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Android版ChromeにCVE-2026-118321——CVSS9.6、修正版へ更新を

Chrome(Android)にCVE-2026-118321——対象版は更新を

CVE-2026-118321 の確認された事実——何が起きているか

2026年10月27日、Google Chrome(Android版)に脆弱性 CVE-2026-118321 が公開された(最終更新 2026年10月28日、CVE採番元CNA: Chrome)。CVSSスコアは 9.6(CRITICAL) であり、評価者はCISA-ADP(米国サイバーセキュリティ・インフラセキュリティ庁の分析機関)である(出典: cve.org)。

弱点の種類はCWE-20(Improper Input Validation/不適切な入力検証)に分類される。Coreコンポーネントにおける入力検証の不備により、遠隔の攻撃者が細工されたHTMLページを閲覧させるだけでサンドボックス外での任意コード実行を引き起こせる可能性がある。攻撃者側に事前の認証取得は不要で、ユーザー操作が1回必要となる。

Chromiumの内部セキュリティ深刻度は「High」と分類されている。2026年11月1日時点のEPSS(悪用される確率の統計的推定値)は0.354%(パーセンタイル約0.29)と現時点では低い水準だが、これは確定値ではなく推定であり、将来的に変動しうる。CISA KEV(悪用確認済み脆弱性カタログ)への掲載は、2026年11月2日時点では確認されていない。

遠隔の攻撃者細工したHTML閲覧誘導Chrome(Android)v156.0.8078.73未満CWE-20 入力検証不備脆弱性起動サンドボックス外任意コード実行端末権限で動作・S:CCVSS 9.6 (CRITICAL) / AV:N / AC:L / PR:N / UI:R / S:C / C:H / I:H / A:H(評価: CISA-ADP)
図: CVE-2026-118321 の攻撃経路。遠隔の攻撃者が細工したHTMLを閲覧させることで、ChromeのサンドボックスをスキップしてAndroid端末上でコードが実行されうる。

パソコン向けにも更新が必要なのかどうかは、Windows版ChromeのViewsの脆弱性で説明しています。

関連記事Chrome FileSystemの脆弱性、更新は?

Chrome 脆弱性 CVE-2026-118321 のCVSSスコアが9.6に達した理由

CVSS 9.6(CRITICAL、評価者: CISA-ADP)のベクターは CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:R/S:C/C:H/I:H/A:H である。

CVSS指標 値 読み解き
攻撃経路 (AV) Network インターネット経由で攻撃が届く
攻撃の複雑さ (AC) Low 特殊な前提条件が不要
必要な権限 (PR) None 攻撃者は事前認証なしで攻撃できる
ユーザー操作 (UI) Required リンクを開く等の操作が1回必要
スコープ (S) Changed サンドボックス外へ影響が及ぶ
機密性 / 完全性 / 可用性 (C/I/A) High / High / High 3軸すべてで最大評価

スコープ(S)はChangedとなっており、サンドボックス外へ影響が及ぶ可能性があるとされている。

CWE-20(不適切な入力検証)はHTMLの解析・処理段階で外部入力が適切に検証されない状態を指す。ただし、CVE公開時点においてベンダーからの詳細な技術解説は確認できていないため、実装レベルの詳細については断定しない。

次に読む:Google ChromeのPaintメモリ破損は?

Google ChromeにCVE-2026-118312——Paintのメモリ破損、更新を

Chrome 脆弱性 CVE-2026-118321 の悪用状況

EPSSが示す悪用確率(2026年11月1日時点: 0.354%)は現時点では低い水準だが、この数値は公開情報の増加や実証コードの流通状況によって変動する推定値である。KEV未掲載は「悪用なし」を意味しない。KEVは悪用が公的に確認された事例を記録するカタログであり、未掲載はあくまで「まだ確認されていない」という状態に過ぎない。

今やること——Chrome 脆弱性 CVE-2026-118321 への対応手順

対象は Google Chrome(Android版) 156.0.8078.73 より前のバージョン である(出典: cve.org)。

本CVEに関して、公式記録上、回避策の記載は確認されていない(出典: NVD)。修正版への更新が現時点で取りうる主な対応となる。

自社の機器が対象かどうかの判断や、すでに侵入されていないかの確認は、構成やログを見ないと判断できません。


参考文献

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