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ChatGPT GPTsとは?作り方・使い方・おすすめ【2026年版】

目次

ChatGPT GPTsとは?カスタムAIアシスタントの全貌

ChatGPTをより便利に使いたい、あるいは「GPTs」という言葉を耳にして気になっている方は多いのではないでしょうか。GPTs(ジーピーティーズ)は、ChatGPTの機能を特定の目的・用途に特化させた「カスタムAIアシスタント」です。プログラミング不要で誰でも作成でき、公開・共有もできるこの仕組みは、ChatGPTの活用幅を劇的に広げます。本記事では、GPTsの仕組みから作り方・使い方、実務での活用例まで徹底的に解説します。なお、ChatGPTそのものの基礎知識は「ChatGPTとは」をご参照ください。

GPTsとは何か:基本的な仕組みと特徴

GPTsとは、OpenAIが2023年11月に発表した「カスタムバージョンのChatGPT」を作成・配布できる仕組みです。通常のChatGPTは汎用的なAIですが、GPTsを使うと特定の役割・知識・ルールを持ったAIアシスタントを自分でゼロから設計できます。

技術的な背景としては、GPTsはChatGPTの基盤モデル(GPT-4oなど)の上に、次の要素を組み合わせて動作します。

① カスタム指示
AIの役割・口調・制約をテキストで定義
② 知識ファイル
PDFや文書をアップロードして独自情報を学習
③ ツール連携
Web検索・画像生成・コード実行などを組み合わせ
④ Actions(外部API)
外部サービスと連携して実データを取得・操作

これらを組み合わせることで、たとえば「社内マニュアルを読み込んで答えるサポートBot」「毎回同じフォーマットで議事録を作るアシスタント」「特定ジャンルの英語翻訳に特化したGPT」など、用途に合わせた専門AIが誰でも作れます。

GPTsとプロンプトテンプレートの違い

「カスタム指示(Custom Instructions)やプロンプトを工夫すれば同じでは?」と思う方もいるかもしれません。GPTsの本質的な違いは以下の3点です。

  • 設定が固定・保存される:毎回プロンプトを貼り付ける手間が不要。GPTを開くだけで即座に専用モードで動作する。
  • ファイルベースの知識を持てる:通常の会話では参照できない独自文書・データをGPTに組み込める。
  • 他者に配布・共有できる:チームや世界中のユーザーに公開でき、GPT Storeでの配布も可能。

GPTsを使うための条件:対応プランと注意点

GPTsの利用条件は、作成するか使うかによって異なります。

プラン GPTsの利用(使う) GPTsの作成 GPT Storeへの公開
無料プラン(Free) ◎ 利用可(制限あり) ✕ 不可 ✕ 不可
ChatGPT Plus($20/月) ◎ フル利用可 ◎ 作成可 ◎ 公開可
ChatGPT Team / Enterprise ◎ フル利用可 ◎ 作成可(社内限定配布も可) ◎ 公開可

無料プランでは、他者が作成・公開したGPTsをGPT Storeから探して使うことはできますが、自分で新しいGPTを作成する機能は利用できません。本格的にGPTsを活用したい場合はPlusプランへのアップグレードが現実的です。料金の詳細はChatGPT料金プラン解説記事で整理していますのでご参照ください。

GPTsのカスタマイズイメージ:目的に合わせてAIの機能を組み立てる
GPTsのカスタマイズイメージ:目的に合わせてAIの機能を組み立てる

GPTsの作り方:ステップごとに完全解説

GPTsの作成は、プログラミング不要でチャット形式のインターフェースから行えます。実際に筆者(クリスタルメソッド)でも社内業務効率化のためにいくつかのGPTsを作成・運用していますが、慣れれば10〜15分程度で基本的なGPTを作れます。以下の手順で進めてください。

ステップ1:GPTエディタを開く

ChatGPTにログインした状態で、左サイドバーの「GPTを探す」または上部メニューの「マイGPT」をクリックします。画面右上の「+ GPTを作成する」ボタンを押すとGPTエディタが起動します。

ステップ2:「作成」タブでAIと対話しながら基本設定

エディタには「作成(Create)」と「設定(Configure)」の2つのタブがあります。最初に使う「作成」タブでは、AIとの会話形式でGPTの骨格を作れます。たとえば「マーケター向けのSNS投稿文を作るアシスタントを作りたい」と入力するだけで、AIが名前・説明・指示文の下書きを自動生成してくれます。

