弊社のAIの技術
ここで弊社クリスタルメソッドが、今どのような技術を開発しており、どういったことが可能で、実際に医療現場に導入可能なのかを解説していきます。
弊社はAIの受託開発業務をおこなっており、他業種にもAIの技術を提供してきた実績があります。
医療業界においてもどこまで貢献できるのか、その技術力を解説していきます。
AIによる画像解析で病気診断
弊社ではAIによる画像解析をおこなっております。大量の画像データから似ているものと異なるものを瞬時に見分け、分類することができます。
その精度は99%を誇り、実際に企業様の工場でAIによる検品や異物の発見に大きな成果をあげています。
この技術は前述したMRIやCT画像、レントゲンなどにも大いに役立つと考えています。
また、検査数だけではなく、同時に撮影できる写真の数も技術の進化と共に上がっています。10年前は1回の撮影につき16枚が限度だったのですが、高性能機は320枚までの撮影も可能です。
それだけ精緻に生体情報を画像として視覚化出来る事は、もちろん私たちの健康にとって喜ばしい事ですが、その一方で病院側が医療画像を解析する労力が大きくなるという事も意味しています。
AIが健康時と病状時の写真を大量に深層学習し、画像から異常検知を行うようにすれば、そうした医療画像解析の現場の負担が軽減する事になります。
一例として、東京大学発のベンチャー企業エルピクセル社は国立がんセンター等の医療機関の提携により、脳MRI・胸部X線・乳腺MRI・大腸内視鏡等の医療画像診断支援システムEIRLを2017年から運用しています。
このように「自動化されたAI画像解析をベースに専門医による複数回の確認を経て診断を行う」という方法を用いる事により、現場の負担を減らしつつ、かつ医療サービスの品質を向上させる取り組みが行われているのです。
医師の目で一枚ずつ照らし合わせて確認するよりも大量に、圧倒的に早く診断することができれば、医師側だけなく患者側への精神的・肉体的負担も大幅に軽減できるものと考えています。
AIで病気予測
上記でご紹介したAIによる病気の予測ですが、弊社のどのような技術が応用できるのか解説します。
弊社の画像認識は人間の微妙な表情も読み取ることができます。
患者の顔をカメラで撮るだけで、今どのような表情でどんな感情を抱いているのか、不安や困りごとがないかをAIで分析することができます。
この技術はAIの感情を表現する技術にも使われています。
また、音声認識の精度も非常に高く、声や喉から発せられる異音を検知したり、問診形式でアンケートに回答するだけで、過去の膨大なデータと照らし合わせて病気を早期発見したり、事前に対策することが可能です。
開発が進めば、いずれはお手持ちのスマホにアプリをインストールするだけで、簡単にAIで病気予測ができるようになるでしょう。
こういったシステムは世界中のデータベースに接続することで、自宅にいながら常に最先端の医療を受けることができ、体が満足に動かせない方や自宅療養されている方にとって非常に心強い味方になるかと思います。
新薬の開発
AIは並列の同時作業や大量なデータの計算も得意としています。AIが使われている身近なものの代表はカーナビゲーションシステムです。
目的地を指定すれば、無数にあるルートの組み合わせの中から最短のルートや最安のルートを瞬時に見つけることができるのはすでに皆様が体感されていることかと思います。
この原理と同じで、大量にある成分の組み合わせから最適な組み合わせをAI自身が思考して新薬を開発することができます。
人間の手では時間がかかる工程もAIに任せれば圧倒的に速く終わりますし、ありとあらゆる無数のパターンの組み合わせを検証してくれます。
時には人間では到底思いつかないような発想で新薬が開発されることもあり、コロナウィルスのような未知なるウィルスへの対策として期待されています。
Deep AI Copyで人材育成
弊社は対話AIの開発にも力を入れています。
弊社が開発した“対話型AI HALさん”は一般的な事務業務はもちろん、話しかけた人間の声や表情を認識し、自身で判断した反応を返すことができます。
