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第5回AI・人工知能 EXPO春について

2021年4月7日(水)〜9日(金)の3日間、東京ビッグサイトにて「第5回 AI・人工知能 EXPO 春」が開催されました。AI・人工知能 EXPOは、150社以上の企業が出展する日本最大級のAI専門展であり、製造業・インフラ・通信業をはじめとする幅広い業種の企業が、業務へのAI活用を検討するために集まる商談特化型の展示会です。弊社クリスタルメソッド株式会社も3日間を通じてブース出展し、自社技術の紹介・デモンストレーション・企業との商談を実施しました。本レポートでは、展示内容と会場での反響をまとめてお届けします。

東京ビッグサイトで開催されたAI・人工知能EXPOの展示ブース(イメージ)
東京ビッグサイトで開催されたAI・人工知能EXPOの展示ブース(イメージ)

ブース概要:展示・デモ・商談の3本柱

弊社ブースでは、自社技術をまとめた解説パネルの展示を軸に、主力製品「Deep AI Copy」と対話型AI「HAL3」のライブデモンストレーション、そして来場企業との個別商談という3つの活動を並行して実施しました。前回(第4回)のAI EXPOから継続出展していることもあり、リピート来場者からの反応も見られ、1年間での技術進化を直接体感いただける機会となりました。また、Deep AI Copyの技術に関してはプレゼンテーションと質疑応答の時間も設け、来場者の疑問や関心に個別に対応しました。

1. Deep AI Copyについて

Deep AI Copyは、個人の見た目・声・趣味・思考・知識・自己認識といった多面的な個性をAIにインストールするサービスです。コピー対象者の顔画像と声データを深層学習させることで、本人とそっくりな外見と音声を持つAIを生成できる点が最大の特徴です。

今後の研究開発の方向性としては、以下の4領域を中心に進める予定です。

  • 空気を読む人間らしい発話・発話タイミングの制御:会話の文脈や間合いを理解した自然な応答生成
  • 本人そっくりな顔表情の再現:感情変化を反映したリアルタイム表情合成
  • 個性のコピー:価値観・口癖・思考パターンの学習と再現
  • 意識の生成:自律的な判断・応答を可能にする高次モデルの研究

具体的な応用領域としては、カーナビへの組み込み、案内役・アナウンサーのAI代替、新しいお墓の概念(当時の知識・思い出・技術のコピーによる故人の記録保存)、株価予測モデルとの統合などが挙げられます。さらに、医療・介護現場における繊細なコミュニケーション支援、オフィス受付の自動化、タレントや声優としてのエンターテインメント活用など、人との複雑な対話が求められる多様な場面での展開が期待されています。

Deep AI Copyの詳細については、https://crystal-method.com/deepaicopy/ をご覧ください。

2. HAL3について

HAL3は、弊社が独自開発した対話型AIです。単なるチャットボットにとどまらず、音声・表情・感情を統合的に処理できる点が特徴であり、現場のニーズに合わせて機能をカスタマイズして搭載できる柔軟な設計になっています。

主な搭載機能は以下のとおりです。

機能 概要
FAQ・翻訳機能 よくある質問への自動応答と、音声のリアルタイム翻訳
声からの感情認識 音声の抑揚・トーンから話者の感情状態を推定
表情からの感情認識 カメラ映像から顔表情を解析し感情を判定
勤怠管理 顔認証や音声確認と連携した出退勤記録の自動化

活用が期待される主な分野は、医療・介護・オフィスの3領域です。医療分野では「患者個人の状態に応じた対応」「精神状態の把握」、介護分野では「見守り」「診察・診断サポート」「話し相手」、オフィスでは「受付自動化」「議事録作成」「勤怠管理」といった役割が想定されています。

特に注目されているのがリアルタイム翻訳機能です。会議のオンライン化が急速に進んだことで、海外拠点とのやり取りや外国人メンバーとの協業が日常化しています。HAL3の翻訳機能は入力音声をリアルタイムで認識して翻訳を行うため、英語や多言語での会議における言語障壁を大幅に低減することができます。オフィスにおける「信頼できるパートナー」として、幅広いシーンへの展開が見込まれています。

HAL3の詳細については、https://crystal-method.com/ai-hal3/ をご覧ください。

3. 製造業向けの音・2D・3DAI技術について

弊社では、音・2D・3Dの各領域においてAI技術の研究開発を進めており、製造業向けの活用として特に「外観検査」と「異音判定」の2つが注目されています。

外観検査

外観検査とは、製品や部品の見た目から異常・不良を検知する工程です。従来は熟練の検査員が目視で確認していたため、検査件数の増加に比例して人員コストが膨らむという課題がありました。弊社の2D・3D画像解析AIを用いることで、カメラ映像から自動的に傷・変形・異物混入などを高速・高精度に検出し、検査コストの大幅な削減と品質の安定化が可能になります。