実務でのポイント:「作成」タブはあくまで下書き生成の入口です。自動生成された内容は必ず「設定」タブで細かく調整することをおすすめします。特に指示文(Instructions)は想定外の回答を防ぐために精査が必要です。

ステップ3:「設定」タブで詳細を作り込む

「設定」タブでは以下の各項目を手動で設定できます。

設定項目 内容と記入のコツ
名前(Name) GPTの名称。用途がわかる具体的な名前にする(例:「議事録ライター Pro」)
説明(Description) ユーザーや自分が見る短い説明文。何ができるGPTかを1〜2文で明示
指示(Instructions) 最重要項目。GPTの役割・口調・制約・禁止事項・出力フォーマットを詳細に記述。長くなっても問題なし
会話の始め方(Conversation starters) ユーザーが最初に使いやすいサンプル質問を4つまで設定できる
知識(Knowledge) PDF・Word・テキストファイルなどをアップロード。GPTはこの内容を参照して回答する
機能(Capabilities) Web検索・DALL-E画像生成・コードインタープリターの有効/無効を切り替え
Actions 外部APIとの連携設定(OpenAPIスキーマで記述)。高度な用途向け

ステップ4:テスト・修正を繰り返す

エディタ右側にはプレビュー画面があり、設定しながらリアルタイムでGPTと会話してテストできます。指示文を変えてはテスト、また変えてはテストというサイクルが質の高いGPTを作る近道です。実務では、想定される質問パターンを10〜20個リストアップしておき、すべてに想定通りの回答が返るまで調整することをおすすめします。

ステップ5:公開範囲を設定して保存

右上の「保存」ボタンを押すと公開範囲を選べます。

  • 自分のみ(Only me):個人利用。外部には一切公開されない。
  • リンクを知っている人(Anyone with a link):URLを共有した人だけが使える。チーム内共有に最適。
  • 公開(Public):GPT Storeに掲載され、全ユーザーが検索・利用できる。

Instructionsの書き方:高品質なGPTを作るコツ

GPTsの品質を決める最大の要素は「Instructions(指示文)」です。ここが曖昧だと期待外れな回答が続き、結局使われないGPTになってしまいます。効果的なInstructionsには以下の要素を含めましょう。

  1. 役割の明示:「あなたは〇〇専門のアシスタントです」と明確に定義する。
  2. 出力フォーマットの指定:箇条書き・表・文字数・セクション構成など出力形式を具体的に記述する。
  3. 禁止事項の列挙:「〇〇については回答しないでください」「推測で断定しないでください」など制約を明示する。
  4. トーン・文体の指定:「丁寧な敬語で」「簡潔に箇条書きで」「カジュアルに」など目的に合わせて設定する。
  5. 不明な点の対処法:「情報が不足している場合は必ず確認してください」など例外処理を指示する。
Instructions記述例(議事録作成GPTの場合):

あなたは会議の議事録作成を専門とするアシスタントです。ユーザーが会議の内容・発言を箇条書きや文章で貼り付けると、以下のフォーマットで整理された議事録を作成してください。

【出力フォーマット】
■ 会議概要(目的・参加者・日時)
■ 決定事項(箇条書き)
■ 議論された主なポイント(箇条書き)
■ 次回アクション(担当者・期限付き)

【禁止事項】
・指定フォーマット外の形式で出力しない
・情報にない推測内容を補完しない
・入力情報が不足している場合は「〇〇の情報を教えてください」と確認する

Knowledge(知識ファイル)の活用方法

GPTsの強力な特徴のひとつが、独自ファイルをアップロードして「知識」として組み込める点です。対応ファイル形式はPDF・TXT・DOCX・CSVなど幅広く対応しています(1ファイル最大512MB、合計最大20ファイル)。

活用シーン別の知識ファイル例

  • 社内FAQBot:社内規程集・よくある質問リストをアップロード。問い合わせ対応を自動化。
  • 製品サポートBot:製品マニュアル・仕様書をファイルとして読み込ませ、顧客からの技術的な質問に回答。
  • 採用・育成支援:自社の採用基準・評価シートをアップロードし、一次スクリーニングや面談準備のサポートに活用。
  • 法務・コンプライアンス確認:契約書のひな形や社内規則をアップロードし、チェックリスト的に活用。
注意:アップロードしたファイルの内容は、GPTを使うユーザーが「このGPTの知識ファイルを見せて」と質問すれば内容が漏洩するリスクがあります。機密性の高い情報は社内限定のGPT(非公開設定)で使用するか、アップロードしないことを強く推奨します。

