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AI面接とは?どんな感じか・質問例・落ちる理由と対策、企業のメリットも解説

AI面接の実際の画面。左にAI面接官と受ける人の映像、右に面接官の質問と回答の記録が表示されている
AI面接の画面の例(クリスタルメソッドのAI面接練習ツール)

AI面接とは、人間の面接官の代わりにAI(人工知能)が質問を出し、受ける人の回答内容や声のトーン、表情、視線などを分析して評価をまとめる採用選考の方法です。受ける人は、企業から届いたURLにパソコンやスマートフォンでアクセスし、カメラとマイクを使って受けます。多くの場合は一次選考など、選考の初期段階で使われます。

先に要点だけまとめます。

  • 方式は3つ:対話型(AIがその場で深掘りしてくる)・録画型(決められた質問に録画で答える)・アバター型(人の姿をしたAIと会話する)
  • 見られるのは3つ:話の中身(結論・具体性・一貫性)、話し方(声・速さ・間)、表情・視線
  • 合否はAIだけで決まらない:AIの評価レポートを材料に、人が判断する運用が一般的
  • 対策の軸は3つ:結論から話す、行動と数字で裏づける、「なぜ」の深掘りに備える

日本経済新聞社がまとめた2026年度の採用状況調査では、3割の企業が採用活動にAIを利用していると報じられています(出典:日本経済新聞)。

この記事では、前半でAI面接を受ける人に向けて、仕組み・種類・実際の画面と流れ・よく聞かれる質問30例と答え方・落ちる理由と対策を、後半で導入を考える企業に向けて、メリットとデメリット・導入の流れとポイントを解説します。あわせて、AI面接ロープレ(クリスタルメソッドが無料で公開しているAI面接練習ツール)の利用データ(2026年6〜9月・AIによる自動評価)から見えた傾向も紹介します。

目次

知りたいことから読む

知りたいこと答えのある節
AI面接とは何か、通常の面接とどう違うかAI面接とは?通常の面接との違い
対話型・録画型・アバター型のどれかAI面接の種類
どのくらい使われているか、受ける側はどう感じているか広がりと受け止め方
受けるとどんな感じか実際の画面と流れ
何を見て評価されるのかAI面接で評価されること
どんな質問が出て、どう答えるかよく聞かれる質問と深掘り質問
落ちる人の傾向と、受ける前の対策落ちる人に共通する傾向/受ける人がやっておくこと
企業として導入するときのメリット・注意点、サービスの比べ方企業の導入メリット・デメリットと進め方

AI面接とは?通常の面接との違い

AI面接は、採用選考のうち「質問をする・回答を記録する・分析する」の3つをAIが担う面接です。企業が使う理由は主に、応募者の多い一次選考にかかる時間を減らすこと、面接官ごとの評価のばらつきを抑えること、遠方の応募者にも同じ条件で受けてもらうことの3つです。多くの場合、AIがまとめた評価レポートを材料に、採用担当者が次の選考に進むかどうかを判断します。

通常の面接との主な違いは次のとおりです。

比較項目AI面接通常の面接
質問する側AI(画面上のテキスト・音声・アバター)人間の面接官
受ける時間期限内なら好きな時間に受けられることが多い面接官と日程を合わせる
評価の方法あらかじめ決めた評価基準で、全員を同じ物差しで採点面接官の経験や印象に左右されやすい
見られるもの話の内容に加え、声・話す速さ・表情・視線などを数値化話の内容と、面接官が感じた印象
相手の反応相づちや表情の反応がない(あっても一定)反応を見ながら話を調整できる
最終的な合否AIの評価を材料に、人が判断する運用が一般的面接官・採用担当者が判断

受ける側にとって一番の違いは、相づちや表情で反応を返してくれる相手がいないことです。「話しながら相手の反応を見て調整する」ことができないため、最初の回答で言いたいことを言い切る準備が、通常の面接以上に大切になります。

AI面接の仕組み|質問から評価レポートまで

AI面接は、次の4つの段階で進みます。AIが担うのは質問・記録・分析までで、合否は人が決める運用が一般的です。

AI面接の仕組み(4つの段階)1AIが質問する画面の文字・音声・アバターで出題2回答を記録するカメラとマイクで映像と音声を保存3AIが分析する話の内容・話し方・表情を項目ごとに4人が判断する評価レポートを材料に採用担当者が決定
AI面接の流れ。AIの評価は判断材料で、最終的な合否は人が決めるのが一般的

