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Adobe Campaign ClassicにCVE-2026-104351――修正版へ更新を

Adobe Campaign ClassicにCVE-2026-104351――修正版へ更新を

CVE-2026-104351とは――Adobe Campaign Classicに深刻なコードインジェクション

2026年10月27日、Adobeはマーケティングオートメーション製品「Adobe Campaign Classic(以下ACC)」に影響するセキュリティ脆弱性CVE-2026-104351を公開した(出典:Adobe Security Bulletin APSB26-162)。脆弱性の種別はCWE-94(コード生成の不適切な制御、いわゆるコードインジェクション)であり、CVSSv3.1基本値は9.9(Critical)と極めて高い深刻度で評価されている。

影響を受けるのはACC v7の7.4.4 build 9402以前(WindowsおよびLinux)。修正が適用されたバージョンは7.4.4 build 9403となる。Adobeは同日、優先度2のセキュリティ更新として修正版を公開しており、利用者に対して速やかな更新を推奨している。なお、Adobeは本脆弱性について実際の悪用(in the wild)を現時点で確認していないと表明している(出典:APSB26-162)。

低権限の攻撃者ネット経由・UI操作不要HTTPAdobe CampaignClassic (ACC)build 9402以前コード実行影響範囲(Scope変化)機密性(C): HIGH完全性(I): HIGH可用性(A): HIGHCVSS 9.9 / CWE-94修正版: build 9403Windows / Linux 対応
図:CVE-2026-104351の攻撃経路と影響範囲。低権限の攻撃者がネット経由でACCにコードを送り込み、機密性・完全性・可用性のすべてに高い影響が及ぶ。Scopeが「変化(Changed)」と評価されており、ACCの権限範囲を超えた影響が評価に含まれる。

関連記事Magento脆弱性、ECサイトは今すぐ何をする? / Cisco Secure Email脆弱性は悪用済み?

CVSSベクターの読み方――CVE-2026-104351が持つ脅威の構造

CVSSv3.1スコア9.9という数値は満点10.0に極めて近い。このスコアを導いているベクターAV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:C/C:H/I:H/A:H(評価者:Adobe)は、次の特性を持つ(出典:CVE.org CVE-2026-104351)。

  • 攻撃経路(AV:N):ネットワーク越しに悪用可能。物理アクセスや同一セグメントへの侵入は不要。
  • 攻撃の複雑さ(AC:L):特殊な条件を整える必要がなく、再現性が高い。
  • 必要権限(PR:L):低権限のアカウントがあれば悪用できる。
  • ユーザー操作(UI:N):被害者側の操作を必要としない。
  • スコープ変化(S:C):ACCの権限範囲を超えて他のコンポーネントへ影響が及ぶ可能性がある。

CWE-94(コードインジェクション)は、アプリケーションが外部入力を適切に検証・サニタイズせずに実行環境へ渡す欠陥を指す。悪用された場合、低権限の攻撃者が現在のユーザーのコンテキストで任意のコードを実行できる可能性がある。

一方でFIRST EPSSによる悪用確率の統計的推定値は0.00573(パーセンタイル0.47355、2026年11月1日時点)とされている。EPSSはあくまで確率の統計的推定であり、悪用の発生を断定するものではない。

次に読む:Adobe Campaign Classicの更新は?

Adobe Campaign ClassicにCVE-2026-104353——修正版へ更新を

今やること

ACC v7の7.4.4 build 9402以前(WindowsおよびLinux)を使用している場合は、修正版であるACC v7の7.4.4 build 9403(WindowsおよびLinux対応)へ更新する。手順の詳細はAdobeの公式告知(APSB26-162)を参照のこと。公式の回避策は示されていない。

CVE-2026-104351 対応チェックリスト
確認項目 内容 参照先
CVE番号 CVE-2026-104351 CVE.org
深刻度 CVSSv3.1: 9.9(Critical) NVD
脆弱性種別 CWE-94(コードインジェクション) CVE.org
影響バージョン ACC v7: 7.4.4 build 9402以前(Win/Linux) APSB26-162
修正バージョン ACC v7: 7.4.4 build 9403(Win/Linux) APSB26-162
CISA KEV掲載 なし(2026年11月2日時点) —
実際の悪用 Adobeが確認していないと表明 APSB26-162
EPSS(悪用確率推定) 0.573%(2026年11月1日時点・統計的推定値) CVE.org

自社の機器が対象かどうかの判断や、すでに侵入されていないかの確認は、構成やログを見ないと判断できません。


参考文献

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