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ChatGPTのモデル一覧(2026年9月現在)
2026年9月時点でChatGPTの料金ページに掲載されている現役モデルは、大きく「GPT-6系」と「GPT-5.6系」の2世代に分かれる。それぞれにティア(Sol / Terra / Luna)があり、名前の体系は「世代.マイナーバージョン + ティア名」で構成されている。
ティアの意味は次のとおりだ。Solは各世代の最高性能枠(複雑な推論・エージェント処理向け)、Terraは性能とコストのバランス型、Lunaは速度と軽量性を優先した枠。この命名体系は2026年7月のGPT-5.6 GA以降に導入されたもので、以前の「o3」「GPT-4o」といった名前とは体系が異なる。
以下は公式料金ページ(chatgpt.com/pricing・2026年9月28日確認)に掲載されているモデルと、プラン別のアクセス可否をまとめた比較表だ。
| モデル名 | 位置づけ | 無料 | Go | Plus | Pro |
|---|---|---|---|---|---|
| GPT-6 Astra | 最上位推論 | — | — | 上限あり | 拡張 |
| GPT-6 Sol | GPT-6フラッグシップ | — | — | 上限あり | 拡張 |
| GPT-6 Luna | GPT-6軽量 | — | — | 上限あり | 拡張 |
| GPT-5.6 Sol | 5.6世代最高性能 | — | — | 拡張 | 無制限 |
| GPT-5.6 Sol Pro | 5.6 Sol上位 | — | — | 拡張 | 無制限 |
| GPT-5.6 Terra | バランス型 | 制限あり※ | 制限あり※ | 拡張 | 無制限 |
| GPT-5.6 Luna | 速度・軽量優先 | 利用可 | 利用可 | 拡張 | 無制限 |
| GPT-5 Thinking Mini | 軽量推論 | — | — | 拡張 | 無制限 |
| レガシーモデル | 旧世代 | プランにより一部アクセス可(詳細は公式確認) | |||
※ GPT-5.6 Terraは無料・GoではデスクトップのワークとCodexでアクセス制限あり。出典:ChatGPT公式料金ページ(2026年9月28日確認)
なお、GPT-4o・o1・o3はすでに引退(レガシー)扱いで、現行の主力ではない。公式モデルリリースノートによれば、o3とGPT-4.5は2026年5月28日に、GPT-5.1系は2026年3月11日にChatGPTから提供終了している。
モデルの選び方は「速さ・深さ・コスト」の3軸だけで考える
モデル名が増えるほど「どれを使えばいいか」がわからなくなる。そこで判断を単純化する軸が「速さ」「深さ」「コスト」の3つだ。
この3軸は排他的ではなく、優先順位のフレームだ。たとえば「今日は調査タスクだから深さ優先でSolを使い、普段のメールはLunaで十分」という切り替えができれば、使えるメッセージ枠も節約できる。
速さが大切な場面とは、リアルタイムの応答が体験品質に直結するケースだ。チャット形式のやり取り、短文翻訳、会話ログの素早い要約などがこれにあたる。GPT-5.6 Lunaは無料プランでも利用でき、日常的な軽タスクには十分な応答品質を持つ。
深さが大切な場面は、多段階の推論や長い文脈を維持しなければならないタスクだ。複数の資料を横断した調査レポートの生成、コードレビューとリファクタリングの提案、法律や財務の文書整理などがあたる。GPT-6 AstraはPlus以上で利用でき、Pro契約では「Pro推論」として上限が大幅に拡張される。
コストが大切な場面は、毎日大量のメッセージを送る反復業務や、チームで共有するAPIベースの処理だ。GPT-5.6 TerraはSolと比べてコストを抑えつつ、GPT-5.5相当の性能を持つバランス型として位置づけられている(2026年7月のGA時点の報道ベース)。
用途別の選び方:文章作成・要約・調査・コード・複雑な推論
「速さ・深さ・コスト」の軸を実際の業務シーンに落とし込む。
文章作成・メール・企画書
文章作成の多くは「構成の整理」と「表現の調整」の繰り返しだ。一発で完成品を出すより、ラフ→修正→仕上げのサイクルを回すことが多い。この場合、速さとコストのバランスが効いてくる。GPT-5.6 TerraかLunaで十分な場面がほとんどだ。文体の細かいトーン調整や、複数案の比較などはTerraが安定している。
