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Veoの料金・課金体系|Vertex AI従量課金とGemini Advancedの価格を解説

監修

河合 継(クリスタルメソッド株式会社 代表取締役)

AI・ディープラーニングに関する特許16件の発明者。過去、国立がん研究センターとの共同研究や、テレビ番組でのAI解説実績を持つAI研究者として、AIの研究開発を主導している。
運営会社について編集方針

本ページは「Veoの料金・課金体系」に特化しています。Vertex AI経由の従量課金、Veo 3.1の単価、消費者向けGoogle AI Pro(旧称:Gemini Advanced / Google One AI Premium)の価格、日本円でのコスト目安までを整理しました。無料で使う方法はVeoを無料で使う方法の記事を、Veo自体の仕組みや機能はveoとは?基本ガイドをご覧ください。

Veoの料金を徹底解説|Google最新AI動画生成の費用感と選び方

GoogleのAI動画生成モデル「Veo」は、2024年の発表以来、テキストや画像からリアルな動画を生成できる技術として注目を集めてきました。最新版は2025年10月にGoogle DeepMindがリリースしたVeo 3.1で、ネイティブ音声生成や4K出力に対応するなど機能が大幅に強化されています。2026年には個人のGoogleアカウントでも無料利用できる経路が整備され、料金体系もより多層的な形になりました。本記事では「Veoの料金はいくらかかるのか」という検索意図に正面から答えつつ、利用できるプラン・API課金の仕組み・無料枠の有無・他サービスとのコスト比較まで、最新情報をもとに網羅的に解説します。

基本的な定義・仕組みは → こちらの記事で解説しています。

Vertex AI経由のVeo料金|API従量課金の詳細

法人・開発者がVeoを本番運用で使う場合、最も現実的なルートがGoogle Cloud Vertex AI経由のAPIアクセスです。生成する動画の秒数に対して課金される従量課金モデルが採用されています。Veo 3.1ではフルモデルと低コスト版「Veo 3.1 Lite」の2系統が用意されており、用途に応じた使い分けが可能です。

Veo 3.1のVertex AI料金表(2026年6月時点)

モデル 課金単位 料金目安 備考
Veo 3.1(フルモデル) 生成動画1秒あたり $0.35 / 秒 テキスト→動画 / 画像→動画 共通・音声生成込み
Veo 3.1 Lite(低コスト版) 生成動画1秒あたり Veo 3.1 Fastの半額以下 フルモデルと同等の生成速度・コスト重視用途向け
解像度オプション(1080p/4K) 生成動画1秒あたり 要公式ページ確認 720p・1080p・4K対応。解像度により変動

重要な補足:Vertex AIの料金はGoogle Cloudのリージョン、契約形態(従量/確約)、プロモーション適用状況によって変動することがあります。本記事掲載の数値は2026年6月時点の公式情報を基にしていますが、利用前に必ずGoogle Cloudの公式料金ページで最新情報を確認してください。

具体的なコスト試算|実際にいくらかかるか

「$0.35/秒」という単価は抽象的に感じるかもしれません。以下に代表的なユースケースでの試算を示します。なお、Veo 3.1の1回あたりの生成動画は約8秒が基本単位です。

ユースケース 生成秒数 1回あたりコスト(USD) 月100本生成した場合
SNS向け短尺動画 5秒 $1.75 約$175(約26,000円)
標準クリップ(基本単位) 8秒 $2.80 約$280(約42,000円)
広告素材 15秒 $5.25 約$525(約79,000円)
製品紹介動画 30秒 $10.50 約$1,050(約158,000円)

※ 円換算は1USD=150円で計算した参考値です。為替レートおよびGoogle Cloudの料金改定により変動します。

このコスト感から見えてくるのは、1本あたりの単価は高くないが、大量生成するほど総コストが積み上がるという構造です。月間数本の試作レベルなら数千円以内に収まりますが、マーケティング用途で毎日複数本生成するとなると、月数十万円規模になり得ます。Veo 3.1 Liteを活用してコストを抑えながら、品質が特に求められる用途にのみフルモデルを使うという使い分けが現実的です。

無料で使う方法 → こちらの記事で解説しています。

消費者向けアクセス|Google AI Pro/UltraのVeo活用コスト

法人・開発者向けのAPIとは別に、Veoは消費者向けのインターフェースでも利用できます。

Google AI Pro(旧称:Gemini Advanced/Google One AI Premium)

GoogleのAIアシスタント「Gemini」の上位プラン「Google AI Pro」(旧称:Gemini Advanced)でも、Veo 3.1を活用した動画生成機能へのアクセスが提供されています。