回答は音声認識で文字に起こされ、話の内容(結論・具体性・一貫性)が分析されます。サービスによっては、声の大きさや話す速さ、表情や視線も分析の対象です。結果は評価レポートにまとめられ、採用担当者に届きます。

受ける人にとってのメリット・デメリット

メリットデメリット
期限内なら、都合のよい時間と場所で受けられる相づちや表情の反応がなく、手応えが分かりにくい
全員が同じ基準で評価され、面接官との相性に左右されにくい通信・照明・雑音など、環境の影響を受ける
移動の時間と交通費がかからない人による面接より「納得感」を感じにくいという調査結果がある

デメリットの多くは、事前に一度体験しておくことと、環境を整えることで小さくできます。対策は「AI面接の対策|受ける人がやっておくこと」にまとめています。企業側のメリット・デメリットは記事の後半で扱います。

このページの範囲:AI面接の全体像を、受ける人と導入する企業の両方の視点でまとめています。評価基準と採点項目を踏まえた対策をさらに深く知りたい方はAI面接の対策|評価基準とAIの採点項目を徹底解説を、ツールの比較・選定を進めたい企業の方はAI面接ツールの比較ガイドをご覧ください。

AI面接の前に練習アプリを使ってみるときは、AIで無料練習・評価型の選び方で解説しています。

関連記事AI面接の評価基準は?

AI面接の種類|対話型・録画型・アバター型

AI面接は、大きく3つの方式に分かれます。企業から案内が来たら、どの方式かを最初に確認しておくと、準備の仕方が決まります。

方式進み方受ける側が気をつけること
対話型AIとその場でやり取りし、回答に応じて追加の質問が来る想定外の深掘りに、その場で答える必要がある
録画型決められた質問に、制限時間内で回答を録画して提出する追加質問がない分、1回の回答で要点を言い切る
アバター型人の姿をしたAIアバターが面接官として対話する通常の面接に近い緊張感がある。対話型と同じく深掘りに備える

対話型

AIが回答の内容を読み取り、「なぜそう判断したのか」「具体的に何をしたのか」といった追加の質問をその場で投げかけてきます。思考の深さや一貫性を見やすい方式で、通常の面接に近い感覚で進みます。回答のあとに数秒の間があってから次の質問が来ることが多く、その間は黙って待って構いません。

録画型

質問が画面に表示され、準備時間のあとに回答を録画します。好きな時間に受けやすい一方、深掘りがないため、最初の回答だけで評価されます。撮り直しができるかどうか、回答ごとの制限時間が何秒かはサービスによって異なるので、案内に書かれた条件を先に確認しておきます。

アバター型

表情や声を持つAIアバターが面接官として登場し、音声で会話しながら進む方式です。文字だけの画面よりも人と話している感覚に近く、候補者の心理的な抵抗を和らげる狙いで使われます。この記事で画面を紹介しているAI面接ロープレも、このアバター型で面接を再現しています。

案内メールで方式を見分けるポイント

案内に書かれている言葉の例方式の見当
「録画」「提出期限」「撮り直し」「回答時間○秒」録画型。期限と1問あたりの時間を確認する
「AIと対話」「リアルタイム」「追加の質問」「所要時間○分」対話型。深掘りに備えて経験の「なぜ」を整理する
「AI面接官」「アバター」「音声で回答」アバター型。マイクの音質とカメラ目線を確認する

どの方式でも、カメラとマイクを使うこと、評価がレポートにまとめられて採用担当者に届くことは同じです。

次に読む:AI面接練習サービスはどれがいい?

