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ChatGPTでスライド作成|自社テンプレのまま作る手順
文:クリスタルメソッド編集部 監修:河合 継(代表取締役)

ChatGPTでスライドを作成する方法は2つある
「ChatGPTでスライドが作れる」と聞いて調べると、「ChatGPTに構成を出させてPowerPointに貼る」という手順を説明した記事が多く見つかります。しかし2026年9月時点では、それより直接的な方法が2つ公式に提供されています。
- 方法1:ChatGPT Work——ChatGPTのWork(ウェブ・デスクトップアプリ)で、指示や資料からプレゼンテーションなどのファイルを作成・編集する。
- 方法2:ChatGPT for PowerPoint(アドイン)——Microsoft PowerPoint内のサイドバーでAIが動き、既存のデッキを編集・追加修正する。
どちらを選ぶかは「どこで作業するか」「自社テンプレートをどう活かすか」によって変わります。この記事では両方の手順と使い分けを、公式ヘルプの仕様にもとづいて整理します。
関連記事ChatGPTのプロンプトはどう書けばいい? / ChatGPT Canvasの使い方は? / ChatGPTで画像生成のやり方は?
2つの方法の違いを比較する
どちらも「ChatGPTがスライドを作る」点は共通ですが、動作する場所・得意な作業・ファイルの扱い方が異なります。
| 項目 | 方法1:ChatGPT Work | 方法2:ChatGPT for PowerPoint(アドイン) |
|---|---|---|
| どこで動くか | ChatGPTのウェブ版・デスクトップアプリ | Microsoft PowerPoint内のサイドバー |
| 得意な作業 | 指示・添付資料からの新規ファイル生成、テンプレートを使った繰り返し作業 | 既存デッキへのスライド追加・修正、経営層・顧客向けの仕上げ、構成レビュー |
| 対応ファイル | Googleドキュメント・スプレッドシート・スライド(関連するGoogle Workspaceアプリが有効な場合)。テンプレートの元には.pptx等も使える。PowerPointはWorkデスクトップの流れには提供開始時点で含まれない | PowerPointファイル(.pptx) |
| 自社テンプレートの活かし方 | 参照ファイル添付 or @Template-Creator でテンプレート化 | 既存デッキのスタイルに合わせるよう指示(「このデッキのスタイルに合わせて」) |
| 使えるプラン | プラン・ワークスペース設定・ファイル形式・利用場所による | Free・Go・Plus・Pro・Business・Enterprise・Edu(FreeとGoは限定的) |
| クレジット消費 | —(本記事の出典に記載なし) | 1メッセージあたり目安10〜50クレジット(GPT-5.5を使う典型的なタスクの場合) |
手元の既存PowerPointファイルに手を入れたいなら方法2、メモや資料から新しく作りたい・同じ形式の資料を繰り返し作りたいなら方法1のテンプレート機能、と使い分けるのが分かりやすい考え方です。
方法1:ChatGPT Workでスライドを作成する手順
ChatGPT Work(ウェブ版またはデスクトップアプリ)を開き、次の流れで進めます。
基本の手順(指示から作る場合)
- Workを開く——Workを開き、作りたいファイルと、その使い道を説明します。
- 目的・構成・枚数を具体的に伝える——例:「経営会議向けに、添付のKPIレポートをもとに10枚のスライドを作って」
- ソース資料を添付する——Word・Excel・PDF・メモなどを添付ファイルとして渡すと、ChatGPTがその内容を読んでスライドに変換します。資料がある場合は必ず使う——これが公式の推奨手順です。
- 出力されたファイルを確認する——生成されたスライドの内容・レイアウト・数値を精査し、誤りがあれば追加指示で修正を依頼します。
デスクトップアプリでは、サイドバーから文書・スプレッドシート・プレゼン・PDFを開いて、変えたい部分を選んで指示を送ることもできます。「このグラフのラベルを分かりやすくして」「このスライドのレイアウトを変えたい」のように部分的な編集も可能です(出典:OpenAI公式ヘルプ)。
自社テンプレートを参照させる(1回限りの依頼)
「今回の資料だけ自社テンプレートのデザインに合わせたい」という場合は、参照ファイルとして自社のPPTXまたはGoogleスライドを添付し、「このファイルのスタイルに合わせてスライドを作って」と伝えます。1回限りの依頼ならこれで十分です。
自社テンプレートのまま作る:参照ファイルと@Template-Creatorの使い分け
同じテンプレートを繰り返し使う場合は、毎回参照ファイルを添付するよりテンプレートを登録しておくほうが効率的です。これが@Template-Creator機能です。
@Template-Creatorでテンプレートを作る手順
- ChatGPT Work(ウェブ)またはデスクトップアプリのCodexで、入力欄の
@Template-Creatorを選択します。 - 参照ファイルを1つ添付、またはGoogleスライドのリンクを貼ります(Googleの場合はそのファイルを開けるGoogleアカウントでGoogleドライブを接続済みであること)。