異音判定

異音判定とは、機械や製品が発する音を解析し、どの部位に異常があるかを特定する技術です。これまでは長年の経験を積んだ熟練工の「勘」に依存していたため、技術の属人化・ノウハウの断絶が大きな問題でした。弊社の音AIは正常音と異常音のパターンを学習し、人間の耳では判別が難しい微細な異音も検知できます。これにより、ベテラン技術者の暗黙知をAIに移転し、若手や未経験者でも一定水準の判断が可能な体制づくりを支援します。

音・2D・3D技術の詳細、および外観検査・異音判定についての詳細は以下よりご覧ください。

会場でのデモンストレーションの様子

Deep AI Copyのデモ

ブース前では、Deep AI Copyのデモ版として、AIが簡単な質問に対してリアルタイムで返答するライブ実演を行いました。「あなたの名前は?」「明日の天気は?」「嫌いな食べ物は?」などの問いかけに対し、モニター上のデジタルアバターが口を動かしながら音声で答える様子を披露しました。

前年のAI EXPOと比較して、今回はより自然で流暢な発話が実現しており、機械的な抑揚の少ない人間らしい音声応答が可能になっています。この進化に気づいた来場者からは「去年より格段に自然になった」との声もいただきました。AIがまるで本物の人間のように話す様子に足を止め、Deep AI Copyそのものに強い関心を持ってくださった来場者も多く見られました。

また、Deep AI Copyの別パッケージとして、テキストを入力するとAIが読み上げ動画を生成するサービスも体験いただきました。実際に来場者自身がテキストを打ち込み、AIアバターが即座に読み上げる体験は、技術のわかりやすいデモとして好評でした。

音声合成・AIアバター技術のイメージ(音波から言語への変換)
音声合成・AIアバター技術のイメージ(音波から言語への変換)

HAL3のデモ

ブース内には、HAL3を実際に体験できるスペースを設けました。具体的には以下の体験コンテンツを用意しました。

  • リアルタイム音声翻訳:来場者が日本語で話すと、その音声をHAL3がリアルタイムで認識し英語に翻訳して画面表示する実演
  • 議事録翻訳:会議音声を認識して翻訳・テキスト化するデモ
  • 音声朗読:HAL3を用いたテキスト読み上げの実演
  • 音声からの感情認識:来場者が発話すると感情分析結果がリアルタイムで表示されるデモ

実際にHAL3に触れることで、来場者が技術を体感的に理解できる場を提供できました。「思ったより翻訳が速い」「感情認識の精度が高い」といった率直な感想をいただき、HAL3への親しみと導入への具体的な関心を持っていただける機会になったと感じています。

商談の成果と来場者の反応

デモンストレーションやパネル展示を通じて興味を持っていただいた企業の担当者との商談も、3日間を通じて多数実施しました。商談では、各企業が「どの業務に・どのように導入したいのか」という具体的なニーズをヒアリングし、導入時の課題や懸念点についても詳しくお聞きしました。

来場企業からの主な関心事項は、「既存システムとの連携可否」「カスタマイズの範囲」「導入コストと期間の目安」などでした。製造業の担当者からは外観検査・異音判定への高い関心が寄せられた一方、サービス業・医療機関の担当者からはHAL3による受付自動化や感情認識の活用について具体的な検討が進む商談もありました。それぞれのニーズに合わせて弊社技術のアプローチを説明することで、個別最適な提案につながる商談を実現できました。

まとめ

第5回 AI・人工知能 EXPO 春では、Deep AI Copy・HAL3・製造業向けAI技術の3本柱でブース展示・デモ・商談を実施し、来場者に弊社の技術力と応用可能性を直接体感していただくことができました。前年比での技術進化を実感していただけた場面も多く、AI活用への関心が高まる業界全体のトレンドを改めて確認する機会にもなりました。今後もこうした展示会への参加を通じて、現場の課題解決に資するAI技術の開発と普及を推進してまいります。

弊社のDeep AI Copy技術についての詳細をご希望の方、導入をご検討の方は、こちらのお問い合わせフォームに必要事項をご記入の上ご連絡ください。

また、弊社の最新情報はSNSでも発信しています。
Twitter:https://twitter.com/crystal_hal3
Facebook:https://www.facebook.com/クリスタルメソッド株式会社-100971778872865/

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監修

河合 継(クリスタルメソッド株式会社 代表取締役)

AI・ディープラーニングに関する特許16件の発明者。過去、国立がん研究センターとの共同研究や、テレビ番組でのAI解説実績を持つAI研究者として、AIの研究開発を主導している。
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