する事が可能になりますし、予約システム管理・カルテ管理・在庫管理・顧客管理といった事務分野でも効率化のサポートを行えます。歯科技工所や歯科医院へのAI活用はまだ徐々に進んでいる段階ですが、今後、ますますその需要が高まるものと予測されます。

一般の病院でも同じ事を言えます。特にここ数年、爆発的な注目を集めるようになっている研究分野が「対話AIによる問診」という領域です。病院は患者の状態を探る為に、身体の状態や出来事、生活習慣や行動についての問診を行います。この問診は治療の起点になる行為ですので力を抜く事は出来ませんが、その一方で人も時間も多く割かねばならない為に病院経営を圧迫させるひとつの大きな要因となり得ます。

医者

看護師の代わり、医者の代わりとして、対話AIが問診を行えないだろうか。病院側のそうしたニーズに応える技術が、徐々に生まれつつあります。一例として、AI技術を搭載したWeb型の問診システムを打ち出している企業もあります。そちらの問診システムでは電子カルテの転記作業が1日平均1時間近く短縮されると示されています。1時間の効率化を毎日積み重ねる恩恵は、病院経営の観点から非常に大きな意味を持つものと思われます。

ただし、問診には人間的な対応も不可欠です。現状におけるAI搭載の問診システムは事務的なやり取りが主流ですが、人間のような表情・仕草・声質などを用いて患者様の言葉を傾聴するという、一歩先に進んだシステムもこれから重要性を増すであろうと考えられます。人間のように対話してくれる問診システムであれば、よりきめ細やかな症状や状況の把握が出来るようになるのです。それは患者側にとっても、安心して治療に臨もうという気持ちの余裕が生まれます。

弊社の対話AIDeepAICopy」はまさにそのような問診分野に適用可能なプログラムです。「Depp AICopy」は現実に存在している人間の表情・仕草・声質を組み込む事で、まるでその人が話しているかのような対話映像を自動生成する事が出来ます。問診システムにこのような人間的な対話を行えるAIを搭載すれば、より円滑に問診を行う事が出来るようになりますし、病院側が提供する医療サービスの品質向上にも役立つはずです。

AIが医師や看護師として活躍する日も、そう遠くないと思われます。より健やかな社会を目指して、対話AIの躍進が続きます。