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Adobe Campaign ClassicにSQLi脆弱性CVE-2026-105489
文:クリスタルメソッド編集部 監修:河合 継(代表取締役)

CVE-2026-105489 — Adobe Campaign Classicで確認されたSQLインジェクション脆弱性の概要
2026年10月27日、Adobeはマーケティングオートメーション製品Adobe Campaign Classic(以下ACC)において、SQLインジェクション脆弱性CVE-2026-105489を公開した(最終更新:2026年10月28日、出典:CVE.org)。
脆弱性の種類はCWE-89「SQLコマンドで使用される特殊要素の不適切な無害化」、いわゆるSQLインジェクションである。CVSS v3.1スコアはAdobe自身の評価で9.9(CRITICAL)と付与されており、CRITICALに分類される。
影響を受けるバージョンはAdobe Campaign Classic バージョン7.4.4 ビルド9402以下であり、ビルド9403が修正版として位置づけられている(CVE.org公式記録より)。現時点でCISAのKnown Exploited Vulnerabilities(KEV)カタログへの掲載は確認されていない。
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Adobe Campaign Classic 脆弱性CVE-2026-105489の技術的特性と深刻度
CVSS v3.1のベクターはAV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:C/C:H/I:H/A:H(評価者:Adobe)であり、各要素が示す意味は以下のとおりである。
| 評価項目 | 値 | 実務上の意味 |
|---|---|---|
| 攻撃経路(AV) | ネットワーク(N) | 物理アクセス不要。インターネット経由で到達可能 |
| 攻撃複雑度(AC) | 低(L) | 特殊な事前条件や高度な技術を必要としない |
| 必要な権限(PR) | 低(L) | 低権限の認証済みユーザーで悪用可能 |
| ユーザー操作(UI) | 不要(N) | 被害者側の操作なしに攻撃が成立する |
| スコープ(S) | 変更あり(C) | 脆弱コンポーネントの管理境界を超えた影響が生じる |
| 機密性への影響(C) | 高(H) | 情報の不正取得リスクあり |
| 完全性への影響(I) | 高(H) | データ改ざんリスクあり |
| 可用性への影響(A) | 高(H) | サービス停止リスクあり |
スコープが「変更あり(C)」という点は特に注目すべき特性である。CVSSの仕様上、スコープ変更は脆弱なコンポーネントが属する認可境界(Authorization Scope)の外にある別コンポーネントへ影響が及ぶことを意味する。
悪用の現況については、EPSS(悪用される確率の統計的推定)が2026年11月1日時点で約0.0048(パーセンタイル約0.41)と低水準にある(FIRST EPSS)。EPSSはあくまで統計的な推定値であり、「悪用されない」ことを保証するものではない。
次に読む:AIハッキングによる情報漏洩の主な被害は?
Adobe Campaign Classic 脆弱性CVE-2026-105489が日本の企業運用に示す意味
ACCはマーケティングオートメーション製品であり、SQLインジェクションの悪用が成功すると、現在のユーザーの権限で任意のコードが実行される可能性がある。低権限の攻撃者がユーザー操作を介さずに悪用できるため、対象の版を使っている場合は修正版への更新が必要になる。
Adobe Campaign Classic 脆弱性CVE-2026-105489 — 今やること
今やることは以下の2点である。
- ビルド9402以下を使用している場合は、修正版ビルド9403へ更新する。
- 公式の回避策はCVE公式記録に記載がない。
自社の機器が対象かどうかの判断や、すでに侵入されていないかの確認は、構成やログを見ないと判断できません。
参考文献
- CVE.org — CVE-2026-105489 公式記録:https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2026-105489
- NVD(米国国立脆弱性データベース)— CVE-2026-105489:https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-105489
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