第11回「自社開発対話型AI・HAL3(ハルさん)の世界」

人工知能(Artificial Intelligence)、すなわち「AI」。この革新の技術が取り沙汰されるようになってから、もう半世紀以上の年月が経とうとしています。そう遠くない未来において、AIが私たちの生活・社会・文化を多方面から支える存在、あるいはそれら自体となり得る、そのような世界の到来が見込まれているのです。現代と未来に欠かす事のできない、AIに関する多彩な諸相をお伝えするべく、私たちクリスタルメソッド株式会社が「全20回」に渡ってAI解説記事をお届けしています。第11回は、私たちクリスタルメソッド株式会社が主力開発を行っている「対話型AI・HAL3(ハルさん)」に関するお話を致しましょう。

[シンギュラリティ]

AIの世界を覗いてみますと、その中でよく登場するのが「シンギュラリティ(Technological Singularity)」という単語です。こちらは日本語訳では「技術特異点」と表現をします。AI開発の話に限定しますと、こちらは「人工知能が人類の知能を凌駕する地点」の事を示しています。またどうにもSF風の大げさな言葉だ、そんな事が起こるはずはないという意見もあるかと思います。その一方で、Googleの技術部門ディレクターを務め、これまでにもインターネットやウェアラブル端末について多くの「予言」を的中させてきたレイ・カーツワイルによれば、このシンギュラリティは「2045年には達する」そうなのです。

カーツワイルのシンギュラリティ論の根拠は「指数関数的な進化の歴史」という法則性にあります。この地球上のすべての事象は、「①最初はゆっくりと小さなものが積み重なっていき」、「②やがて物事や出来事の感覚が指数関数的に凝縮し初めて」、「③スピーディーに大きなものが生まれるようになる」という流れを汲んでいるのだそうです。一例として、単細胞生物から多細胞生物が地球上で生じるまでに数十億年を有した(①)にも関わらず、多細胞生物から多彩な動植物への派生は驚くべきスピードで進んでいった(③)、という現象が挙げられます。コンピュータの発展もまた、これと同じように指数関数的な伸び方を示し続けています。

実際、私たちは十数年前まで、スマートフォンというものはほとんど普及していませんでしたし、インターネットでビジネスやコミュニケーションを行うという感覚も今よりずっと希薄でした。GPSやカーナビの普及率も低く、地図を片手に街歩きや運転を行う事が当たり前でした。それが、僅かな期間で、私たちのデジタル世界は大きな変容を遂げたのです。AI技術もまた、驚異のスピードで進化を遂げ続けています。

「AIは全知全能のゼウスでもなければ、魔法の杖でも無い。」本連載記事でも、何度かこちらの表現をしています。実際、全ての願いを叶えてくれる汎用AI(=強いAI)は、まだ先の未来の展望です。しかし、「深層学習(Deep Learning:ディープラーニング)」という、人間の脳構造を模倣した「ニューラルネットワーク」が展開されてから、「AI自らが、学習の積み重ねによって、より高度な判断を行う」という状況が、現実のものとなっています。

そして、ある分野や領域に限った特化型AI(弱いAI)においては、既に人間の知能を遥かに超える働きぶりを示しています。医療用画像処理を始め、工業用検査(外観検査・欠品検査、異音判定等)、自動運転やカーナビ、ノイズキャンセルや音声分離、ロボティックス等、製造業、介護、ビジネス、医療、生活のあらゆる側面での応用が行われるようになっているのです。

2045年、AIは人間の脳の全ての計算量を実現できる。カーツワルツは、そう信じています。日々、進化を遂げている、私たちクリスタルメソッド株式会社の対話型AI「HAL3(ハルさん)」も、このシンギュラリティの一翼を担う存在になって欲しい。そのような想いと共に、数字やデータと向き合う世界に身を投じています。

[HAL3(ハルさん)]

現在、提供をしている「HAL3(ハルさん)」にも、非常に高度なAI技術が搭載されています。前回、前々回の記事で触れた「豊かな感情を解析する音感情認識機能」も、こちらのAIに搭載されているものです。こちらの機能は、ユーザーの皆さんの声のトーンや言葉の特徴を適切に解析し、皆様の感情(喜怒哀楽)を分類・表示するものとなっています。同じ「アホ」という発言でも、喜怒哀楽によって、その言葉の真意が異なります。このAIは、そうした真意を読み取る潜在力を持っています。

その他、HAL3は対話型AIとしての能力を存分に発揮し、「発話内容を認識して受付業務を行う」「写真認証登録を行う事で勤怠管理」「「顔の表情から感情を読み取り、健康管理を行う」「知りたい事を質問するとWeb情報を含めて回答する」「議事録の文字起こしを発話者の感情と共に作成する」「リスク許容量によってお勧めの投資信託を紹介し、レコメンド機能を実装し営業サポートを行う」「シーン推定や物体認識機能により、その場の環境に適したワードを用いた対話をする」といったアクションが可能です。

人間の感情に基づいた対話の出来るAI、HAL3(ハルさん)。シンギュラリティの未来に向けて、一歩ずつ、力強い前進を続けています。

[第1回 AI・人工知能 EXPO【秋】]

「革新」が「日常」に広がる世界。私たちは今、まさにAI技術との付き合い方を考え、来に向けて力強く歩む段階にあります。此度、2020年10月28日(水)~30日(金)、「第1回 AI・人工知能 EXPO【秋】」が幕張メッセにて開催されます。AIに関するあらゆるサービスが出展しており、最新のAIサービスを導入・比較検討することができる日本最大のAIの専門展となっております。私たちクリスタルメソッド株式会社も、その分野の一翼を担う活動者として、同イベントへの参画を行わせて頂いております。AIでの課題解決にご興味のある方は、ぜひとも積極的にご参加を下さいませ!
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■「第1回 AI・人工知能 EXPO【秋】」
公式サイト:https://www.ai-expo-at.jp/
会期:2020年10月28日(水)~30日(金)10:00~18:00 ※最終日のみ17:00終了
会場:幕張メッセ(事前登録によりオンラインでも来場、商談可能)
主催:リード エグジビション ジャパン株式会社
参加料金:事前登録にて無料
後援団体:
一般社団法人 人工知能学会
一般社団法人 日本ディープラーニング協会
同時開催:
第1回 ブロックチェーン EXPO【秋】
第1回 量子コンピューティング EXPO【秋】

■弊社概要
会社名:クリスタルメソッド株式会社
公式サイト:https://crystal-method.com/
住所:〒102-0073 東京都千代田区九段 4 丁目 1-14 TL ビル 5F
代表者:代表取締役 河合 継
研究者:20 名以上
主な取引先:大手自動車メーカー、金融システム構築
展望:対話 AI「HAL」に向けた「意識」の導入
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