バーチャルヒューマンについて、ご存知の方はいますでしょうか?
実は近年、バーチャルヒューマンがものすごい速さで成長しているのです。
例えば中国の「AYAI」というバーチャルヒューマンは、インフルエンサーとして活動しており、海外の有名なトップブランドの公式モデルを務めるなど活動の幅を広げています。

中国の大手IT企業でもある「百度」は、バーチャルヒューマンにも自分で考えられる力や知能を持たせようと、さらに研究が進んでいるところです。
今回は「【近未来】バーチャルヒューマンが私たちに与える影響とは?」について、詳しくお伝えしようと思います。

そもそもバーチャルヒューマンとは

バーチャルヒューマンは「デジタルヒューマン」とも呼ばれており、CG(コンピューター・グラフィックス)でリアルな人間の形を作り出した3Dアバターのことをいいます。
バーチャルヒューマンは大きく分けて「実在する人物を再現する」「架空の人物をゼロから創る」の2パターンの制作方法があります。
ビジネスの世界では、「架空の人物をゼロから創る」という方法が注目を集めており、中国の「AYAI」もそのうちの1体になります。

バーチャルヒューマンの大きなメリットとして、顧客との間に感情を持ったコミュニケーションができることです。
チャットボットや音声ボットの場合は、必要最低限の情報のみ伝えてくれますが、人間同士のコミュニケーションと比べるとそこに感情はありません。

ですが、バーチャルヒューマンは、「身体の動き」「顔の表情」「会話」など、忠実に再現し、人とのコミュニケーションに感情を持たせてくれます。

バーチャルヒューマンが及ぼす影響とは?

バーチャルヒューマンは、徐々に私たちの生活に影響を及ぼしています。
ですが、本格的にバーチャルヒューマンが導入され始めたら「どうなるのか?」を詳しく紹介していきます。

詳しくは以下の項目に沿って、説明していきます。

  1. グローバルに活躍(進出)できる
  2. 人材コストの節約
  3. UX(顧客体験)が向上する
  4. 外見や性別などに縛られることがない
  5. ブランディングの向上

1.グローバルに活躍(進出)できる

バーチャルヒューマンに外国語を理解させてしまえば、世界中の方々とコミュニケーションや仕事が問題なくできるようになります。

これまでに人間が長時間かけて外国語を学んでいたのを、バーチャルヒューマンであれば数分で理解することができ流暢に会話することができます。

バーチャルヒューマンは人間と違い、24時間365日フル稼働を可能としているので、海外と仕事をする際の「時差の問題」も解決してくれます。

また、旅行先の言語を話せなくても、バーチャルヒューマンが人間味のある接客で外国人観光客を接客してくれるので、言語の心配もなくなります。

他にも、言語の問題が原因でなかなか海外進出できなかった日本企業が、容易に海外にも進出できるようになります。

 

2.人材コストの節約

バーチャルヒューマンは、人材コストを削減できるメリットがあります。

人間は、仕事が問題なくできるようになるまで長い月日が必要であり、その分コストもかかってきます。せっかくお金をかけて育成しても、将来的には辞めてしまう可能性もあれば、仕事ができるようになっても、ミスを犯してしまう可能性もあります。

ですが、バーチャルヒューマンに仕事内容を理解させれば、時間をかけずとも数分でミスなく業務を遂行することができます。
特に日本は人手不足が問題視されていますが、バーチャルヒューマンによって人手不足を解消することができます。
根本的な問題は解決できていませんが、少なくとも人数不足で賄うことができなかった業務などは解決することが可能です。

任せられる仕事はバーチャルヒューマンに依頼して、人間は人間にしかできない仕事を行って行くほうが両者にとって利点は大きいものになります。

3.UX(顧客体験)が向上する

バーチャルヒューマンが導入されることで、UX(顧客体験)が向上しやすくなります。
例えば「コンビニ」「スーパー」「受付」といった接客業は、全て人が行います。

人によっては、ミスが起きて顧客に嫌な思いをさせてしまうかもしれません、体調不良で急に欠員が出てしまうかもしれません。
これらを全て、バーチャルヒューマンに置き換えたらどうでしょうか。
感情的なコミュニケーションができるようになったバーチャルヒューマンは、ミスも犯さなければ、体調不良になることもありません。
常にフル稼働で、顧客満足度の高い接客を提供することが可能になります。

4.外見や性別などに縛られることがない

バーチャルヒューマンは、外見や性別を超越した活動が可能になっております。

例えば、ニュースキャスターをバーチャルヒューマンにすることでリスクを受けない情報発信をすることができます。

人間だから立場上、伝えられる内容はそれなりに制限はありますが、バーチャルヒューマンであれば、伝えたい対象に対して外見や性別に囚われない発言ができるようになります。

他にもセンシティブ的な発言なども、バーチャルヒューマンを中性的な顔立ちにすれば、反感をいだきにくくなります。

5.ブランディングの向上

バーチャルヒューマンは、企業のブランディングアップや顧客満足度の向上に繋がります。

企業の商品を宣伝したり、人間と同様に感情的コミュニケーションによって顧客の購買行動を促進してくれます。
よくある事例として、スポンサーとして契約していたインフルエンサーが不祥事を起こし企業のイメージダウンしてしまったことです。
インフルエンサーや芸能人も人間ですから、急なスキャンダルは少なからず起こる可能性はあります。ですが、バーチャルヒューマンはこのようなリスクは全くありません。

バーチャルヒューマンは、作り込まれた完璧なプログラムで動作するため、不祥事や騒動など起こすことがなく、企業のブランディングを担保いたします。
企業が求めるバーチャルヒューマンは24時間365日、少しの隙も見せることはありません。

