DXのスキルを問う資格

導入したDXを活用するためにも、情報を処理する技術を始めとして、企業にもDX人材にもさまざまなスキルが求められます。では、そのスキルの有無を測るためには、どの様な資格があるのでしょうか。まずは、直接的にDXのスキルを問う資格をご紹介します。
DX検定
DX検定とは、日本イノベーション融合学会によって創設された民間検定試験。1000点満点のテストで、DXに関する全般的な知識を問う試験となっています。
・ビジネスにおける戦略へDXを活かすための知識
・IoTやスマートマシーンへの基礎知識
・ビッグデータやデータサイエンスなど
試験はWEB上で行い、獲得した点数によって以下のレベル認定証が獲得できます。試験の平均点としては500点ほどで、800点以上は5%にも満たないと報告されています。なので、800点以上のDXプロフェッショナルレベルを獲得できる人は、企業にとって魅力的なDX人材であると言えそうです。
・スコア800以上⇒「DXプロフェッショナル レベル」
・スコア700以上⇒「DXエキスパート レベル」
・スコア600以上⇒「DXスタンダード レベル」
デジタルトランスフォーメーション検定
略称から考えると、先ほど紹介したDX検定と同じものになってしまいますが、こちらのデジタルトランスフォーメーション検定は、一般財団法人 全日本情報学習振興協会が認定する資格となっています。
試験は主に2つに分類され、一つ目のDX推進アドバイザー認定試験は、DXを推進したりプロデュースできる知識に関して問う試験。そして、もう一つのDXオフィサー認定試験は、管理職やUIデザイナーに向けた試験となっています。どちらの試験も、DXの現状・DXの技術・DXの展開と3部構成になっており、試験によって点数の配分は異なりますが、規定の点数を超えることで合格となります。
+DX認定資格
この資格はIoT検定制度委員会によって創設された、DX推進に必要なスキル・リテラシーを証明するための資格。同委員会では、日本の企業がDXを推進できない原因の一つとして、DX人材の不足をあげ、現状のレベルを把握しそれを解消することを目的としています。
そして、試験内容は以下のものを始めとして、主に6つの項目に分かれています。各項目で5問が出題される計30問の試験を、規定の点数をクリアすることで認定されます。問題数が少ないため、比較的手軽に始めやすい試験であるとも言えるでしょう。
・DXを導入したことによる革新性・創造性
・DX推進を実現するアイディアを試す計画性・実現性
・IoTなどを生産へ導入することにおける生産性・付与価値