GPT Store:既存GPTsの探し方と使い方

自分で作らなくても、すでに世界中のユーザーや企業が公開したGPTsをすぐに使えます。それがGPT Storeです。

GPT Storeへのアクセス方法

ChatGPTの左サイドバー上部にある「GPTを探す」をクリックするとGPT Storeが開きます。カテゴリ別ブラウジングとキーワード検索の両方に対応しており、目的に合ったGPTをすぐに見つけられます。

主なカテゴリと代表的なGPT

カテゴリ 活用例
Writing(文章作成) ブログ記事・コピーライティング・メール文面の生成
Productivity(生産性) タスク管理・議事録・要約・スケジュール整理
Research & Analysis(調査・分析) 市場調査・競合分析・データ解釈
Education(教育) 語学学習・数学・プログラミング学習サポート
Programming(開発) コードレビュー・デバッグ・ドキュメント生成
Lifestyle(生活) 料理レシピ・フィットネス・旅行プラン作成

GPT Storeで良質なGPTを見極めるポイント

  • 会話数(Conversation count):多いほど多くのユーザーに使われている実績がある。
  • 作者の信頼性:OpenAI公認のパートナーや著名企業のバッジが付いているものは信頼性が高い。
  • 説明文の具体性:「何ができて何ができないか」が明確に書かれているGPTは設計が丁寧なことが多い。
  • 実際に試す:まずは数回使ってみて、自分のユースケースに合うか確かめる。
GPT Storeのカテゴリ別ブラウジングイメージ
GPT Storeのカテゴリ別ブラウジングイメージ

Actions(外部API連携)とは:上級者向け活用法

GPTsのさらに高度な機能がActionsです。外部のWebサービスやAPIと接続することで、GPTが単なる文章生成を超えた「実際の操作」を行えるようになります。

Actionsでできることの例

  • Googleカレンダーと連携して予定を確認・追加する
  • Notionにページを自動作成する
  • 自社のデータベースAPIに接続して最新情報を取得して回答する
  • 天気APIと連携して現在地の天気を答える
  • Slackにメッセージを送信する

Actionsの設定には、OpenAPI仕様(YAML/JSON形式)でAPIの定義を記述する必要があるため、技術的な知識が必要です。しかし、ChatGPT自身が「このAPIに繋ぎたいのでOpenAPIスキーマを書いて」と指示すれば下書きを生成してくれるため、エンジニアでなくても挑戦できる難易度になってきています。

業務別・GPTsの実践活用例

実際に筆者(クリスタルメソッド)が生成AIを日常業務で活用する中でGPTsが特に効果を発揮したシーンを交えながら、業種・職種別の活用例を紹介します。

マーケティング・コンテンツ制作

  • 自社のブランドガイドライン(トーン・NG表現など)をInstructionsに組み込み、一貫性のあるライティングGPTを作成。毎回「〇〇社のトーンで書いて」と指示する手間が省ける。
  • 過去の人気記事・メルマガをKnowledgeにアップし、自社のスタイルを学習させたコンテンツ生成GPTを運用。

営業・提案資料作成

  • 自社サービスの資料・FAQ・価格表をKnowledgeに登録。「この顧客課題に対する提案書の骨子を作って」という使い方で提案書作成時間を大幅短縮。
  • 商談メモを貼り付けると次のアクション提案・フォローアップメール文面を自動生成するGPTを作成。

エンジニア・開発チーム

  • 自社のコーディング規約・アーキテクチャ方針をInstructionsに記述。コードレビューGPTとして活用し、規約準拠のチェックを自動化。
  • ドキュメントの書き方テンプレートをKnowledgeに登録し、コードからREADMEやAPI仕様書を自動生成するGPTを構築。

人事・採用

  • 求人票のひな形・評価基準をKnowledgeに登録し、職種ごとの求人票ドラフトを生成するGPTを作成。
  • 面談のフィードバックメモを整理して評価シートフォーマットに変換するGPTも実用的。

GPTsを使う上での注意点・リスク管理

便利なGPTsですが、活用にあたって把握しておくべきリスクと注意点があります。

①情報漏洩リスク

前述のとおり、Knowledgeにアップしたファイルの内容はプロンプトインジェクションや巧みな質問によって一部引き出される可能性があります。個人情報・営業秘密・未公開の財務情報などは絶対にアップロードしないことが原則です。

