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第2回AI・人工知能 EXPO 秋について
2021年10月27日(水)〜29日(金)の3日間、千葉・幕張メッセにて「第2回AI・人工知能 EXPO 秋」が開催されました。AI・人工知能 EXPOは250社以上の企業が出展する日本最大のAI専門展であり、製造業・社会インフラ・金融・医療・小売・広告マーケティングなど幅広い業種の方が最新AIサービスの導入・比較検討を目的に来場する、商談型の展示会です。クリスタルメソッド株式会社もブース出展者として3日間フル参加し、自社技術のパネル展示・デモンストレーション・企業商談を行いました。本記事では、展示内容・デモの様子・来場者との商談のポイントをまとめてレポートします。
展示会「AI・人工知能 EXPO 秋」の概要
AI・人工知能 EXPOは、RX Japan株式会社(旧リード エグジビション ジャパン)が主催するAI専門の商談展示会です。年に複数回開催されており、2021年秋は幕張メッセの広大な会場を舞台に、国内外のAIベンダー・スタートアップ・大企業が一堂に会しました。来場者は現場での課題解決に直結するソリューションを探している実務担当者が多く、商談成立率の高い場として知られています。
第2回秋の開催時点では、新型コロナウイルス感染症の影響によるリモートワーク浸透・デジタルトランスフォーメーション(DX)推進の機運が高まっており、AIを活用した業務効率化・コスト削減への関心はかつてないほど高まっていました。そうした時代背景のなか、本展示会は特に製造業の自動化・医療介護のDX・オフィスのリモート対応を支えるAIソリューションへの注目度が高く、弊社ブースにも多くの来場者が足を止めてくださいました。

弊社ブースの展示内容
弊社ブースでは、自社技術を体系的に紹介するパネルを複数枚展示したほか、代表製品である「Deep AI Copy」および「HAL3」のライブデモンストレーションを実施しました。また来場企業との個別商談スペースを設け、導入ニーズのヒアリングや技術提案を行いました。以下に、展示した各技術・製品の内容を詳しく解説します。
- Deep AI Copy(AIパーソナルコピーサービス)
- Deep Movie Creator(テキスト→AI動画自動生成)
- HAL3(対話型AI)
- 人生相談AI(AIメンタルカウンセリング)
- 製造業向けAI技術(外観検査・異音判定)
- Deep Freq(音源分離・雑音除去AI)
展示製品・技術の詳細解説
1. Deep AI Copy — 個人の外見・声・思考をAIにインストール
Deep AI Copyは、個人の見た目・声・趣味・思考・知識・自己認識などをAIにインストールするサービスです。コピー対象者の顔画像と声データを深層学習させ、本人と見分けがつかないほど精細なAIを生成します。技術の核心は以下の4点です。
- 空気を読む自然な発話:単なる定型応答ではなく、文脈を踏まえた人間らしい返答を生成します。
- 本人そっくりの顔表情再現:口の動き・目線・表情筋の動きまでリアルタイムで合成します。
- 個性・意識のコピー:特定人物のものの見方・語り口・判断傾向を学習し再現します。
- 身体の動きのコピー:ジェスチャーや姿勢の動きも再現することで、よりリアルな振る舞いを実現します。
具体的な応用領域は多岐にわたります。カーナビの案内音声への適用、TV・ウェブ向けAIアナウンサーの生成、「新しいお墓」としての当時の知識・思い出のデジタル保存、株価予測への応用などが挙げられます。また、医療・介護現場での繊細なコミュニケーション補助、オフィスの受付業務の自動化、さらにはAIがタレントや声優として活躍するエンターテインメント分野での活用も期待されています。
詳細は https://crystal-method.com/deepaicopy/ をご覧ください。
2. Deep Movie Creator — テキスト入力だけでAI動画を自動生成
Deep Movie Creatorは、任意の日本語テキストを入力するだけで、AIが読み上げる音声・字幕・表情がリンクした動画を自動生成するアプリケーションです。一般的なTTSソフトとの主な違いは以下の通りです。
| 比較項目 | 一般的な読み上げソフト | Deep Movie Creator |
|---|---|---|
| イントネーション | 機械的・単調になりやすい | 文意を推測し自然なイントネーションを生成 |
| 映像 | 音声のみ | 口形・表情が音声に連動した動画を合成 |
| 多言語対応 | 言語ごとに別ソフトが必要 | 日本語入力→ネイティブ発音で他言語読み上げが可能 |
| 字幕 | 別途作成が必要 | テキスト字幕を動画と同時生成 |
翻訳機能を組み合わせることで、他言語が苦手な方でも日本語テキストを入力するだけでネイティブに近い発音の読み上げ映像を作成できます。実用例として、深夜の放送休止時間帯に新規ニュースが入った瞬間、自動でAIキャスターが読み上げる番組映像を生成・放映する、という活用シナリオが展示会でも紹介され、テレビ局・メディア関係者から高い関心を集めました。
