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GPT Image 1.5とは|DALL-E後継のOpenAI画像生成を徹底解説【2026年版】
GPT Image 1.5とは――DALL-E 3の後継モデルを徹底解説
GPT Image 1.5は、OpenAIが開発した画像生成AIモデルです。従来のDALL-Eシリーズとは根本的にアーキテクチャが異なり、テキスト言語モデルと画像生成機能を単一のニューラルネットワークに統合した点が最大の特徴です。2025年12月にChatGPTの既定画像生成モデルとして自動導入され、実質的にDALL-E 3の後継として位置づけられています。
本記事では、GPT Image 1.5の技術的な仕組みから具体的な仕様・価格、DALL-E 3および現行フラッグシップのGPT Image 2との比較、実際の使い方、そして向き不向きまでを、できる限り具体的かつ中立的な視点で解説します。
OpenAIのImage APIには現在4モデルが存在します。GPT Image 1.5は「前フラッグシップ」であり、現行最上位はGPT Image 2(4K対応、2026年5月頃リリース)です。新規プロジェクトでは用途に応じてGPT Image 2への移行も検討してください。なお、DALL-E 2およびDALL-E 3はAPIから2026年5月12日に削除済みです。
技術的な仕組み――なぜDALL-E 3と根本的に異なるのか
自己回帰モデルとしての画像生成
DALL-E 3は拡散モデル(Diffusion Model)をベースとしており、ノイズから画像を段階的に復元するアプローチを取っていました。これに対しGPT Image 1.5は自己回帰(autoregressive)モデルを採用しています。
自己回帰モデルとは、テキストにおいてトークンを左から右へ順に予測するのと同じ原理で、画像を構成するトークンを順次生成するアーキテクチャです。GPT Image 1.5はGPT-5のニューラルネットワークに統合されており、テキストトークンと画像トークンを同一のモデルが処理します。
↓ テキストエンコーダ
↓ ノイズ付加
↓ デノイジング(繰り返し)
↓ 画像出力
↓ 統合Transformerが処理
↓ テキスト+画像トークンを逐次予測
↓ 画像トークンをデコード
↓ 画像出力
LLM統合がもたらす3つの実用的メリット
テキスト言語モデルと画像生成が同一アーキテクチャに統合されることで、以下の具体的なメリットが生まれます。
- 画像内テキストの正確な描画:看板・ラベル・スライドなど、画像内に文字を挿入する際の誤字・文字化けが大幅に減少。DALL-E 3では「COFEE」のような誤字が頻出していましたが、GPT Image 1.5では言語モデルとしての文字知識がそのまま活用されます。
- 複雑な空間指示の遵守:「左上に赤いリンゴ、右下に青いカップ、中央に白いテーブルクロス」のような多要素の配置指示に対し、より高い忠実度を示します。
- 会話による既存画像の部分編集:「この画像の背景だけを夕暮れに変えて」「人物の服の色を青から赤に変更して」といった自然言語による編集が、会話の文脈を保ったまま実行可能です。
正直な限界:自己回帰モデルは拡散モデルに比べてテクスチャの細かさや写実的な質感表現で劣る側面があります。特に布の繊維感、肌の毛穴レベルの質感、複雑な反射光など、フォトリアルな静物撮影的品質ではGPT Image 2や一部の拡散ベースモデルに及ばない場合があります。
具体的な機能と仕様
品質設定(Quality)
GPT Image 1.5は生成品質を3段階で指定できます。品質設定はAPIパラメータとして渡すほか、ChatGPT UIでも選択可能です(UIの表現はバージョンにより異なる場合があります)。
| 品質レベル | APIパラメータ値 | 特徴 | 推奨ユースケース |
|---|---|---|---|
| Low | low | 高速生成(数秒)、細部は粗め | プロトタイピング、大量バッチ処理 |
| Medium | medium | 品質と速度のバランス | SNS投稿、ブログ用画像、日常業務 |
| High | high | 最高品質、生成に時間を要する | 商業印刷物、プレゼン素材、最終成果物 |
解像度(Size)
指定可能な解像度は3種類です。GPT Image 2では4K(4096×4096)が追加されましたが、GPT Image 1.5は最大1536×1536相当の出力となります。
| 解像度 | アスペクト比 | 用途 |
