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Android版ChromeにCVE-2026-118309——CVSS9.6、修正版へ更新を
文:クリスタルメソッド編集部 監修:河合 継(代表取締役)

CVE-2026-118309とは何か――CVSS9.6が示す深刻度
2026年10月27日、Googleが開発するChromiumプロジェクトに対し、CVE-2026-118309として識別される脆弱性が公式に登録された(最終更新:2026年10月28日)。
CVSS 3.1スコアは9.6(CRITICAL)とCISA-ADPが評価している。このスコアが意味するのは、攻撃者の特別な権限を必要とせず(PR:N)、ネットワーク越しに(AV:N)、機密性・完全性・可用性のすべてに高い影響(C:H/I:H/A:H)を与えうる、という組み合わせだ。CVSSの評価ベクター全体はCVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:R/S:C/C:H/I:H/A:Hである。
弱点の分類はCWE-20「Improper Input Validation(不適切な入力検証)」。UIコンポーネントにおける入力処理の欠陥であり、特別に細工されたHTMLページを開くだけで悪意ある処理が走りうる構造を持つ。
なお、2026年11月1日時点でのEPSS(悪用される確率の統計的推定)は0.31%(パーセンタイル:約0.24)と報告されている(FIRSTによるEPSSの推定値であり、悪用を断定するものではない)。CISAの既知悪用脆弱性カタログ(KEV)への掲載は現時点でない。実際の悪用報告は公式に確認されていない。
関連記事ChromeのPaintのメモリ破損、更新は? / Windows版ChromeのViews脆弱性、更新は?
Chrome 脆弱性 CVE-2026-118309の影響を受けるバージョンと修正版
CVE公式記録(cve.org)に基づき、影響を受けるバージョンの範囲は以下のとおりだ。
| 製品・プラットフォーム | 影響を受けるバージョン | 修正バージョン | 備考 |
|---|---|---|---|
| Google Chrome(Android版) | 156.0.8078.73 未満 | 156.0.8078.73 以降 | CVE公式記録に基づく |
| その他プラットフォーム(iOS / デスクトップ) | CVE記録に記載なし | — | 現時点で確認された対象はAndroid版のみ |
| Chromiumベースのサードパーティブラウザ | 各ベンダーの告知を参照 | 各ベンダーの告知を参照 | 上流の版番号と配布パッケージの版番号は別個で判断すること |
現時点のCVE記録が指すのはAndroid版Chromeであり、iOS版やWindows / macOS / Linux版のデスクトップChromiumについては、この記録の対象として明示されていない。ただし、Chromiumは多くのブラウザの上流であるため、Chromiumベースの各ブラウザ(Microsoft Edge、Brave、Vivaldiなど)については、それぞれのベンダーが発行する告知を個別に確認することが必要だ。上流Chromiumの修正バージョンを根拠に配布パッケージの安全性を判断することは推奨されない。
次に読む:Android版Chromeの脆弱性、更新は必要?
今やること――Chrome 脆弱性 CVE-2026-118309への対応
影響を受ける版のGoogle Chrome(Android版)を使用している場合は、ベンダーの告知による修正版(156.0.8078.73以降)へ更新する。配布パッケージの版は、そのベンダーの告知の修正版で判断する。
CVE公式記録の時点では、ベンダーが明示した公式の回避策は記載がない。
自社の機器が対象かどうかの判断や、すでに侵入されていないかの確認は、構成やログを見ないと判断できません。
CVE-2026-118309は、Android版Chromeを対象とするCVSS9.6の重大脆弱性だ。修正版(156.0.8078.73)は既にリリースされており、ベンダーの告知に従って更新することが対応の中心となる。
参考文献
- CVE Program — CVE-2026-118309 公式記録(cve.org): https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2026-118309
- NIST NVD — CVE-2026-118309: https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-118309
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