要約・議事録・長文整理
要約品質はコンテキストウィンドウの大きさに依存する。ChatGPTのコンテキスト上限は以下のとおりだ。
| プラン | GPT Instant系 | GPT推論系 | 入力ページ目安(Instant) |
|---|---|---|---|
| 無料 | 27K | 場合による | 約12ページ |
| Go | 54K | 256K | 約40ページ |
| Plus | 54K | 256K | 約40ページ |
| Pro | 128K | 400K | 約250ページ |
出典:ChatGPT公式料金ページ(2026年9月28日確認)
会議の文字起こし(数万字)を一度に渡すなら、Plus以上のGPT推論系(256K)が安定する。ProのGPT推論系(400K)は論文や契約書の束など、大量文書を一括処理する場面に向く。
調査・情報収集
ChatGPTのDeep Research機能はPlus以上で使える。複数情報源を横断して構造化されたレポートを生成する用途には、GPT-6 AstraやGPT-5.6 Solが向く。ただし回答生成に時間がかかるため、「急いで大まかな情報を得たい」という場面ではTerraやLunaで普通にチャットする方が実用的だ。
コード生成・レビュー
コードのデバッグや設計相談は「深さ」を要するタスクだ。エラーの原因特定、複数ファイルにまたがるリファクタリング案の提示、テストコード生成などはGPT-6 Astra・GPT-5.6 Sol Proが適している。単純な関数の作成やコメント追加程度ならTerraで十分な場面が多い。また、Codexへのアクセスはプランによって上限が異なるため、大量のコード処理を自動化したい場合はPro以上が現実的だ。
複雑な推論・意思決定支援
「A案とB案の財務的なトレードオフを多段階で整理してほしい」「複数の法律条文を参照して論点を整理してほしい」といったタスクは、Astraを最優先に考えてよい。公式ではAstraを「最上位推論」として位置づけており、PlusではメッセージUP限が設定されているため、頻繁に使う場合はProを検討する。
「ChatGPTのUIで使う」と「業務システムに組み込む」では判断軸が変わる
ChatGPTのモデル一覧を見るとき、「UIのチャット画面で使う場合」と「自社システムにAPIで組み込む場合」は、同じモデル名でも選び方の根拠が異なる。この点は、一般的なモデル比較記事ではほぼ触れられていない。
UI上での選択は「自分の手で送信するメッセージ1件ごとの体験品質」が中心になる。一方、APIで組み込む場合は次の変数が加わる。
- 待ち時間(レイテンシ):エンドユーザーが体感するため、UIで「少し遅くても深い回答」が許容されていても、システム内では2〜3秒の遅延がUX問題になることがある
- トークンコスト:UI上でのサブスクリプション料金と違い、API利用はトークン従量課金になる。Lunaはトークン単価が最も低く(APIではSol $5入力/$30出力・Terra $2.50/$15・Luna $1/$6、2026年7月GA時点の報道ベース)、大量処理にはLunaかTerraが現実的
- 応答のコントロール:APIではシステムプロンプト・temperatureなどのパラメータで挙動を制御できる。UIのチャットでは「プロンプトの書き方」でしか制御できない
- ストリーミング応答:トークンを逐次返す設計にすることで待ち時間の体感を下げられるが、推論モデル(Astra系)はストリーミング出力が確定するまでの内部処理時間が長い傾向がある
DeepAIはバーチャルヒューマンやAI面接・AIロープレなどの対話システムを開発・運用しており、UI上の応答体験とAPI組み込み後の実挙動の差を実運用の中で把握している。たとえばAI面接の候補者応答への返答生成は、「深さ」よりも「自然なテンポ」が会話体験を左右する。このような場面では、最高性能モデルより中間ティアの方が適していることがある。
ChatGPTのUIを業務に使う場面では、この感覚は「モデルを切り替えたら応答が丁寧になったが遅くなった」という体験として現れる。推論系(Astra)は確かに質が高いが、サクサクした応答が重要なブレスト用途ではTerraやLunaの方が実用上快適なことがある。
よくある疑問:古いモデルはいつ消えるのか、無料で使えるモデルは何か
無料プランで使えるモデルは?