詳細は https://crystal-method.com/aispeech/ をご覧ください。
3. HAL3 — 多機能カスタマイズ型の対話AI
HAL3は弊社が独自開発した対話型AIプラットフォームです。標準機能としてFAQ応答・多言語翻訳・声からの感情認識・表情からの感情認識・勤怠管理を搭載しており、これらはすべてカスタマイズ可能です。企業や現場に本当に必要な機能だけを選んで搭載できるため、過剰なコストを抑えた導入が実現します。
主な活用場面は以下の3分野です。
- 医療分野:患者個人の状態に合わせた対応、精神状態の把握・記録。問診の自動化によって医師・看護師の業務負荷を軽減します。
- 介護分野:入居者の見守り、話し相手・コミュニケーションパートナーとしての活用、診察・診断補助。介護職員の人手不足を技術面でカバーします。
- オフィス分野:受付対応、会議の議事録自動作成、勤怠管理の自動化。特にリアルタイム翻訳機能により、英語での国際会議でのコミュニケーション障壁を解消します。
リモートワーク・テレワーク普及の流れのなか、オンライン会議における外国語コミュニケーションのニーズが急増しており、HAL3の翻訳機能は「英語の会議が苦手」という担当者層から特に好評でした。入力した音声をリアルタイムで認識・翻訳してテキスト表示するため、専門の通訳者なしに国際商談を進めることが可能です。
詳細は https://crystal-method.com/ai-hal3/ をご覧ください。
4. 人生相談AI — 24時間365日のAIメンタルカウンセリング
人生相談AIは、「話し相手がいない」「メンタルが不安」といった悩みに24時間365日寄り添うAIカウンセリングサービスです。人気のAIカウンセラーでも複数名が同時相談できるため、予約不要で利用を開始できる点が最大の特長です。
本サービスの主な技術的特徴は以下の通りです。
- 専門知識のインストール:心理カウンセラー・メンタルヘルス分野の知識を弊社独自のAI技術でインストール済み。特定の企業・組織固有の単語や表現への対応もカスタマイズで実現します。
- リアルな人間型アバター:キャラクターや3DCGではなく、リアルな人間のカウンセラーアバターが対応します。親しみやすさと信頼感を両立させています。
- 相談者の心理状態の把握:AIが相談者の外見(カメラ映像)・声のトーン・口調を精査し、感情状態をリアルタイムで分析します。
- Deep AI Copy連携:感情認識に基づいて表情を変えながら発話するため、冷たい機械的な応答ではなく、人間に近い温かみのある対話が実現します。
コロナ禍を経て孤立・孤独問題が社会課題として顕在化するなか、本サービスには自殺者数の減少・こころの不安解消という社会的意義があります。また、自治体の相談窓口や企業のEAP(従業員支援プログラム)への導入により、相談員の確保コストを大幅に削減できる点も注目されています。
5. 製造業向けAI技術 — 外観検査・異音判定の自動化
弊社では音・2D・3DそれぞれのAI技術を継続的に研究開発しており、製造現場での品質管理自動化に特に強みを持っています。
外観検査AIは、カメラ映像から製品・部品の見た目の異常を自動検知する技術です。これまで熟練検査員が目視で行っていた作業をAIが代替することで、検査人員コストを削減し、目視では見落としがちな微細な欠陥も高精度で検出します。多品種少量生産ラインや深夜・早朝の無人運転ラインでも安定して稼働できる点が高く評価されています。
異音判定AIは、機器・製品が発する音を解析し、正常音と異常音を識別する技術です。これまでは熟練工の「耳と経験」に依存していた判定を、AIが定量的・客観的に行います。長年の職人技として暗黙知化されていた「音の感覚」をAIが学習・数値化することで、技能継承の問題を解消し、若手・未経験者でも同水準の判定が可能になります。
両技術のもたらすメリットを整理すると以下の通りです。
| 課題 | 従来の方法 | 弊社AIによる解決 |
|---|---|---|
| 外観検査のコスト | 多数の検査員を配置・人件費が高騰 | AIによる自動化でコスト大幅削減 |
| 検査品質のばらつき | 個人差・疲労・時間帯で精度が変動 | AIが一定品質で24時間安定稼働 |
| 異音判定の属人化 | 熟練工の勘・経験に依存 | AIが学習・定量化し誰でも同水準の判定 |
| 技能継承の困難 | 退職・高齢化でノウハウが失われる | AIにインストールして永続的に活用可能 |
音・2D・3D各技術の詳細については以下をご参照ください。
音:https://crystal-method.com/sound/
2D:https://crystal-method.com/2d/
3D:https://crystal-method.com/3d/
外観検査:https://crystal-method.com/topics/visual_inspection/
異音判定:https://crystal-method.com/topics/blog-06-ai-fault-sound-detection/
6. Deep Freq — 音源分離・雑音除去の高精度AI