AI面接練習サービス比較6選|無料で試せるツールと選び方【2026年】

どのくらい広がっている?事例と、受ける側の受け止め方

AI面接は、一部の大企業だけのものではなくなりつつあります。公表されている調査と事例から、広がり方と、受ける側がどう感じているかを整理します。

分かること内容出典
受けたことがある学生の割合26卒の学生685名への調査で、AI面接を経験した学生は26.8%(25卒は28.4%)リクルートマネジメントソリューションズ「採用CX(候補者体験)に関する意識調査(2025)」
受ける側の気持ち同じ調査で、面接で「人に評価されたい」は63.0%、「AIに評価されたい」は15.8%。AI面接は人による面接より「納得感」などを感じにくいと答えた学生が半数を超えた同上
企業の選考へのAI活用への賛否2026年卒の学生1,385名への調査で、面接内容の評価へのAI活用は「反対」が47.5%と多かったマイナビ「2026年卒 大学生キャリア意向調査4月」
大手企業の導入状況東洋経済オンラインが大手企業の人事部門関係者59人に聞いた調査(2026年7月7日掲載)で、新卒面接にAI面接を導入しているのは23社(4割弱)。導入していない36社のうち28社も、近く導入する・検討中・検討を開始したいと答えた東洋経済オンライン
導入企業の例(企業名つき)ローソンは、書類選考を通った学生に、人の一次面接の前にAI面談(VARIETASの「AI面接官」)を実施している。AI面談は合否を決めない位置づけで、2026年卒で受けた約500人のうち98%が「よかった」と回答。一次面接の通過率は大きく変わらず、その後の選考の通過率や内定承諾率は約1割上がったと紹介されている。キリンホールディングスは、2026年卒の新卒採用で一次面接をAIに切り替えた(年間約2万のエントリーに対応)Business Insider Japan(2026年3月12日)
導入の伸び対話型AI面接を提供するPeopleXによると、2024年8月からの1年で導入社数は約10倍、面接実施数は約16倍に増えたと報じられている。2025年にウエルシア薬局とイトーヨーカ堂、2026年にイオンとビックカメラなどが導入したとも伝えられている(企業側の発表を転載した報道。元の媒体は確認できていない)報道の転載(2026年10月15日掲載)
導入企業の例三菱食品は一次選考にAIを活用し、一次面接の合格率が約20%上がったと紹介されているharutaka 導入事例
導入企業の例(対話型)新卒採用の適性検査では入社前後の評価に一貫性がないと感じていた銀行が、対話型のAI面接を導入。AIのレポートで応募者の情報を集められるようになり、面接時の資料やフォローに使っている。学生からは長いやり取りで疲れたという声がある一方、自分を振り返る機会になったという声もあった(企業名は匿名)日本能率協会マネジメントセンター「AI面接を導入するメリット・デメリット!導入事例からみる適切な活用方法」
導入企業の例(録画型)担当者ごとに評価が違い、合否の基準が安定しないことを懸念していたシステム開発会社が、独自の質問と評価項目を設定できる録画型を導入。AIの判断を使って担当者ごとの偏りを抑え、人による確認と組み合わせて運用している(企業名は匿名)同上
サービスの例対話型AI面接サービス「SHaiN」は、受検者の話した内容をテキスト化してAIが分析し、人物評価レポートを作成するJILPT『ビジネス・レーバー・トレンド』2026年1・2月号

受ける人にとって大切なのは、「AI面接に戸惑うのは自分だけではない」と知っておくことと、案内が来たら早めに一度体験しておくことです。企業にとっては、AI面接であること・評価の目的・最終判断は人が行うことを事前に伝えることが、辞退を防ぐうえで欠かせません。主なAI面接サービスの種類と料金はAI面接サービスの比較でまとめています。

受けるとどんな感じ?実際の画面と流れ

「AI面接ってどんな感じなのか」は、受ける前に一番気になるところです。まずは、AI面接ロープレで面接が進む様子を動画でご覧ください。AI面接官が質問し、回答を受けて「なぜそうしたのか」と深掘りしていく流れが分かります。

AI面接練習ツールでの面接の様子(受験者役はAIアバターで、回答は架空の内容です)

ここからは、実際の画面を使って、受ける前・面接中・終わった後の流れを順に紹介します。

受ける前:案内の確認と環境の確認

案内メールが届いたら、まず「方式(対話型・録画型・アバター型)」「受けられる期限」「所要時間の目安」「推奨されるブラウザや機器」の4点を確認します。当日は案内のURLにアクセスし、カメラとマイクの許可を求められたら許可します。開始前に音声や映像のテストがある場合が多いので、声が拾えているか、顔が画面の中央に映っているかを確認しましょう。

面接中:質問に答えると、AIが深掘りしてくる

AI面接官との模擬面接画面。候補者の回答に対してAI面接官が深掘り質問を重ねている
AI面接練習ツールの面接画面(回答は練習用の見本)

