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Google ChromeにCVE-2026-118305——Turbolevのメモリ破損、更新を
文:クリスタルメソッド編集部 監修:河合 継(代表取締役)

CVE-2026-118305とは――ChromeのTurbolevに発見されたメモリ破損脆弱性
2026年10月27日、Google Chromeに関するセキュリティ脆弱性CVE-2026-118305がCVE公式記録(cve.org)に公開された(最終更新:2026年10月28日)。採番元のCNA(CVE Numbering Authority)はChromeである。内容はChromeのTurbolevにおけるメモリ破損(CWE-119)だ。
影響を受けるのはバージョン156.0.8078.73より前のGoogle Chromeである。攻撃者が作成したHTMLページを介して、サンドボックス外で任意のコードを実行できる可能性がある。リモートの攻撃者による悪用が想定される。CISA-ADPによるCVSS 3.1スコアは9.6(Critical)、ベクターはCVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:R/S:C/C:H/I:H/A:Hである。ChromiumプロジェクトとしてのSeverity評価は「High」と位置づけられている。
2026年11月1日時点のEPSS(悪用可能性の統計的推定値)は0.369%(パーセンタイル約0.31)であり、これは確率の推定にとどまる。CISA KEVへの掲載は確認されていない。
関連記事AI開発ツールのEMBRACE、VS Codeは未修正? / Brotli脆弱性、悪用は確認済み?更新は?
CVE-2026-118305のCVSSスコアの構造を読む
CVSSスコア9.6の構成要素を確認する。
| 評価項目 | 値 | 企業運用上の意味 |
|---|---|---|
| 攻撃経路(AV) | ネットワーク(N) | 物理アクセス不要。インターネット上のページにアクセスするだけで成立しうる |
| 攻撃複雑度(AC) | 低(L) | 競合状態の悪用や特殊な環境設定が不要。再現性が高い傾向がある |
| 必要権限(PR) | 不要(N) | 攻撃者に対象システムの事前アクセス権限が不要 |
| ユーザー関与(UI) | 要(R) | 「ページを閲覧する」だけで足りる。フィッシングリンクやマルバタイジングが経路となりうる |
| スコープ(S) | 変更あり(C) | Chromeサンドボックスの外へ影響が及びうる。単なるブラウザクラッシュではない |
| 機密性(C)/完全性(I)/可用性(A) | すべて高(H) | 機密性・完全性・可用性のいずれも「高(H)」と評価されている |
CVSSのスコープ(S)は「変更あり」と評価されており、CVSSベクターの構成要素としてサンドボックス外での影響が示されている。
CVE-2026-118305への対応
CVE-2026-118305に関して現時点で確認できる対応は以下の通りだ。
修正版への更新。影響を受けるのはバージョン156.0.8078.73より前のGoogle Chromeである。該当する場合は、Googleの告知の修正版へ更新する。配布パッケージを通じてChromeを管理している環境では、そのベンダーの告知の修正版で判断する。
公式の回避策は記載なし。CVE公式記録・Chromiumのセキュリティ告知・CISA KEVのいずれにも、バージョン更新以外の公式回避策は現時点で記載がない。修正版への更新が現実的な唯一の対処手段となる。
CISA KEV掲載状況。2026年11月1日時点でCVE-2026-118305はCISA KEVに掲載されていない。KEV非掲載は「悪用されていない」ことの証明ではなく、「公的機関によって悪用が観測・記録されていない状態」を指す。
自社の機器が対象かどうかの判断や、すでに侵入されていないかの確認は、構成やログを見ないと判断できません。
〈参考文献〉
・CVE-2026-118305 CVE公式記録(cve.org) — https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2026-118305(2026年10月28日最終更新)
・CVE-2026-118305 NVD詳細(nvd.nist.gov) — https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-118305
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