第3回「自動車の製造に用いられるAI活用事例とは?」

自動車製造と熟練の技

私たち現代人が獲得しているモビリティ(交通・物流)のネットワークは、いわば文明の血脈のごとく、無くてはならないものとして機能しています。そのモビリティ・ネットワークを支えている科学製品が「自動車」です。日本がモノづくり大国として存在感を示し続けて来た経緯には、この自動車製造の厚い歴史が大きく関わっています。

自動車は利便性のみならず、安全・安心の品質を維持しなければならない製品です。その為、非常に高度な「Quality:品質・仕様」「Cost:コスト・原価」「Delivery:数量・納期」の管理(QCD管理)が徹底されています。このQCD管理は、これまで自動車製造業界における「熟練」と呼ばれる技工者や専門家の手によって行われて来ました。これが今、AIテクノロジーによって代替出来るのではないかと考えられているのです。

AIテクノロジー登場前の段階では、工場の無人化が進んでいたとは言え、人間特有の「直感(勘)」や「感性(経験)」が必要な検査工程を完全に無人化する事は出来ていませんでした。自動検査装置のようなものが代替する事がありましたが、検査装置はあまりに閾値が厳格であり、人間のような「状況に応じて、トータルに程よく判断できる」という状況を生み出せなかったのです。また自動検査装置は再設定や調整に時間が掛かり、自動検査装置が漏らした不良品を改めて人間が検査しなければならない本末転倒な現象すら生じる事もあります。

あらゆる業界の例に漏れず、日本の製造業界でも人材が減り続けている昨今です。その流れで熟練の技も徐々に喪失の危険が迫っています。AIテクノロジーは、その熟練の技を継承する存在になる可能性を秘めています。

AIと検査の親和性

AIテクノロジーを活用した自動車製造の製品検査は、仕組みとしては非常にシンプルです。写像装置を使って画像データを収取した後、「傷」「へこみ」「汚れ」「形状異常」「紐づけ異常」といった不良を検知してくれるのです。それだけの状況を鑑みますと、AIと自動検査装置にそう変わりが無いように思えるかもしれませんが、AIの更なる特徴はそうした不良要素を「半自律的に学習できる」という点にあります。

また驚くべき事には、「ある特定の検査に特化したAI」という条件で言うなれば、AIテクノロジーは「人の熟練の技」すらも超える正確性・効率性を発揮します。AIによる目視検査は、人のように環境や身体機能にまったく左右される事なく、安定した識別精度を常に保ちます。「グレーゾーン」に関する良否判定の精度も、深層学習を重ねる程に高度な状態へ到達します。そして人とは異なり、それらの判定結果を全て可視化・保存・共有する事も出来るのです。弊社のAIによる検査の事例はこちらからご覧ください

外観検査

熟練の技を継承したAIテクノロジーが、24時間体制で体調や環境に左右されず、自動車の生産ラインをホールドする意義は、あまりに大きなものです。自動車製造に必要な高度なQCD管理を、AIテクノロジーが完全と表現できる程に担ってくれます。このような検査の自動化・安定化・効率化は、モノづくりにおける品質問題のみならず、今後の到来が予測される人材問題にも解決の道を示してくれます。

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