弊社での取り組み
弊社クリスタルメソッドでは、AI(人工知能)を中心とした受託研究開発業務をおこなっております。
近年注目されているアバターと弊社のAIの技術とノウハウを駆使して、何か社会に貢献できないかと模索していました。
AIには無限の可能性を秘めており、AI自身の強化学習によりまだまだ成長の余地が残されています。
近年はSNS、ゲーム業界、DX、オンライン化が進むビジネス業界、これから需要が伸びると予想されている「メタバース」業界でもアバターが活用されています。
メタバースとは、インターネット上にある3次元の仮想空間のことです。
これまではオンラインゲームのように、ゲームのキャラクターになりきったアバターを用いてゲームを攻略したり、交流を図るのが主でした。
しかし、メタバースは現実の自身を再現したアバターを用いて仮想空間内で交流します。
現実世界では触れ合えない地域や国の人と交流ができ、仮想空間内で使える通貨が発行されたりと、まるで第二の人生を送っているような気持ちに錯覚させてくれます。
人生100年時代とも言われ、メタバースで余生を楽しむといった考え方も今後は一般的になるのではと考えています。
このように活躍の機会が多いアバターですが、弊社は強みでもあるAIとアバターを用いて新たなプロジェクトを企画しました。
それが「Deep AI Copy」です
Deep AI Copyで革命を起こす
「Deep AI Copy」は弊社が開発した“個人の見た目、声、趣味、思考、知識、自己認識などをAIにインストールするサービス”です。
弊社で開発している対話型AI HAL3(ハルさん)にも実装されており、経験や技術のコピーをとおして医療や介護現場、オフィスなどでの活用が期待されています。
※プロモーションビデオも公開しています。
VIDEO
弊社で開発を行ったAI技術・Deep AI Copyが、日本テレビ「教科書で学べない 今そこにある危機」に取り上げられました!
※番組で取り上げられたシーン
40分のビデオ撮影で、本人の外見や声、思考の傾向などを取り込み、本人を再現したAIを作成します。
微妙なズレなども強化学習によりAI自身で試行→改善を繰り返すことで成長し、まるで本人のようなAIを作り出すことが可能になります。
これらの技術は当然簡単に他社様が真似できるものではございません。
表情の筋肉を捉える画像技術や声を正確に聞き取る音声認識技術と弊社のAIのノウハウがあって初めて実現できたものです。
アバター作成に関連する弊社の記事はこちら。ニュースでも話題になったゼレンスキー大統領のフェイク動画とディープフェイクについて解説しています。
「今話題のゼレンスキー大統領のフェイク動画と弊社のAIアバターを比べてみました!」
Deep AI Copyで経験やノウハウを後世に伝える
Deep AI Copyは個人の思考や知識を再現可能です。
人間の記憶や思い出は時間が経つと薄れたり忘れ去られてしまうものですが、AIは半永久的に記憶しています。
このことを利用すれば、ビジネスシーンや医療現場で本人が不在の場合でも、本人のAIの思考や知識を活用することで対処可能になります。
新しい知識を得れば、その都度AIに認識させればグレードアップできますし、AI自身も強化学習により思考し続けるので、新たな課題や困難にも立ち向かうことができます。
本人不在時の緊急用ではなく、AI自身が本人に匹敵する成長を見せれば、実質本人が分身したものと同義であり今後の働き方が変わるかもしれません。
また、弊社のディープフェイクの技術により、外見に関しても本人と見間違うほどの感情豊かな表情を再現します。
快・不快の感情を理解しコミュニケーションをとり、個性を再現したDeep AI Copyは自律した思考・行動をおこないます。
音声認識の技術も高水準を保っており、しっかりと本人の声に感情を乗せて会話することで、より本人に近いコミュニケーションを図ることができます。
これらのことを活用すれば、本人の見た目はもとより、思考やこれまでの知識・蓄積されたノウハウを確実に保存し、不在時や万が一の際にも対応できる、本人が生きた証を残し・後世に伝える唯一無二のものではないかと弊社は考えております。
クリスタルメソッドでは、アバターの作成を承っております。自身の姿かたち、声、喋り方など、まるで本人がそこにいるかのようなクオリティで、永久にコンピュータ上に残すことが可能です。
Deep AI Copyで終活を
もう一つの取り組みとして弊社が注目しているのが「終活」です。
厚生労働署による平成30年の簡易生命表の発表によると、日本の男性の平均寿命は81.25歳、女性は87.32歳と年々高くなっています。
定年退職後の生活を充実させようと、新たに働く人、趣味を見つける人など様々ですが、メタバースもその1つだと言えるでしょう。
自宅にいながら様々な人と交流できるメタバースは、新たな刺激や経験となるはずです。
このご時世ですので、人との接触が避けられているため、オンライン会議やオンライン飲み会、オンライン婚活など、活動の場がネット上にも広がりつつあります。
第2、第3のコミュニティとして期待されているメタバースですが、そこでもアバターや弊社のDeep AI Copyは活躍するでしょう。
余生の過ごし方を考えると同時に「終活」についても弊社は焦点を当てています。
終活という言葉が近年話題になりましたが、補足すると「自身の終わりのための活動」の略で、自身の老後や保険、相続、果てはお墓や葬儀の段取りなどを計画することをさします。
終活と聞くと、死後のことを考えることになりネガティブな印象を与えてしまいます。
株式会社プラネットの調査によると、自分自身の終活について考えたことがある人は男性46.2%、女性58.5%という結果になりました。
また、株式会社エス・エム・エスの調査によると、親と終活について話したことがない人は約6割と、まだまだ関心が少ないことがわかります。
しかし、実際には「希望通りの最後を迎えさせてあげたい」「言い出すきっかけがない」と悩んでいらっしゃる方も多いのが現実です。
弊社のDeep AI Copyはそもそも終活という概念を変えようということです。
Deep AI Copyによって本人に限りなく近いAIにすることで、個性や性格、思考や知識をいつまでも保存し、いつでもコミュニケーションをとることができます。
将来的には故人を偲ぶという考え方がなくなり、墓や埋葬も必要なくなるかもしれません。
このような考え方が根付いていけば、日本の冠婚葬祭の在り方が大きく変わってくるでしょう。
もちろん、「故人はもう生き返らない」「それは本人ではない、偽物だ」と考える方もいらっしゃるでしょう。
故人との思い出は胸にしまっておきたい、すでに亡くなったという現実を受け入れたい、と考える方がいらっしゃるのも事実で、その考え方を否定するわけではありません。
あくまで、弊社が持っている技術やノウハウを駆使して、新たな終活の選択肢の一つとして何か社会に貢献できればと考えています。