上の画面では、候補者が「新規アポイント数を部内1位まで伸ばした」と答えると、AI面接官がまず「最も効果的だった工夫は何か」と行動を掘り下げ、次に「なぜその打ち出し方が有効だと考えたのか」と判断の理由まで問いかけています。

AI面接ロープレの利用データでは、1回の練習の録画時間は中央値で約16分でした。あらかじめ用意された質問は5問前後ですが、回答に応じてAIが質問を追加するため、実際に聞かれる質問は8問前後になります。聞かれた質問のおよそ3割が、回答を受けてAIが追加した深掘りの質問でした。「用意した答えを話したら終わり」ではなく、そこから先の会話が本番だと考えておくと落ち着いて臨めます。

※この記事で紹介している「AI面接ロープレの利用データ」は、2026年6月26日〜9月29日に同ツールで行われた練習のうち、最後まで完了した回を対象に、AIによる自動評価(総合スコア・評価軸ごとのスコア・改善コメント・表情のアドバイス)と質問の記録を集計したものです。社内の検証用の練習は除いています。企業の本番のAI面接の合否を示すものではありません。

終わった後:評価レポートが作られる

AI面接練習ツールの評価レポートの見本。総合点と、評価軸ごとのスコアが並ぶAI面接練習ツールの評価レポートの見本。AIからのフィードバックとして総括・良かった点・改善点が並ぶ
クリスタルメソッドのAI面接練習ツールが表示する評価レポートの見本(エンジニア職の例。ツールの公開ページに掲載されているサンプルで、点数は例示です)。評価軸ごとのスコアと、総括・良かった点・改善点が示されます。

回答が終わると、AIが話の内容・話し方・表情などを分析し、評価をまとめます。企業のAI面接では、この評価が採用担当者に届き、次の選考に進むかどうかの判断材料になります。点数や評価の内容が本人に知らされないことが一般的で、結果は通常の選考と同じように合否の連絡として届きます。練習ツールの場合は、受けた本人にフィードバックが表示されます。

何が評価される?見られる3つのポイント

AI面接で見られるポイントは、サービスや企業によって異なりますが、大きく「話の中身」「話し方」「表情・視線」の3つに分けられます。配点の中心は話の中身で、話し方と表情は「伝わり方」を補う要素として扱われるのが一般的です。

AI面接で見られる3つの要素話の中身結論が先か行動と数字の裏づけ回答どうしの一貫性話し方声の大きさ・速さ自然な間抑揚(棒読みでない)表情・視線カメラ目線表情の硬さ落ち着き
AI面接の評価は、話の中身を中心に、話し方と表情・視線を合わせて見る

話の中身:結論・具体性・一貫性

質問に対して結論から答えているか、具体的な行動や数字で裏付けているか、複数の回答の間で話が食い違っていないかが見られます。回答は音声認識で文字に起こされるため、言い間違いよりも「何を言ったか」が残ります。抽象的な言葉だけで終わる回答は、文字にすると中身の無さがそのまま出てしまいます。

話し方:声の大きさ・速さ・間

聞き取りやすい声で、早口になりすぎず、考えてから答える自然な間があるかが見られます。原稿の棒読みは、抑揚のなさや不自然な視線として表れやすくなります。

表情・視線

カメラのレンズを見て話せているか、表情が硬すぎないかが見られます。画面に映る自分の顔ではなく、カメラのレンズに視線を置くのがコツです。

AI面接練習ツールの感情分析画面。表情の推移グラフと、前向きさ・安定感・アイコンタクトの評価
練習後に表示される感情分析の画面

職種によって評価軸は変わる

評価の物差しは、職種によって変わることがあります。AI面接ロープレでも、職種ごとに4つの評価軸を設けています。たとえば営業職では「顧客志向」「交渉・折衝力」「行動量・推進力」「ビジネス感覚」、エンジニア職では「技術基礎力」「設計思考」「問題解決力」「協働力」、企画・マーケティング職では「企画力」「データ分析」「発信力」「ブランド感覚」、接客・サービス職では「ホスピタリティ」「臨機応変」「対応速度」「清潔・衛生意識」です。応募する職種で何が求められるかを考えてから、話すエピソードを選ぶと評価につながりやすくなります。企業が評価基準をどう設計するかはAI面接の評価基準|設計の5ステップで解説しています。

よく聞かれる質問と深掘り質問(30例と答え方)

