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Google ChromeにCVE-2026-118312——Paintのメモリ破損、更新を
文:クリスタルメソッド編集部 監修:河合 継(代表取締役)

CVE-2026-118312とは——Chrome Paintコンポーネントに潜むメモリ破損の構造
2026年10月27日、Google Chromeに深刻なメモリ破損の脆弱性が公開された。CVE識別子はCVE-2026-118312であり、採番機関(CNA)はChrome自身、最終更新は2026年10月28日付けとされている(出典:CVE公式記録 cve.org)。
脆弱性はChromeの描画処理を担うPaintコンポーネントに存在し、弱点の種類はCWE-119(メモリ破損)に分類される。リモートの攻撃者が細工したHTMLページをユーザーに閲覧させることで悪用でき、成功した場合はブラウザのサンドボックスを越えた任意コードの実行に至る可能性がある。影響を受けるバージョンはGoogle Chrome 156.0.8078.73未満であり、修正版は156.0.8078.73以上である。
CVSS 3.1スコアはCISA-ADPの評価で9.6(CRITICAL)に達する。ベクトル文字列はCVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:R/S:C/C:H/I:H/A:Hであり、「攻撃条件の複雑さが低く、特権不要、ユーザー操作のみで成立、スコープ変化、機密性・完全性・可用性への影響がいずれもHigh」という構造を示している。一方でChromiumプロジェクト固有の内部評価は「Medium」とされており、両者の乖離は後述する。
現時点(2026年11月1日時点)のEPSS(悪用確率の統計的推定)は約0.307%(パーセンタイル約0.24)である。CISAの既知悪用脆弱性カタログ(KEV)への掲載はない。
関連記事Chrome Turbolevのメモリ破損は? / Windows版ChromeのViews脆弱性、更新は?
Chrome脆弱性CVE-2026-118312が企業にとって意味すること——CVSSとChromium評価の乖離をどう読むか
Chromiumの内部評価「Medium」は、ChromiumプロジェクトがCVSSとは異なる独自基準でリスクを評価していることを反映している。具体的な評価理由はシート・公式記録では確認できていない。
次に読む:Chrome FileSystemの脆弱性、更新は?
CVE-2026-118312 主要評価項目の比較
以下に、CVE-2026-118312に関する確認済みの評価項目を整理する。
| 評価項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| CVE ID | CVE-2026-118312 | CNA: Chrome |
| 公開日 | 2026-10-27(最終更新 2026-10-28) | — |
| 影響対象 | Google Chrome 156.0.8078.73未満 | — |
| 修正版 | 156.0.8078.73以上 | Googleの公式告知に従う |
| 脆弱なコンポーネント | Paint(描画処理) | CWE-119 メモリ破損 |
| CVSS 3.1スコア | 9.6(CRITICAL) | 評価者: CISA-ADP |
| Chromium内部深刻度 | Medium | CVSSと評価基準が異なる |
| EPSS(悪用確率推定) | 約0.307%(パーセンタイル約0.24) | 2026-11-01時点・推定値 |
| CISA KEV掲載 | なし | 2026-11-01時点 |
| 公式回避策 | 記載なし | 修正版への更新が基本対応 |
Chrome脆弱性CVE-2026-118312への対応——今やること
Google Chrome 156.0.8078.73未満のバージョンを使用している場合は、修正版(156.0.8078.73以上)への更新を行う。
公式の回避策は、CVE公式記録・Googleの告知のいずれにも記載がない。
自社の機器が対象かどうかの判断や、すでに侵入されていないかの確認は、構成やログを見ないと判断できません。
参考文献
- CVE公式記録(cve.org): https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2026-118312
- NVD(米国国立脆弱性データベース): https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-118312
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