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Google ChromeにCVE-2026-118355——入力検証の不備、更新を

Chrome(Android)にCVE-2026-118321——対象版は更新を

CVE-2026-118355 とは何か——脆弱性の概要

2026年10月27日、Google Chromeに重大な脆弱性 CVE-2026-118355 が公開された(CVE最終更新:2026年10月28日、採番元CNA:Chrome)。弱点の種類はCWE-20「Improper input validation(不適切な入力検証)」であり、ChromeのCommandコンポーネントに起因する。

CISA-ADPによるCVSS 3.1スコアは 9.6(CRITICAL) と評価されている(CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:R/S:C/C:H/I:H/A:H)。Chromiumセキュリティとしての深刻度は「High」とされている。このCVSSベクターが意味することを分解すると、攻撃はネットワーク経由かつ攻撃の複雑さが低く、攻撃者に権限は不要で、ユーザーの操作(悪意あるページの閲覧)のみを必要とする。

攻撃者が細工したHTMLページをユーザーに閲覧させることで、Chromeのサンドボックス外で任意のコードを実行できる可能性があると、CVE公式記録(cve.org)は説明する。リモートの攻撃者による悪用が想定されている。

2026年11月1日時点のEPSS(悪用される確率の統計的推定)は約0.295%(パーセンタイル:約0.22)と算出されている。EPSSはあくまで推定値であり、実際に悪用されることを意味するものではない。CISA KEV(Known Exploited Vulnerabilities Catalog)への掲載は確認されていない。

攻撃者(リモート・認証不要)細工したHTMLページGoogle ChromeサンドボックスCommandコンポーネント入力検証の欠陥(CWE-20)← ここを悪用サンドボックス脱出任意コード実行OS全体に影響
図:CVE-2026-118355の攻撃経路。攻撃者が細工したHTMLページを介してCommandコンポーネントの入力検証欠陥を突き、Chromeのサンドボックスを脱出して任意コードを実行するまでの流れを示す。

関連記事ChromeのPaintメモリ破損は? / ChromeのTurbolevメモリ破損は?

影響を受けるバージョンと修正版の確認

CVE公式記録(cve.org)に基づき、影響を受けるバージョンの範囲は以下のとおり確認されている。

表:CVE-2026-118355 影響バージョンと対応状況(CVE公式記録より。2026年10月28日最終更新)
製品 影響バージョン 修正版の確認方法 公式回避策
Google Chrome 156.0.8078.73 未満 Googleの公式セキュリティ告知で確認 CVE記録に記載なし
Chromiumベースブラウザ(Edge、Opera、Brave等) 各ブラウザのベンダー告知を参照 各ベンダーの公式セキュリティ告知で確認 各ベンダー告知を参照
Linuxディストリビューション向けChromiumパッケージ 各ディストリビューションのセキュリティ告知を参照 配布元の告知で判断(上流版番号と直接比較不可) 配布元告知を参照

Microsoft EdgeやOpera、Brave等、Chromiumを基盤とする他のブラウザについては、それぞれのベンダーが提供する公式告知を確認する必要がある。

Linuxディストリビューション等のパッケージとして配布されるChromiumについても同様で、配布元ベンダーが提供する版番号を基準に判断する。

次に読む:ChromeのV8入力検証不備、更新は?

Google ChromeにCVE-2026-118316——V8の入力検証不備、更新を

Chrome 脆弱性 CVE-2026-118355 に対して今取るべき行動

1. 修正版への更新。Google Chrome 156.0.8078.73 未満を使用している環境は、Googleが提供する修正版へ更新する。

2. 公式回避策の確認。CVE公式記録の時点では、Googleから公式の回避策は示されていない。更新適用が遅れる場合はGoogleの公式セキュリティ告知を継続的に確認し、新たな情報が出次第対応する。

自社の機器が対象かどうかの判断や、すでに侵入されていないかの確認は、構成やログを見ないと判断できません。

参考文献

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