AI面接の質問は、通常の面接と大きくは変わりません。マイナビエージェントの解説では、AI面接は客観的な評価が中心のため質問は一般的な内容になりやすく、前職や学生時代に直面した困難など、過去の経験を問う質問が典型例とされています(出典:マイナビエージェント「AI面接とは?」)。違いは、1つの回答に対して追加の質問が続きやすいことと、回答が文字に起こされて評価されることです。まず答え方の型を押さえてから、場面別の質問例30問を見ていきます。

答え方の型:結論から(PREP)と、経験の順序(STAR)

AI面接の回答は、結論→理由→具体例→結論の順(PREP)で話すと、文字に起こされたときに要点が先に出ます。経験を聞かれたときは、具体例の部分を状況→課題→行動→結果の順(STAR)で組み立てると、深掘りの質問にもそのまま答えられます。

経験を話すときの型(STAR)1S:状況(Situation)いつ・どこで・どんな立場だったか2T:課題(Task)何が問題で、何を目指したか3A:行動(Action)自分が考えて、何をしたか4R:結果(Result)数字や周りの反応、そこからの学び深掘りは主にAとRに来る。「なぜ」を先に用意しておく
STARの順で経験を整理しておくと、「なぜ」「具体的には」の深掘りに答えやすい

質問例30:場面別の狙いと答え方

AI面接で出やすい質問を、場面ごとにまとめました。「質問の狙い」は、その質問で何を確かめようとしているかの目安です。

① 最初に聞かれる質問(自己紹介・自己PR)

質問例質問の狙い答え方のポイント
自己紹介をしてください(1分程度など時間の指定が多い)人柄と、話を短くまとめる力名前・所属、取り組んできたこと、強みを1つ。指定の時間内に収める
自己PRをしてください強みを仕事で再現できるか強みを一言で言い、裏づけの行動と結果を続ける
あなたの強みを教えてください自分を理解しているか強み→それが出た場面→結果、の順で
あなたの弱みを教えてください課題への向き合い方弱みと、改善のために続けている行動をセットで
周りからどんな人だと言われますか自己認識と他者評価のずれ言われた言葉と、そう言われた具体的な場面を1つ

② 志望動機・企業理解

質問例質問の狙い答え方のポイント
志望動機を教えてください会社や仕事への理解と本気度「なぜこの業界か」「なぜこの会社か」「入社後に何をしたいか」の順に
なぜこの業界を選んだのですか業界への理解きっかけの体験と、調べて分かったことを分けて話す
同業の中でなぜ当社なのですか企業研究の深さ事業・商品・働き方のうち、自分が比べた点を1つ挙げる
入社後に取り組みたいことを教えてください意欲と仕事への理解具体的な仕事や部署の名前を挙げる
この仕事で大切だと思うことは何ですか仕事の理解と価値観理由を自分の経験に結びつけて話す

③ 経験(学生時代・仕事)

質問例質問の狙い答え方のポイント
学生時代に力を入れたことを教えてください行動力と考え方目標→課題→自分の行動→結果→学び、の順で(STAR)
チームで協力して取り組んだ経験を教えてください協調性とチームでの役割チームの成果だけでなく、自分が何をしたかを話す
困難を乗り越えた経験を教えてください粘り強さと壁への向き合い方何が難しく、どう考え、何を変えたかを順に
失敗から学んだ経験を教えてください振り返る力失敗の原因を自分の側から説明し、次にどう活かしたかまで
リーダーとして人をまとめた経験はありますか周囲への働きかけ肩書きがなくても、自分から動いて周りが変わった場面でよい
長く続けてきたことは何ですか継続力続けた理由と、続けたことで変わった点を話す

④ 価値観・考え方

質問例質問の狙い答え方のポイント
どんなときにやりがいを感じますか動機の源泉場面を1つ挙げ、なぜうれしかったかまで言う
意見が対立したとき、どうしますか対人関係の進め方実際にあった場面と、自分がとった行動で答える
仕事で譲れないことは何ですか価値観と社風の相性理由となった経験をセットで
5年後、どうなっていたいですか目標の持ち方仕事の内容や役割で具体的に。会社の事業と結びつける
最近関心を持ったニュースは何ですか視野と考える力事実の説明は短く、自分の考えを中心に

⑤ 深掘りの追加質問(対話型・アバター型で続く)