|---|---|---|
| 1024×1024 | 1:1(正方形) | SNSアイコン、サムネイル、アイキャッチ |
| 1024×1536 | 2:3(縦長) | スマートフォン壁紙、縦型バナー、書籍カバー |
| 1536×1024 | 3:2(横長) | ブログヘッダー、横型バナー、プレゼン背景 |
価格(APIご利用の場合)
以下は2026年6月時点の参考価格です。OpenAIの公式価格ページで最新情報を必ず確認してください。ChatGPT PlusなどのサブスクリプションはAPIとは別課金体系です。
| 品質 | 解像度 | 1枚あたりの価格(USD) | 100枚あたりのコスト(USD) |
|---|---|---|---|
| Low | 1024×1024 | 約 $0.009 | 約 $0.90 |
| Medium | 1024×1024 | 約 $0.042 | 約 $4.20 |
| High | 1024×1024 | 約 $0.167 | 約 $16.70 |
| High | 1536×1024 / 1024×1536 | 約 $0.20 | 約 $20.00 |
※ 上記価格はOpenAI公式情報をもとにした参考値です。為替変動・プランによる割引・将来の価格改定により変動します。最新の確定価格はOpenAI公式サイト(platform.openai.com/pricing)でご確認ください。
DALL-E 3・GPT Image 2との詳細比較
GPT Image 1.5を検討する際に最も知りたいのは、「DALL-E 3から何が変わったのか」「GPT Image 2と何が違うのか」という点でしょう。以下の表で整理します。
| 比較項目 | DALL-E 3 (API削除済) |
GPT Image 1.5 (本記事の対象) |
GPT Image 2 (現行最上位) |
|---|---|---|---|
| アーキテクチャ | 拡散モデル | 自己回帰 (GPT-5統合) |
自己回帰 (改良版) |
| 最大解像度 | 1024×1024 | 1536×1024 (約157万画素) |
4096×4096 (4K・約1678万画素) |
| 画像内テキスト精度 | △(誤字多め) | ◯(大幅改善) | ◎(さらに向上) |
| プロンプト忠実性 | ◯ | ◎ | ◎〜◎+ |
| 出力の一貫性 | ◎(安定) | ◯(ばらつきあり) | ◯〜◎ |
| 画像編集機能 | △(限定的) | ◯(会話で編集可) | ◎(高精度) |
| フォトリアル品質 | ◎(拡散の強み) | ◯(やや劣る場合あり) | ◎ |
| API利用可否 | ✗(2026年5月削除済) | ✓(利用可) | ✓(利用可) |
| 最低価格(1枚・USD) | — | 約 $0.009 | GPT Image 1.5より高い |
| ChatGPT既定モデル採用 | 〜2025年11月 | 2025年12月〜 | 上位プランで展開中 |
使い方――ChatGPTとAPIの2通りのアクセス方法
方法①:ChatGPT(ノーコード)
最も手軽な利用方法は、ChatGPT(Plus・Pro・Teamプランなど)上で画像生成を依頼する方法です。2025年12月以降、ChatGPTの画像生成はGPT Image 1.5が既定モデルとして自動適用されています。
- ChatGPT(chat.openai.com)にログイン
- テキストボックスに画像生成の依頼を日本語で入力(例:「夕暮れの東京タワーと富士山を背景にしたイラスト風の画像を作って」)
- 自動的にGPT Image 1.5が呼び出され、画像が生成される
- 「背景をもう少し暗くして」「左にビルを追加して」など、会話形式で編集指示を続けられる
- 生成画像をクリックしてダウンロード
ChatGPT利用時の注意点:サブスクリプションプランによって1日あたりの生成枚数に上限があります。また、ChatGPT UIでは品質設定や解像度設定をユーザーが直接指定しにくい場合があります(UIのバージョンにより変動)。細かいパラメータ制御にはAPIが適しています。
方法②:API(開発者向け)
APIを使用すると、品質・解像度・枚数などを細かく制御でき、自社アプリケーションへの組み込みも可能です。
APIの主要パラメータは以下の通りです。
| パラメータ | 型 | 設定値 | 説明 |
|---|---|---|---|
| model | string | “gpt-image-1.5” | モデル指定(必須) |