プラン 月額料金 Veo機能 対象
Google AI Pro(旧称:Google One AI Premium) $19.99 / 月
(約2,900円)
Veo 3.1による動画生成(制限付き) 個人・クリエイター
Gemini for Google Workspace プランにより異なる Workspace統合での動画生成 法人Workspace利用者

Google AI ProのサブスクリプションでVeo機能を利用する場合、APIのような従量課金ではなく月額定額内で一定量の動画生成が可能です。ただし生成できる動画の品質・秒数・本数には制限があり、大量生成や高品質な商用素材の作成にはVertex AIが適しています。

AI動画生成のイメージ:タイムライン上に積み重なるフレームと光の波形
AI動画生成のイメージ:タイムライン上に積み重なるフレームと光の波形

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他の主要AI動画生成サービスとの料金比較

Veoの料金を正確に評価するには、競合サービスとの比較が欠かせません。2026年時点で主要な競合として挙げられるRunway、Sora(OpenAI)、Kling AIなどと並べて整理します。

サービス 料金モデル 5秒動画1本の目安コスト 特徴
Veo 3.1(Vertex AI) 従量課金($0.35/秒) 約$1.75 音声同期生成・4K対応・APIで自動化可能
Veo 3.1 Lite(Vertex AI) 従量課金(Fastの半額以下) Veo 3.1より大幅安価 同等速度でコスト重視用途向け
Runway Gen-3 サブスク(クレジット制) 約$0.5〜1.5(プランによる) クリエイター向けUI・豊富な編集機能
Sora(OpenAI) ChatGPT Proプランに含む
($200/月)
月定額内・本数制限あり 高品質・OpenAIエコシステム統合
Kling AI クレジット制サブスク 約$0.2〜0.5 コスパ高・中国Kuaishou製
Pika 2.0 サブスク(クレジット制) 約$0.3〜1.0 UI重視・個人向け操作性

Veo 3.1はフルモデルの1秒あたりAPIコストで見ると競合より高めの設定ですが、音声・効果音・環境音のネイティブ同期生成・4K対応・Googleインフラの安定性・エンタープライズSLA・Vertex AIの他サービスとの統合性という付加価値があります。コスト最小化を優先する場合はVeo 3.1 LiteやKling AIなど安価な選択肢も検討の余地がありますが、品質一貫性・スケーラビリティ・データセキュリティを重視する企業用途ではVeoが競争力を持ちます。

Veoのコストを抑える5つの実践的アプローチ

Veoを使う際、何も考えずに生成するとコストが予想以上に膨らむことがあります。以下の方法でコストを適切にコントロールできます。

  1. Veo 3.1 Liteをコスト重視用途に使い分ける
    Veo 3.1 LiteはVeo 3.1 Fastの半額以下の価格設定でありながら同等の生成速度を持ちます。品質よりもスピードとコストを優先したい用途(ドラフト確認・大量バリエーション生成など)ではLiteを積極活用し、フルモデルは最終アウトプット生成に絞ることで総コストを大きく削減できます。
  2. プロンプト最適化で「再生成回数」を減らす
    Veoの課金は生成した秒数に対して発生するため、品質が低い動画を何度も再生成するほどコストが増えます。プロンプトをAI StudioやGoogle Vidsの無料枠で十分にテストし、本番APIでの無駄な再生成を最小化することが最もコスト効率の良い対策です。
  3. 生成秒数を必要最小限に設定する
    「とりあえず長め」で生成するのではなく、実際に使う秒数だけ生成する設計にします。8秒で十分な用途に15秒を生成するだけで、コストが約1.9倍になります。
  4. Google Cloud確約利用割引(CUD)を検討する
    月間の生成量がある程度見込める場合、Google Cloudの確約利用割引を適用することで、従量課金よりも低い単価での契約が可能になる場合があります。Google Cloudのセールスチームへの相談を推奨します。
  5. Google Cloud無料トライアルと無料枠を最大活用する
    Google Cloudに初めてサインアップするアカウントには$300分の無料クレジットが付与されます。また個人用途であればGoogle Vids(vids.new)の月10本無料枠を活用することで、実運用感を掴むまでの初期コストをゼロに抑えられます。

Veoの利用開始手順と課金発生タイミング

実際にVeoのAPI利用を始める際の流れと、課金がどのタイミングで発生するかを理解しておくことが重要です。

STEP 1
Google Cloudアカウント作成・課金の有効化
STEP 2
Vertex AI APIの有効化(Cloud Console)
STEP 3
サービスアカウント・認証情報の設定
STEP 4
Veo 3.1 APIリクエスト送信(動画生成開始)
課金発生
生成完了した秒数に応じて従量課金

重要なポイントは、課金が発生するのは動画の生成リクエストが成功・完了した時点であることです。APIリクエストがエラーで失敗した場合は課金されません。また、生成処理中(非同期ジョブ待機中)の待ち時間自体には課金されません。