質問例質問の狙い答え方のポイント
なぜその行動を選んだのですか判断の理由ほかの選択肢と比べて選んだ理由を1〜2文で
具体的にどのような工夫をしましたか自分で考えて動けるか自分で考えて変えた点を1つに絞って
その結果、数字や周りの反応はどう変わりましたか成果を測る視点数字、または周りの人の反応で示す
ほかにどんな選択肢がありましたか考えの幅検討したほかの案と、選ばなかった理由
そのとき、周りの人はどう反応しましたか周囲への影響反対や戸惑いがあったなら、それにどう対応したかまで
もう一度やるなら、何を変えますか振り返りの深さ反省点を1つ挙げ、次の行動に言い換える
その経験を、入社後の仕事にどう活かせますか経験と仕事の結びつき志望先の仕事内容に結びつけて答える

⑥ 転職者向け

質問例質問の狙い答え方のポイント
転職を考えた理由を教えてください不満ではなく目的があるか前職で得たことを認めたうえで、次にやりたいことを話す
これまでの仕事で成果を出した経験を教えてください成果を再現できるか自分の役割と、成果の数字を具体的に
入社後、すぐに貢献できることは何ですか即戦力性募集要項の業務と、自分の経験を1対1で結びつける
マネジメントの経験はありますか人を動かした経験人数・期間と、自分が変えた仕組みを1つ

AI面接ロープレで実際に出た質問を見ると、全体の約2割が「なぜ」「理由」を問う質問、約1割が「どのように」「どんな工夫」を問う質問でした。エピソードは「何をしたか」だけでなく、なぜそうしたのかまで答えられるように準備しておきましょう。人の面接も含めた質問集は面接質問集にまとめています。

回答例:自己PR

「私の強みは計画性です。ゼミ活動で週ごとの進捗管理表を作成し、メンバー全員の作業を見える形にした結果、締め切りの遅れをゼロにできました。」——結論を先に述べ、具体的な行動と数字で裏付けるのがポイントです。深掘りで「なぜ管理表を作ろうと思ったのか」と聞かれたときの答えも用意しておきます。

回答例:自己紹介(1分)

「〇〇大学経済学部の山田です。ゼミでは地域の商店街の集客をテーマに研究し、アンケートの設計と集計を担当しました。アルバイトでは飲食店で新人の教育係を2年間務めています。強みは、相手に合わせて説明の仕方を変えられることです。本日はよろしくお願いいたします。」——所属、取り組んできたこと、強みを1つずつ入れ、指定の時間に収めます。

回答例:志望動機

「御社を志望する理由は、地域の小さな事業者向けに業務ソフトを提供している点に、自分の経験を活かせると考えたからです。アルバイト先の飲食店で予約管理を紙から表計算に変え、二重予約がなくなった経験があり、同じ困りごとを持つ事業者を支える仕事がしたいと思いました。入社後は、導入のサポートで現場の声を聞く仕事から始めたいと考えています。」——「なぜこの会社か」を自分の経験に結びつけ、入社後にしたいことまで言い切ります。

回答例:学生時代に力を入れたこと(深掘りへの答えを含む)

「飲食店のアルバイトで、新人が3か月以内に辞めてしまうことが続いていたため、作業手順を写真付きのマニュアルにまとめました。」——ここで「なぜマニュアルを作ろうと思ったのですか?」と深掘りされたら、「辞めた人に話を聞くと、先輩ごとに教え方が違って覚えにくいという声が多かったからです」のように、行動の理由を1〜2文で答えます。続けて「結果はどうなりましたか?」と聞かれたときのために、変化を数字や周りの反応で言えるようにしておきます。

難しい?落ちる人に共通する傾向

AI面接そのものが特別に難しいわけではありませんが、準備なしで受けると評価が伸びにくい面接です。AI面接ロープレで練習後に表示された改善点を集計すると、次のような傾向がありました。

AIの改善コメントに含まれた内容指摘された練習の割合
具体例や数字が足りない99%
成果や学びを言葉にできていない49%
結論が先に来ない・話の構成が分かりにくい41%
企業や職種への理解が伝わらない33%
回答が長い・冗長21%
AIの改善コメントに含まれた内容具体例や数字が足りない99%成果や学びを言葉にできていない49%結論が先に来ない・構成が分かりにくい41%企業や職種への理解が伝わらない33%回答が長い・冗長21%指摘された練習の割合(AI面接ロープレ)
練習の長さと総合点(中央値)1〜3分で終えた練習13点10分以上続けた練習54.6点100点満点・AI面接ロープレの利用データ