| prompt | string | テキスト文字列 | 画像の内容を指示するプロンプト |
| size | string | “1024×1024” “1024×1536” “1536×1024” |
出力解像度 |
| quality | string | “low” / “medium” / “high” | 生成品質(コストに直結) |
| n | integer | 1〜10 | 一度に生成する枚数 |
| response_format | string | “url” / “b64_json” | レスポンス形式(URLまたはBase64) |
活用シーン・向き不向き
GPT Image 1.5が特に力を発揮するシーン
GPT Image 1.5が苦手なシーン(正直な評価)
競合ツールとの立ち位置
GPT Image 1.5はOpenAIエコシステム内での統合性(ChatGPTとの会話連携、GPTsへの組み込みなど)が強みです。一方、画像品質の絶対値を追求するならMidjourney v7やStable Diffusion XL(ローカル運用)、Adobe Fireflyなど専門特化ツールも引き続き有力な選択肢です。特に写真品質の商業広告素材や精密なスタイルコントロールが必要な場合は、複数ツールの併用を検討することをお勧めします。
OpenAI Image APIの4モデル全体像と選び方
2026年6月時点でOpenAIのImage APIで利用可能な4モデルを整理すると、以下のようになります。GPT Image 1.5の位置づけをより明確に理解するために参照してください。
| モデル名 | ポジション | 最大解像度 | 価格帯 | 特記事項 |
|---|---|---|---|---|
| GPT Image 2 | 🥇 現行フラッグシップ | 4096×4096(4K) | 最高 | 2026年5月頃リリース。最高品質が必要な用途向け |
| GPT Image 1.5 | 🥈 前フラッグシップ | 1536×1024 | 中〜高 | 本記事の対象。品質とコストのバランスが良い |
| GPT Image 1 | 旧世代 | 1024×1024 | 中 | 2026年10月23日に提供終了予定。新規利用非推奨 |
| GPT Image 1 Mini | エコノミー | 1024×1024 | 最低 | 大量生成・コスト最優先の用途向け最安モデル |
まとめ――GPT Image 1.5を選ぶべき状況・避けるべき状況
GPT Image 1.5は、DALL-E 3からOpenAIの画像生成が大きく転換したことを象徴するモデルです。拡散モデルから自己回帰モデルへの移行により、テキスト理解の深さ・画像内テキストの正確性・会話による編集のしやすさが実用レベルで向上しました。
ただし、現行最上位はGPT Image 2であり、GPT Image 1.5は「前フラッグシップ」の位置づけです。GPT Image 2と比較すると最大解像度(4Kに非対応)や一部の細部品質で劣ります。一方でコスト面ではGPT Image 2より有利であり、1024×1024 Low品質なら1枚約$0.009という価格は大量生成ワークフローで魅力的です。
- ✅ DALL-E 3からの移行先を探している
- ✅ 画像内に正確なテキストを含む素材が必要
- ✅ 複雑なシーン構成・多要素のプロンプトを扱う
- ✅ 会話形式での繰り返し編集を多用する
- ✅ Large-scale(100〜1,000枚/日以上)の生成でコストを抑えたい
- ✅ OpenAIエコシステム(ChatGPT・GPTs・Assistants API)との統合が前提
- ❌ 4K以上の大判出力が必要 → GPT Image 2を選ぶ
- ❌ フォトリアルな静物・人物写真品質が最優先 → GPT Image 2または専門ツールを検討
- ❌ コスト最優先で品質は最低限でよい → GPT Image 1 Miniを検討
OpenAIのモデルラインナップは今後も更新が続く見込みです。GPT Image 1が2026年10月23日に提供終了予定であるように、モデルのライフサイクルは比較的短いため、プロダクションコードではモデル名をハードコーディングせず、設定ファイル等で管理することをお勧めします。APIの最新仕様・価格・提供状況についてはOpenAI公式ドキュメント(platform.openai.com/docs)を定期的に確認してください。
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