- 「何を固定し、何を変え、毎回どの情報を渡すか」を説明して送信します。
- 完成したテンプレートに「インストール」ボタンが表示されたら追加します。
登録したテンプレートは個人用です。チームで使うには、作成したテンプレートをプラグインとしてまとめ、管理者に該当ロール向けに公開してもらう必要があります。デスクトップアプリの場合はZIPで共有する方法もありますが、社内情報やサンプルデータが含まれていないか事前に確認してください。
また、テンプレートを共有しても元ファイルのアクセス権は変わりません。チームメンバーがテンプレートを使うには、リンク先のファイルや接続サービスへの自分のアクセス権が別途必要です。
Googleスライドのテンプレートから作った新しいファイルは、元のGoogleファイルを変更せず、テンプレートはリンクを保持します。共有前に保存場所と共有設定を必ず確認してください(出典:OpenAI公式ヘルプ)。
方法2:PowerPointアドイン「ChatGPT for PowerPoint」の導入と使い方
PowerPoint内で直接AIを使いたい場合は、アドイン「ChatGPT for PowerPoint」を導入します。自分のPCで個人的に使う場合と、組織全体で展開する場合とで手順が異なります。
個人での導入手順
- PowerPointを開き、ホーム → アドイン を選択します。
- 「ChatGPT」を検索して追加します。
- リボンから「ChatGPT」を開き、利用権のあるChatGPTアカウントでサインインします。
これでPowerPointのサイドバーにChatGPTが表示され、開いているデッキに対して直接指示を送れます。
組織でのアドイン展開(管理者向け)
組織のMicrosoft Store設定でこのアドインが制限されている場合、Microsoft 365管理者がマニフェストXMLファイルを使って社内展開できます。
- Microsoft 365管理センター → 統合アプリ → アドインを展開
- 「カスタムアプリをアップロード」→ マニフェストをアップロード
- 対象ユーザー・グループに割り当て
管理者はワークスペース設定でChatGPT for PowerPointを有効化し、管理ポータルでアプリを個別に制御できます(出典:OpenAI公式ヘルプ)。
既存スライドへの追加・修正の使い方
アドインの真骨頂は「すでにある資料を崩さずに手を入れる」場面です。公式が推奨するコツは次の2点です。
- 「何を変え、何を残すか」を具体的に伝える——例:「市場概要の後にリスクのスライドを追加して。このデッキのスタイルに合わせ、前後のスライドは変えないで」
- 大きな編集の前に計画を先に出させる——例:「編集する前に、どのスライドをなぜ変えるか概要を示して」と送ると、意図しない変更を防げます。
次に読む:ChatGPTのプロンプトはどう書けばいい?
うまく作るためのプロンプト例
公式ヘルプが示すプロンプトを日本語で整理します。指示の解像度が高いほど、意図に近い出力が返ってきます。
新規作成
- 「このメモとKPIから10枚の取締役会向け報告を作って」
- 「このメモを5枚のスライドにして」
既存デッキの編集・追加
- 「市場概要の後にリスクのスライドを追加して」
- 「これらのスライドを自社のハウススタイルに合わせて」
- 「経営層向けにこのデッキを引き締めて」
構成・内容のレビュー
- 「このプレゼンの流れと抜けている点を確認して、想定される質問も挙げて」
- 「編集する前に、どのスライドをなぜ変えるか概要を示して」
使えるプランと利用量(クレジット)の考え方
ChatGPT for PowerPointはFree・Go・Plus・Pro・Business・Enterprise・ChatGPT Edu・K-12の利用者に提供されています。ただしFreeとGoは利用が限定的です(2026年9月時点、出典:OpenAI公式ヘルプ)。
各プランの料金は変わることがあるため、OpenAIの公式料金ページで確認してください。
クレジットの消費目安
ChatGPT for PowerPointはChatGPT for Excel/Sheetsと同じトークン単位のレートで計算されます。GPT-5.5を使う典型的なタスクでは1メッセージあたり10〜50クレジット程度消費する場合があります。利用量はプレゼンテーションの規模・複雑さによって変わります。大きなデッキへの複数ステップの編集や、複雑なソース資料の処理ほど消費量が増えます(出典:OpenAI公式ヘルプ)。
Plus・Pro・Businessはプランのエージェント利用上限の範囲内での利用になります。Business・Enterprise・Eduで柔軟な料金設定が有効になっている場合は、ワークスペースのクレジットプールから消費されます。
会社で使うときの管理者設定とテンプレートの共有
会社でChatGPTのスライド機能を組織的に使う場合、個人の設定だけでなく管理者側の準備が必要です。
ChatGPT for PowerPointの管理者設定
- 管理者はワークスペース設定でChatGPT for PowerPointを有効化します。
- アドインをMicrosoft Storeから展開できない環境では、マニフェストXMLによる社内展開が可能です(手順は前述)。