なお、Vertex AIには予算アラート機能が備わっており、月間の利用コストが設定した閾値を超えた際に通知を受け取ることができます。予算管理の観点から、初期設定の段階でこのアラートを構成しておくことを強く推奨します。

商用利用・著作権・利用規約と料金の関係

料金を払えばどんな用途にも使えるかというと、そうではありません。Veoの商用利用可否は、利用するチャネルと規約によって異なります。

利用チャネル 商用利用 著作権の扱い 注意事項
Vertex AI(有料API) ✅ 可能 利用者に帰属(規約内) Google利用規約・AI原則に準拠
Google AI Studio / Gemini API(無料枠) ⚠️ 制限あり 要規約確認 試験的利用向け・商用は要確認
Google Vids(vids.new)無料枠 ⚠️ 条件付き 要規約確認 個人利用・月10本まで無料
Google AI Pro / Ultra(旧称:Gemini Advanced) ⚠️ 条件付き可能 Googleサービス利用規約に準拠 プラン規約の個別確認を推奨

特に広告・マーケティング素材・クライアントワーク等で生成動画を使用する場合は、Vertex AI経由での有料API利用が最も権利関係が明確です。無料枠のまま商用利用するとGoogle利用規約に違反するリスクがあるため、コスト削減目的での無料枠の商用転用は避けるべきです。

映像クリエイターが動画フレームをレビューしている制作スタジオのイメージ
映像クリエイターが動画フレームをレビューしている制作スタジオのイメージ

Veo料金に関するよくある疑問

日本円での支払いはできますか?

Vertex AIはGoogle Cloudを通じて利用するため、支払いはクレジットカードや銀行振込(企業向け請求)に対応しています。請求通貨はUSDが基本ですが、日本のGoogle Cloud請求はJPYでの請求も対応しているケースがあります。詳細はGoogle Cloudの請求サポートへの確認を推奨します。

生成に失敗した場合も課金されますか?

APIリクエストがサーバーサイドのエラーによって失敗した場合(HTTPエラーコードが返る場合)は、原則として課金されません。ただし、コンテンツポリシー違反によるブロック(処理は実行されたが出力が返せない場合)については利用規約と料金ドキュメントを確認する必要があります。

Veo 3.1の音声生成機能(対話・効果音・環境音)は追加料金がかかりますか?

Veo 3.1ではネイティブ音声生成(対話・効果音・環境音の同期)が標準機能として統合されています。基本の秒数課金に含まれるかどうかは、最新の公式料金ページで確認してください。音声生成を外部サービスと組み合わせる必要がなくなった点は、トータルコスト削減に寄与します。

生成した動画の解像度や長さで料金は変わりますか?

Veo 3.1は720p・1080p・4Kの解像度オプションに対応しています。基本料金は秒数課金ですが、高解像度オプション利用時に料金差が生じる可能性があります。Googleの公式ドキュメントで定期的に料金体系を確認することを推奨します。

APIの利用量に上限(クォータ)はありますか?

Vertex AIのVeo APIには初期段階ではクォータ(利用上限)が設定されていることがあります。大量生成が必要な場合は、Google Cloudのクォータリクエストフォームから上限引き上げを申請することが可能です。

Veoの利用料金を事前に見積もる|費用を決める変数と概算の立て方

Veoの料金体系で最初に押さえるべきは、「1本いくら」ではなく「生成した動画の長さ(秒)×条件」で費用が積み上がる従量構造だという点です。月額を先に固定できる定額プランと違い、Vertex AIの従量課金では“使った分だけ”請求されるため、契約前に自分の使い方を秒数ベースで概算しておかないと、想定と請求のズレが起きやすくなります。ここでは、実際に見積書を作る手順として、費用を左右する変数を洗い出します。

費用を決める主な変数

  • 生成の総秒数:1回あたりの動画長 × 月間の生成本数。課金は基本的に「生成された動画の秒数」に比例するため、ここが総額の土台になります。
  • 解像度・品質モード:高解像度や高品質モードは1秒あたりの単価が上がる傾向があるため、用途(SNS用の下書きか、納品用の高品質か)で使い分けます。
  • 音声の有無:音声付き生成に対応するモデルでは、映像のみより処理コストが上がる場合があるため、音声を毎回付けるかは要検討です。
  • 試行回数(リテイク):プロンプトを詰め切れず作り直すたびに秒数課金が発生します。実務では“採用1本の裏に数本のボツ”が普通で、この隠れコストが見積りを最も狂わせます。