②ハルシネーション(事実誤認)

GPTsもChatGPTの基盤モデルを使う限り、事実と異なる回答を自信を持って返す「ハルシネーション」が発生します。重要な判断や公開コンテンツには必ず人間によるファクトチェックを行ってください。

③著作権・利用規約の遵守

他者の著作物(書籍・論文など)を無断でKnowledgeにアップすることは著作権侵害になり得ます。また、OpenAIの利用規約上、GPTsを通じた違法コンテンツの生成・配布は禁止されています。

④公開GPTの管理責任

GPT Storeに公開したGPTは、作成者がその使われ方に一定の責任を負います。悪用・誤用を防ぐためのInstructionsの設計(禁止事項の明記など)と定期的な動作確認が必要です。

GPTsとChatGPT APIの違い:どちらを選ぶべきか

「GPTsとAPI経由でGPTを使う場合はどう違うのか」という疑問もよく上がります。主な違いは以下のとおりです。

比較項目 GPTs(ノーコード) ChatGPT API
必要な技術力 不要(ノーコード) 開発スキル必要
利用できる場所 ChatGPTのUI上のみ 自社サービス・アプリに組み込み可
カスタマイズの自由度 中(Instructionsの範囲内) 高(ほぼ制限なし)
料金体系 Plusプランの月額内 トークン従量課金
共有・配布 GPT Storeで簡単公開 自前でUI・インフラ構築が必要
向いている用途 個人・チームの業務効率化、社内配布 プロダクト組み込み・大規模自動化

個人や中小チームの業務効率化であればGPTsで十分です。自社サービスにAIを組み込んだり、大量バッチ処理を行うならAPIが適しています。他のAIサービスとの詳しい比較はChatGPT比較記事もご参照ください。

よくある疑問:GPTsに関するQ&A

Q. GPTsで作ったAIは自分のデータを学習しますか?

OpenAIの設定(デフォルト)では、ChatGPTとの会話データはモデルのトレーニングに使用される場合があります。ただし、設定画面から「モデルトレーニングへの使用」をオフにすることができます。また、ChatGPT TeamやEnterpriseプランではデフォルトでトレーニングに使用されません。

Q. 日本語のKnowledgeファイルは正確に読み込まれますか?

日本語のPDF・テキストファイルも問題なく読み込まれます。ただし、スキャンPDFや複雑な表組みは文字認識の精度が落ちる場合があります。テキストデータ形式(TXT・DOCX)の方が安定します。

Q. 作成したGPTsは削除できますか?

はい、マイGPT一覧から任意のGPTを選んで削除できます。公開中のGPTを削除すると、そのGPTへのリンクからアクセスしていたユーザーも使えなくなります。なお、プランの解約手順はChatGPT解約方法記事で詳しく解説しています。

Q. GPTsでお金を稼ぐことはできますか?

OpenAIはGPT Storeのクリエイターへの収益化プログラム(GPT Builder Revenue)を展開しています(対象国・条件あり)。ただし2025〜2026年時点で日本国内での収益化の詳細条件は随時変更されるため、OpenAIの公式サイトで最新情報を確認することをおすすめします。

まとめ:GPTsは「自分専用AIチーム」を作る最短ルート

GPTsは、ChatGPTの汎用性をそのままに「自分の仕事・状況に完全特化したAIアシスタント」を誰でもノーコードで作れる仕組みです。本記事のポイントを振り返ります。

  • GPTsはカスタム指示・知識ファイル・ツール・外部APIを組み合わせた特化型ChatGPT
  • 作成にはPlusプラン以上が必要。無料プランでも既存GPTsの利用は可能
  • 品質を決める最大のカギはInstructions(指示文)の精度
  • Knowledgeファイルで独自情報を組み込めるが、機密情報のアップロードは禁物
  • GPT Storeには世界中の公開GPTsが集まっており、今すぐ活用できる
  • 自社プロダクトへの組み込みや大規模自動化にはAPIが向いている

ChatGPT自体の基礎から理解を深めたい方は「ChatGPTとは」から、プランの選び方は料金解説記事を合わせてご活用ください。GPTsを活用した業務自動化・AI活用に関するご相談は、クリスタルメソッドまでお気軽にお問い合わせください。

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