- 管理ポータルでアプリを有効化・個別に制御できます。
Work側のテンプレート共有
- @Template-Creatorで作成したテンプレートは個人用です。組織で共有するには、プラグインとしてまとめて管理者に該当ロール向けに公開してもらう手順が必要です。
- デスクトップアプリではZIPで共有する方法もありますが、社内情報やサンプルデータが含まれていないかを必ず確認してください。
- テンプレートの共有は元ファイルのアクセス権を変えません。チームメンバーは自分でリンク先へのアクセス権を持っている必要があります。
仕上げで必ず確認すること
ChatGPTは便利ですが、公式ヘルプ自体が次のように注意を促しています。
「ChatGPT can make mistakes, including when editing or deleting presentation content. Review outputs before sharing or relying on them.(ChatGPTはプレゼンテーション内容の編集・削除を含む誤りを犯すことがあります。共有・使用前に出力を必ず確認してください。)」(出典:OpenAI公式ヘルプ)
共有前に次の点を確認する習慣をつけてください。
確認チェックリスト
| 確認カテゴリ | 具体的な確認項目 |
|---|---|
| 数値・データ | 元の資料と数値が一致しているか。KPI・売上・比率が正しく引用されているか |
| 主張・事実 | AIが補完した主張が元の文書の意図と合っているか。根拠のない断定が入っていないか |
| レイアウト | 自社テンプレートのフォント・色・ロゴ・余白が崩れていないか。変えてはいけないスライドが変わっていないか |
| 削除・欠損 | 元のスライドが意図せず削除されていないか。重要な情報が省略されていないか |
| 共有設定 | Googleスライドで作成した場合、保存場所と共有権限が正しいか。社外に公開したくない情報が含まれていないか |
特に「大きな編集を一度に行った場合」は変更箇所が多く見落としやすいため、事前に「編集の計画を先に出させる」プロンプトで変更範囲を把握してから実行するのが現実的です。
よくある質問(FAQ)
ChatGPT WorkでPowerPointファイル(.pptx)に直接書き出せますか?
OpenAI公式ヘルプによると「PowerPointはWorkデスクトップフローには提供開始時点で含まれない」と明記されています(2026年9月時点)。PPTXファイルを扱いたい場合はアドイン(方法2)か、Workで扱えるGoogleスライドを使う方法があります。
Freeプランでもスライド作成に使えますか?
ChatGPT for PowerPointはFreeプランにも提供されていますが、利用が限定的です。ChatGPT Workの機能はプラン・ワークスペース設定・ファイル形式・利用場所によって異なります。本格的なスライド作成にはPlus以上のプランが適しています。
テンプレートを登録すれば毎回添付しなくていいですか?
はい。@Template-Creatorで登録したテンプレートは再利用できます。ただし個人用のため、チームで使うには管理者がプラグインとして公開する手順が必要です。また元ファイルへのアクセス権はテンプレートを共有しても変わりません。
どのモデルがスライド生成に使われますか?
公式ヘルプではGPT-5.5を使う典型的なタスクでのクレジット消費例が示されていますが、スライド生成に特定のモデルが使われると断定した記載はありません。使用されるモデルはプラン・設定・利用場面によって変わる可能性があります。ChatGPTのモデルの選び方はChatGPTモデル一覧と選び方を参照してください。
GeminiやCopilotでも同様にスライドを作れますか?
Geminiを使う方法については GeminiでのGoogleスライド作成 を参照してください。この記事ではChatGPTの2つの方法に絞って解説しています。
出典・参考
- OpenAI公式ヘルプ「ChatGPT for PowerPoint」(2026年9月時点)
https://help.openai.com/en/articles/20001242-chatgpt-for-powerpoint - OpenAI公式ヘルプ「Creating and editing documents, spreadsheets, and presentations with ChatGPT Work」(2026年9月時点)
https://help.openai.com/en/articles/20001278-creating-and-editing-documents-spreadsheets-and-presentations-with-chatgpt-work - 話題のきっかけ:SHIFT AI ニュース(YouTube)「【作成法2選】GPT-6 Astraで自社スライドをテンプレのまま一発生成」(2026年9月23日頃)
監修
河合 継(クリスタルメソッド株式会社 代表取締役)
AI・ディープラーニングに関する特許16件の発明者。過去、国立がん研究センターとの共同研究や、テレビ番組でのAI解説実績を持つAI研究者として、AIの研究開発を主導している。
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