Deep Freqは、音源分離技術を核とした音のAIです。複数の音が混在する環境から特定の音だけを抽出・識別する技術であり、様々な産業・業務シーンで活用されています。
主な機能と活用シーンを以下に示します。
- 雑音除去と音声抽出:騒がしい環境からでも人の声だけを精度よく抽出します。複数人が同時に話している状況でも、個別の声を区別して認識します。
- 議事録作成の自動化:会議の音声から各話者の発言を分離・識別し、議事録作成の精度と効率を大幅に向上させます。
- 工場での異音判定:工場内の複合的な雑音環境から、モーター音・機械音・スイッチ音・プラスチック音などを個別に抽出し、それぞれの正常・異常を判定します。大手自動車メーカーの工場でも稼働実績があります。
- ビデオ会議での雑音抑制:リモートワーク・ハイブリッドワーク環境でのビデオ会議中、周囲の雑音をリアルタイムで除去し、自分の声のみを相手に届けます。一人ひとりの声を個別に録音・分離できることで、会議後の議事録作成も自動・容易になります。
詳細は https://crystal-method.com/service/products/deep-freq/ をご覧ください。
デモンストレーションの様子
展示会の目玉の一つが、ブース前で行ったライブデモンストレーションです。Deep AI Copyのデモ版として、来場者から実際に質問を受け付け、AIがリアルタイムで応答する様子を披露しました。
デモで投げかけられた質問の例としては「何ができますか?」「ICカードのチャージがしたいです」「嫌いな食べ物は?」などがあり、モニター上の女性AIが人間と同じように口を動かし、自然な声で回答を返しました。ただ音声を流すだけでなく、表情・口形が発話内容に連動してリアルに動く様子は「本当に人間が話しているようだ」という驚きの声を多く集め、足を止めて見入る来場者が相次ぎました。
また、Deep AI Copyの別パッケージとして、テキストを入力するとAIが読み上げ動画を即時生成するサービスも体験コーナーとして設置し、来場者に実際に操作・体感していただきました。前回(第1回)のAI EXPOと比較して、Deep AI Copyはより自然で流暢な返答が可能になっており、技術の進歩を来場者に直接感じていただける機会となりました。

HAL3のデモスペースでは、実際に来場者が日本語で話しかけると、HAL3がリアルタイムで音声認識し英語への翻訳結果を画面に表示するデモを実施しました。さらに、HAL3を使った朗読・音声からの感情認識・好感度推定の各機能も体験できる構成とし、技術の多機能性・柔軟性を肌で感じていただける場となりました。HAL3を実際に操作することで、テキスト資料だけでは伝わりにくい「使いやすさ」「応答の自然さ」を体験していただけたのは大きな成果でした。
企業商談と来場者の反応
第2回AI・人工知能 EXPO 秋では、パネル展示とデモンストレーションによって興味を持っていただいた企業の担当者との個別商談を多数実施しました。商談では主に以下のような内容が話し合われました。
- 自社のどの業務・部門にAIを導入したいか
- 既存システムとの連携・統合における技術的な課題
- 費用対効果・導入スケジュールについての相談
- 特定業界・業務に特化したカスタマイズの可能性
来場者のバックグラウンドは多様で、製造業の生産技術部門・医療機関の情報システム部門・メディア企業のDX推進部門・人事部門など、様々な立場の方からニーズを直接伺うことができました。こうした多角的なヒアリングを通じて、各社の課題に合わせたAI技術のアプローチを提案でき、技術の実用性・汎用性を改めて確認できる機会となりました。
展示会期間中、当日の様子はYouTube「クリスタルメソッド株式会社」チャンネルでも公開しています。
1日目の様子:https://youtu.be/aQIPS5mEtew
2日目・3日目・サービス説明の様子:https://youtu.be/1Uzf6cdS_BY
まとめ:第2回AI・人工知能 EXPO 秋への出展を通じて
第2回AI・人工知能 EXPO 秋は、弊社にとって技術の最前線を直接来場者に届け、リアルな声を集める絶好の機会となりました。Deep AI Copy・HAL3のデモでは、文字や映像では伝わりにくいリアルタイムの動作と完成度の高さが来場者に強い印象を与え、多くの商談につながりました。また、製造業向けの外観検査・異音判定AI、Deep Freqの音源分離技術は、現場の具体的な課題解決策として高い関心を集めました。
弊社は今後も展示会への出展を通じてAI技術の普及・活用促進に取り組んでまいります。本記事が「第2回AI・人工知能 EXPO 秋」の雰囲気や弊社技術への理解のきっかけとなれば幸いです。
Deep AI Copyをはじめとする弊社技術についてのご相談・お問い合わせは、お問い合わせフォームより必要事項をご記入の上お気軽にご連絡ください。
監修
河合 継(クリスタルメソッド株式会社 代表取締役)
AI・ディープラーニングに関する特許16件の発明者。過去、国立がん研究センターとの共同研究や、テレビ番組でのAI解説実績を持つAI研究者として、AIの研究開発を主導している。
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