概算シートの作り方

入力する項目見積りの考え方
1本の動画長用途別に平均秒数を決める(例:ショート8秒/説明動画は複数カット合算)
月間の採用本数実際に公開・納品する本数
試行倍率(1本採用あたりの総生成本数)採用1本の裏で何本試すか。実務では2〜4倍を見込むと現実に近い
総生成秒数(1本の秒数 × 採用本数 × 試行倍率)で総秒数を算出

ポイントは、「採用本数」ではなく「試行を含む総生成秒数」で単価を掛けることです。単価そのものは提供時期やモデルで変わるため、必ず公式の料金ページで最新の秒単価を確認し、上の総秒数に掛け合わせて月額の当たりを付けます。まずは小さく回して1週間の実績秒数を測り、それを月換算するのが最も誤差の少ない見積り方法です。

従量課金(Vertex AI)と定額(Geminiの有料プラン)、どちらで契約すべきか

Veoを使う経路は大きく分けて、Vertex AI経由の従量課金と、Geminiの有料サブスクリプション(Gemini Advanced など)に含まれる形での利用があります。なお、どのプランでどのVeoモデルが使えるか・含まれる機能は改定されることがあるため、対象は必ず公式の案内で確認してください。料金の“額”そのものより先に決めるべきは、自分の使い方がどちらの課金モデルに合うかです。ここは兄弟記事(比較・無料)ではなく、この記事=課金体系の判断に絞って、選び方の軸を整理します。

2つの課金モデルの性格の違い

観点従量課金(Vertex AI)定額(有料サブスクリプション)
課金単位生成した秒数に応じて増減月額固定(プラン内で利用)
費用の予測性使った分だけ変動する上限が読める・予算化しやすい
向く使い方本数が月ごとに大きく変わる/API連携・自動化個人〜少人数で日常的に触る/他のAI機能もまとめて使う
制御レバー予算アラート・割り当て(Quota)・プロジェクト分離プラン内の利用枠に従う

損益分岐で考える判断手順

  • ①月間の生成量を秒数で置く:前節の概算シートで出した総生成秒数を用意します。
  • ②従量課金の月額を試算:総秒数 × 秒単価で「変動側の月額」を出します。
  • ③定額プランの月額と突き合わせる:試算した従量額が定額を上回るなら、量が多い=定額寄り。下回るなら従量寄り、という当たりを付けます。
  • ④“ブレ幅”を見る:月ごとの本数が読めない・繁閑差が大きいなら、上限が読める定額が安全。逆に閑散期はほぼ使わないなら従量が無駄なく済みます。

従量を選ぶなら必ず入れる費用の歯止め

従量課金は使うほど積み上がるため、契約直後に費用ガードを設定してから使い始めます。具体的には、(1)予算アラート(月額のしきい値でメール通知。ただしアラートは“通知”であって課金を自動で止めるものではない点に注意)、(2)用途別にプロジェクトを分けて費用を可視化、(3)割り当て(Quota)で使用量そのものに上限を設ける・チーム利用ならメンバーごとの権限を絞る、の3点です。実際に使用量を頭打ちにできるのは(3)の割り当てで、(1)(2)は「早く気づく」ための仕組みだと切り分けて併用すると、「気づいたら請求が跳ねていた」を防ぎやすくなります。“量が読めて予算を固定したい”なら定額、“量が変動しAPIで組み込みたい”なら費用ガード付きの従量——この一言が最初の分岐点になります。

まとめ

Veoの料金体系を整理すると、利用目的と規模によって最適なアクセス方法が異なるという点が核心です。

  • まず無料で試してみたい個人ユーザー→ Google Vids(vids.new)の月10本無料枠を活用する
  • 開発者・プロトタイプを作りたい→ Google AI Studio(Gemini API)の無料枠を活用する
  • 個人クリエイターやライトな動画生成→ Google AI Pro(月額$19.99、約2,900円)を検討する
  • 法人・本番運用・商用素材の大量生成→ Vertex AI経由のAPIを使い、Veo 3.1フルモデル($0.35/秒)とVeo 3.1 Liteを用途別に使い分けて管理する

最新版のVeo 3.1は音声同期生成・4K出力・低コストLiteモデルの提供と、機能・コスト両面で大きく進化しています。競合と比べてフルモデルのAPI単価はやや高めですが、Google Cloud基盤の安定性・エンタープライズ対応・他のGoogle AIサービスとのシームレスな統合という点で、スケール運用での実力を発揮します。予算管理アラートの設定・Liteモデルの活用・無料枠での十分な検証という3点を実践することで、費用対効果の高いVeo活用が実現します。

料金は今後のGoogleの戦略・競合状況によって改定される可能性があるため、実際の導入前には必ずGoogle Cloud公式の料金ページおよびVertex AIドキュメントで最新情報を確認してください。

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