対話型AI HALさんのプロモーション動画はこちら
対話型AI HAL3 プロモーションビデオ
これらは上記の高性能な画像認識・音声認識ができて初めて実現できたものなのですが、今後は受付や事務作業をAIが担当する未来が来るかもしれません。
この対話型AI HALさんの発展型として、弊社は「DeepAICopy」を開発しました。
Deep AI Copyの特設ページはこちら
たった40分のビデオ撮影で本人のAIが作成できる「Deep AI Copy」
「DeepAICopy」はたった40分のビデオ撮影で本人の見た目・声、趣味、思考、知識、自己認識などをAIにインストールするサービスです。
現実に存在している人間の容姿や声質、そして動作も組み込み、これを映像として自動生成する事が出来ます。
人間のように対話が出来るAIとなりますので、病院でも極めて自然な応対が可能となり、高品質の医療サービスを支援する存在になり得るでしょう。
AIを搭載した診断支援システムや、Deep AI Copyの優れた点は、適切な学習が行われさえすれば「優秀な医師の技量」がそのまま反映され、24時間、いつでもどこでも使えるようになるという事です。
問診と執刀を同時におこなったり、本人が不在時の急な対応やオンライン診断など、様々なシチュエーションでの活躍が期待できます。
このDeep AI Copyの特筆すべき点は、常に学習して成長し続けるところにあります。
過去の膨大なデータと本人の知識に強化学習を重ねれば、医師の何十年にも相当する医療の知識を得ることができます。
人の時間は有限ですが、常に成長し続けるAIの技術は医学業界においても大きなプラスとなるはずです。
専門医を育てる為には病院の実務や研究を含めて非常に多くの時間が掛かり、そのような労力が原因で慢性的な人手不足や経営問題が生じ得ます。
「優秀な医師の技量」を獲得したAIであれば、それらの問題を解決できる可能性があります。
これらの知識やノウハウを保存し、後世に伝えることは後身の育成や研修生の人材教育などにおいて貴重な財産となるはずです。
このような対話AIと、先ほどのような診断支援・病気予測の能力を持つAIを組み合わせれば、医療分野を力強く支える事が出来るでしょう。
ーDeepAICopyの導入方法ー
本サービスはZoomでご利用頂けるサービスです
サービス利用のお申込みはこちらのお問い合わせボタンより行ってください。
料金体系や導入方法などのご相談をさせて頂きます。
サービスについて問い合わせる
AIと医療診断の成果としては既に様々な実例がありますが、特に有名なものは2016年8月に発表された白血病患者発見の話になるでしょう。
IBMの人工知能と評される「Watson」を用いて、2000万件以上のがんに関する英文論文を学習させる事により、特殊な白血病患者を診断から10分程度で導き出す事が出来たのです。
ここで、医師は治療法が分からなかったのですが、「患者の遺伝子データ」の入力により、病名と治療法の双方をAIから引き出す事が出来たのです。
AIによる診断支援は、更に未来への可能性を秘めています。
医療画像だけではなく、ウェアラブル端末等によって収集された生体情報から「病気の予測」を行う事も考えられます。このような遺伝子、このような生活習慣、このような生体情報であれば、このような症状がいついつに起きる可能性がある。
このような予測を導ける可能性があるのです。厚労省は遠隔診療について厳格な規定を設けていましたが、ここ数年、特にコロナ禍を受けて一転推進する動きが見受けられます。
AIによって病気の予測をし、AIによって診断支援を受けて、遠隔型で医師の診断を受けるという方法であれば、今後の少子高齢化時代、そしてwithコロナ時代においても医療体制は品質を維持する事が出来るでしょう。
そして更に、人間との自然な対話を行える仕組みを組み込んだ「対話AI」を用いるのなら、病院に「バーチャルヒューマン」を設け、医師・看護師の代わりを務める事が出来るようになります。