バーチャルヒューマンの課題

ここまでで、バーチャルヒューマンが私たちにたくさんの良い影響をもたらしてくれるとお分かり頂けたと思います。
ですがバーチャルヒューマンも、良い影響ばかりだけではありません。
ここでは、バーチャルヒューマンを導入することで起こる課題について、以下の項目に沿ってご説明いたします。

  1. 高いクオリティのバーチャルヒューマンが求められる
  2. 仕事がなくなる可能性がある
  3. 情報漏洩の可能性がある

1.高いクオリティのバーチャルヒューマンが求められる

バーチャルヒューマンの顔というのは、変にリアルなため「不気味さ」や「嫌悪感」をいだく方も多いです。バーチャルヒューマンの見た目の問題に対応すべく、アニメっぽさを残したバーチャルヒューマンが活用されていたりします。
ですが、バーチャルヒューマンは顧客に好感を得られるように、日々改善を重ねています。

2.仕事がなくなる可能性がある

バーチャルヒューマンが本格的に導入されるようになれば、人間ができる仕事の範囲が狭まってくることになります。
人材コストや人手不足などの問題で、バーチャルヒューマンが代わりに行ってくれるのは利点ですが、それが裏目に出てしまうことにも目を向けないといけません。
AIができる仕事と人間にしかできない仕事をよく考えて、今後の人生を歩まなければいけません。

3.情報漏洩の可能性がある

バーチャルヒューマンに限った話ではないですが、どんな機械(情報)にも情報漏洩の危険性があります。
特にバーチャルヒューマンが対応できる仕事は「受付」「データ入力」「財務関連」「経理」など、情報を扱う仕事がメインになります。
万が一、ハッキングされた場合は、これらで扱っていた情報が漏洩されてしまいます。
情報が漏洩されたら、大きな問題になりかねません。

今後、バーチャルヒューマンが進化していく中で、セキュリティーの問題も同時に強化していかなくてはいけないです。

バーチャルヒューマンの活用事例

ここまでで、バーチャルヒューマンについて私たちの生活に影響することの「利点」や「課題点」を交えてご紹介してきました。
では、実際にバーチャルヒューマンがどのような場面で活用されているのか3つご紹介していきます。

  1. 中国のインフルエンサー「AYAI」
  2. スイス銀行の「ダニー」
  3. 3D女子高生の「Saya」

1.中国のインフルエンサー「AYAI」

AYAIは、中国のインフルエンサーとして活動する女性のバーチャルヒューマンです。
※日本の企業(株式会社Aww)もAYAIの開発に携わっております。

AYAIは中国で絶大な人気を誇っており、中国版Instagramとも言われている、Red Book(小红书)の初投稿にて約3000万回の視聴回数を記録しました。
現在は、SNSのフォロワー数100万人以上を記録しています。

そんな絶大な人気を誇る「AYAI」ですが、中国の最大手EC企業のアリババの社員として就職し、ECモール「Tmall(天猫)」のナビゲーターとしても活躍しています。
AYAIは「メタバース」「アーティスト」「ブランドディレクター」など、様々な場所で活動していき、今後の活躍の幅を広げる方針です。

2.スイス銀行の「ダニー」

スイス銀行(UBS)はUneeQ社と協力し、チーフエコノミストであるダニエル・カルト(Daniel Kalt)と同じクローンのデジタルヒューマン(ダニー)を開発しました。

ダニーの凄いところは、チーフエコノミストであるダニエル・カルトと同等以上の価値をお客様に提供することができるところです。
また、ダニーはデジタルヒューマンなので24時間365日働くことが可能になっております。
ダニエル・カルトが多忙で時間がない時に、ダニーはダニエル・カルト以上に仕事で成果を出してくれます。

人は2つの場所に同時に存在することは不可能と言われてきましたが、バーチャルヒューマンを活用すれば、それが可能になるのです。

バーチャルヒューマンの無限の可能性が、不可能を可能にしました。

3.3D女子高生の「Saya」

世界では「バーチャルヒューマン」がものすごく進化し発展していますが、日本も負けてはおりません。

日本では、3D女子高生の「Saya」というバーチャルヒューマンが有名で、Sayaは「テレビ番組」「イベント」「広告」などで活躍の幅を広げています。
もしかしたら読者さんの中にも、Sayaを実際に見たことある方もいるのではないでしょうか?
Sayaはデジタルヒューマンの課題でもあった「見た目の不気味さ、嫌悪感」がないと言われるほど評価され話題となりました。

また、Sayaが他のデジタルヒューマンと違うのが「人の心に寄り添える」をコンセプトに創られていることです。
他のデジタルヒューマンは、人間の生活を物理的に豊かにするために開発されていますが、Sayaは「人の心に寄り添える」バーチャルヒューマンを目指しています。

いずれは、ディスプレイから出てきて、人間と全く遜色のない実現を目標としています。
Sayaの今後の成長に期待ですね。

まとめ

いかがでしょうか?
今回は「【近未来】バーチャルヒューマンが私たちに与える影響とは?」について、お伝えさせていただきました。

バーチャルヒューマンの需要は、ますます高まっており、活躍の場は無限に広がっています。
実際にバーチャルヒューマンは世界中で「インフルエンサー」「銀行員」「受付スタッフ」として活躍の場を広げ、すでに私たち(人間)と共存し始めています。

技術の進歩によって、簡単な設定だけで「バーチャルヒューマン」が誰でも容易に活用できるツールまで存在しています。
バーチャルヒューマンは、今後さらに大きく活躍の場を広げていき、きっと私たちの生活において、なくてはならない存在になるでしょう。
バーチャルヒューマンは、確実に私たちにとって良いものになると思います。

今後もバーチャルヒューマンの動向から目が離せませんね。

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