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SBI証券でAnthropicのIPO申込をする方法―条件・手順・注意点を整理
文:クリスタルメソッド編集部 監修:河合 継(代表取締役)
2026年11月2日、AIモデル「Claude」を開発するAnthropicが関東財務局に有価証券届出書を提出した。上場先は米ナスダック市場(ティッカー「ANT」)で、日本での募集上限見込みは35億ドル(約5,500億円超)と、海外企業IPOとして国内から集める額としては過去最大規模になる見込みだ(日本経済新聞、mediadogs.jp)。個人投資家がこの案件に参加できる国内証券会社の一つがSBI証券であり、SBI証券 Anthropic IPO 申込の受付が予定されている。本稿では、SBI証券経由での申込条件・手順・注意点を実務的に整理する。
なお、Anthropicは生成AIの中核技術を担う企業であり、その技術的背景を理解しておくことが投資判断の一助となる。

Anthropic IPOの概要―SBI証券が取り扱う背景
Anthropicは生成AIの中核技術を持つ米国企業であり、今回のIPOは国内個人投資家にとって上場前の公開価格で株式を取得できる数少ない機会となる。
取扱証券会社は6社体制だ。みずほ証券が事務幹事(取りまとめ役)を務め、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が対面販売を担う。ゴールドマン・サックス証券およびモルガン・スタンレーMUFG証券は機関投資家向けのみの参加となる。個人向け抽選を行うのは楽天証券とSBI証券の2社であり、楽天証券は円・ドル両対応、SBI証券は米ドル建て決済に限定されている(usagi-giken.com、sbishinseibank.co.jp)。
募集規模の参考として、2026年6月上場のSpaceXは日本で約21億8,500万ドルを調達した。Anthropicの上限はその約1.6倍に相当する(mediadogs.jp、日本経済新聞)。配分数も多くなる可能性がある一方、注目度の高さから応募倍率も高くなることが想定される。
関連記事OpenAI IPO申請・上場の全貌は? / アンソロピックのバリュエーションをAIで読むには?
SBI証券でのAnthropicIPO申込条件と手順
SBI証券 Anthropic IPO 申込にあたっての基本条件は次のとおりだ。
- 決済通貨:米ドルのみ。円貨での申込・購入はできない。
- 買付余力:申込時点で必要な米ドル買付余力をSBI証券口座に確保しておく必要がある。
- 申込期間:条件決定後に設定される。SpaceXの前例では有価証券届出書提出から申込締切まで約2週間だった(usagi-giken.com)。今回の正式スケジュールは2026年11月時点で未定。
- 発行価格:未定。条件決定日に確定する。
手続きの流れとしては、SBI証券にログインしてIPO・POの申込ページから「アンソロピック」の案件を選択し、希望株数と申込内容を送信する。当選・落選は通常抽選によって決まり、結果は条件決定後に通知される。
SBI証券以外では楽天証券も個人向け抽選を実施する予定であり、円貨での申込を希望する場合は楽天証券が選択肢となる。ただし各社の配分数・抽選ルール・追加施策の詳細は各社公式情報を直接確認することが不可欠だ。
次に読む:OpenAI IPOの日本企業への投資機会は?
SBIハイパー預金による当選確率アップの仕組みと資金管理の注意点
SBI証券では、通常抽選とは別に追加抽選の仕組みが設けられている。判定タイミング時点でSBIハイパー預金残高が10万円以上あると、この追加抽選の対象となる。追加抽選の件数は販売全体のおおよそ1〜10%相当とされており(sbishinseibank.co.jp)、通常抽選に外れた場合でも当選の可能性が生じる。
ここで見落としやすい重要な制約がある。SBIハイパー預金の残高はIPOの購入資金としては使えない。円貨買付余力もIPO購入には充当不可であり、米ドル買付余力とSBIハイパー預金残高は完全に別々に準備する必要がある(sbishinseibank.co.jp)。当選後に米ドル資金が不足していれば購入ができなくなるため、申込前に外貨資金の確保状況を必ず確認しておく必要がある。
具体的には、申込予定株数×発行価格(未定のため目安として事前に想定額を試算する)に相当する米ドルをSBI証券の外貨買付余力として確保し、さらに別途SBIハイパー預金口座に10万円以上を入金するという2段階の資金準備が求められる。
申込前に確認すべきリスクと注意点
IPO株式への投資には固有のリスクが伴う。主要な確認事項を以下にまとめる。
| 確認項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 決済通貨 | 米ドルのみ | 楽天証券は円・ドル両対応 |
| 為替リスク | 円換算の損益は為替変動の影響を受ける | 上場後も継続してドル建てで推移 |
| スケジュール未定 | 申込期間・発行価格・上場日はいずれも未定(2026年11月時点) | 2026年11月〜2027年4月の幅あり(mediadogs.jp) |
| 上場市場 | 米ナスダック市場のみ。日本の取引所への上場予定はない | 上場後の売却も米国市場を通じた手続きが必要 |
| ハイパー預金の資金制約 | SBIハイパー預金残高はIPO購入資金に使用不可 | 買付余力と別途10万円以上の入金が必要 |
| 価格変動リスク | 上場後に公開価格を下回る可能性がある | IPO株式の上場後株価は保証されない |
| 税務処理 | 外国株式の譲渡益課税は国内株と異なる | 法人での取得は顧問税理士・CFOへの事前確認が必要 |
日本への上場予定がない点は見落としやすいリスクだ。上場後も取引は米国市場を通じることになり、売却時の手数料体系・税務処理も国内株と異なる。特に法人での取得を検討する場合は、顧問税理士・CFOと事前に確認することが望ましい。
また、発行価格は条件決定日まで確定しないため、申込時点では購入に必要な総額が確定しない点も踏まえておく必要がある。注目度が高い案件であるほど抽選倍率が高まる傾向があることも念頭に置きたい。Anthropicは未上場のまま大規模な資金調達を続けてきた企業であり、上場後の株価形成は公開価格と大きく乖離する可能性もある(上下どちらの方向もあり得る)。
今後のスケジュールと情報収集の実務的な対応
2026年11月時点で確定しているのは、有価証券届出書の提出という事実のみだ。申込期間の開始・発行価格・上場日はいずれも未定であり、確定情報はSBI証券の公式サイトおよびSBI新生銀行の公式案内で順次公開される予定となっている。
SpaceXの前例を参考にすると、届出書提出から申込締切まで約2週間のペースで進んだ(usagi-giken.com)。今回も同様のタイムラインで動く可能性はあるが、案件の規模や市場環境によって異なる場合もある。案件情報の更新を見逃さないためにも、SBI証券のIPO・POページをブックマークし、メール通知設定を確認しておくことが実務的な対応となる。
投資判断の前提として、発行会社の財務情報(米国SECへのS-1等の目論見書)を確認し、公開価格の妥当性を自ら検討することが基本となる。
参考文献
- 日本経済新聞「アンソロピック、日本で最大35億ドル調達へ」(nikkei.com)
- mediadogs.jp「アンソロピックIPO、日本での募集規模・証券会社まとめ」
- usagi-giken.com「アンソロピック米国IPO 申込スケジュール・取扱証券会社解説」
- SBI新生銀行公式サイト(sbishinseibank.co.jp)「SBIハイパー預金とIPO抽選の仕組み」
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