2026年9月時点の公式情報によれば、無料プランでテキストチャットを無制限に使えるのはGPT-5.6 Lunaだ。GPT-5.6 Terraも無料・Goで利用できるが、デスクトップのワークとCodexではアクセス制限がある。GPT-6系(Astra・Sol・Luna)は無料プランでは使えない。
古いモデルはいつ消えるのか?
OpenAIは公式のModel Release Notes(help.openai.com)でモデルの引退タイムラインを公表している。直近の引退例は以下のとおりだ。
- GPT-5.1系(Instant/Thinking/Pro):2026年3月11日に提供終了
- o3・GPT-4.5:2026年5月28日に提供終了
- GPT-4o・o1など旧世代:2026年2月13日に提供終了
通常は引退の数週間〜1ヶ月前に告知される。引退後はChatGPTのUIでモデル選択肢から消え、APIも段階的に無効化される。「モデル名でブックマークしたプロンプト」が突然動かなくなるのはこのためだ。
対策としては、特定モデル名に依存するワークフローを組む場合は定期的にModel Release Notesを確認すること、またはティア名(SolやTerraなど)のエイリアスを使う設計にすることが実務上有効だ。
モデルの切り替え方(UIでの操作)
ChatGPTのWebUI・スマートフォンアプリでは、チャット入力欄の上部または左上にモデル名が表示されている。そこをクリック(タップ)すると、現在のプランで利用できるモデルの一覧がドロップダウンで表示される。モデルを選んで送信すると、そのメッセージから選択したモデルが適用される。会話の途中でも切り替えられるが、推論の前提となる会話履歴の扱いはモデルによって異なるため、重要なタスクは新規チャットで始める方が安定する。
ChatGPTのモデル選択に迷ったときは、「速さ・深さ・コスト」の3軸で今のタスクがどこに位置するかを確認する。そのうえで現在のプランで使えるモデルと照らし合わせれば、「とりあえず何となくデフォルト」より一段精度の高い判断ができる。
料金プランごとの詳細な比較(月額・機能差・プランのアップグレード判断)については、ChatGPT料金プランの詳細解説を参照してほしい。ChatGPTの基本的な使い方や初期設定についてはChatGPT入門ガイドにまとめている。
DeepAIについて(利益相反の開示)
本記事を公開しているクリスタルメソッドは、AI対話システム「DeepAI」(バーチャルヒューマン・AI面接・AIロープレ)を開発・運用しています。本文中のAPI組み込みに関する記述はDeepAIの開発・運用から得た知見に基づいていますが、特定のモデルやプランへの誘導を意図したものではありません。DeepAIの詳細は公式サイトでご確認いただけます。
参考文献
- ChatGPT公式料金ページ(2026年9月28日確認):https://chatgpt.com/ja-JP/pricing/
- OpenAI Model Release Notes(help.openai.com・2026年9月28日確認):https://help.openai.com/en/articles/9624314-model-release-notes
- OpenAI GPT-5.6 Sol/Terra/Luna GA発表(Neowin・2026年7月9日):https://www.neowin.net/news/openai-to-release-gpt-56-sol-terra-and-luna-on-july-9/
- Simon Willison’s Weblog:GPT-5.6解説(2026年7月9日):https://simonwillison.net/2026/Jul/9/gpt-5-6/
- OpenAI GPT-5.5発表(openai.com):https://openai.com/index/introducing-gpt-5-5/