練習の長さでも差が出ています。AI面接ロープレの利用データ(2026年6月26日〜10月11日、AIによる自動評価)では、1〜3分で終えた練習の総合点の中央値は13点、10分以上続けた練習は54.6点でした。1問だけ答えて終えるより、深掘りの質問まで含めて最後まで通すほうが、本番に近い評価を受けられます。最後まで終えた割合はパソコンが49%、スマートフォンが19%で、練習はパソコンでカメラとマイクを固定して行うほうが続けやすい結果でした。

表情については、約8割の練習で「笑顔が少ない」「表情が硬い」といったアドバイスが出ていました。また、100点満点の総合スコアで70点以上になったのは全体の約5%で、最初から高い点を取れる人は多くありません。裏を返せば、「具体例と数字」「成果と学び」「結論を先に」の3つを直すだけで、多くの人より一歩前に出られます。

このほか、次のような受け方も評価を下げやすくなります。

  • 原稿を読んでいるのが分かる:視線が一定方向に固定されたり、不自然に動いたりすると、読み上げている印象を与えます。
  • 抽象的な言葉で終わる:「コミュニケーション能力があります」だけでは、裏付けのない自己評価として受け取られます。
  • 沈黙を怖がって話し続ける:一呼吸置いてから答えた方が、話が整理されて伝わります。
  • 質問に答えていない:「弱み」を聞かれて強みの話をするなど、質問とずれた回答は、文字に起こすとはっきり分かります。
  • 機材トラブルで慌てる:通信や音声の不具合そのものより、慌てて操作にもたつく様子が印象に残りやすくなります。

本番前にAI面接を体験しておきたい方は、無料でAI面接練習を試すことができます。

AI面接の対策|受ける人がやっておくこと

対策は、次の5つの順に進めると無理がありません。1〜2は通常の面接対策と共通で、3〜5がAI面接ならではの準備です。

AI面接の対策(5つのステップ)1経験を「なぜ」まで掘り下げる主体的に取り組んだ経験をSTARでメモ2結論から話す練習結論→行動と数字→学び、を声に出す3録画や練習ツールで繰り返す自分の話し方と表情を見返す4生成AIは下書きまで丸暗記せず、自分の言葉で話す5環境と身だしなみを整える通信・照明・カメラの高さ・服装
AI面接の対策は、経験の整理→話す練習→録画で見返す→環境の準備、の順

1. 経験を「なぜ」まで掘り下げておく

学業・アルバイト・部活動・仕事など、自分が主体的に取り組んだ経験を書き出し、それぞれについて「なぜ取り組んだか」「どんな工夫をしたか」「結果どうなったか」「何を学んだか」をメモしておきます。状況→課題→行動→結果の順で整理するSTARの形にしておくと、深掘りにも答えやすくなります。

2. 結論から話し、数字と結果・学びをセットにする

改善コメントで最も多かったのが「具体例・数字が足りない」でした。結論を最初に言い、そのあとに行動と数字、最後に学びを添える形を、声に出して練習しておきましょう。1つの回答は1分前後を目安にし、長くなるときは「結論→1つの具体例」に絞ります。

3. 録画や練習ツールで繰り返す

自分の話し方や表情は、録画して見返さないと分かりません。AI面接ロープレで2回以上練習した人のうち、74%は1回目より最後の回のスコアが上がっていました。1回目の結果で落ち込まず、改善点を1つずつ直しながら回数を重ねるのが近道です。スマートフォンの録画でも、カメラ目線・話す速さ・表情の3点は自分で確認できます。

録画は、第三者にも見てもらいます。AIの評価は点数とコメントで返ってきますが、「その話で人柄が伝わるか」「志望先の仕事と結びついているか」は、人に見てもらうほうが分かります。大学のキャリアセンター、ハローワーク、転職エージェントの模擬面接、家族や友人に、同じ質問で答えた録画を見せ、AIの指摘と人の指摘が重なった点から直すと、限られた時間で効果が出やすくなります。

4. 生成AIで想定質問を作るときの注意

ChatGPTなどで想定質問や回答の下書きを作るのは準備として有効です。ただし、作った文章を丸暗記すると、棒読みや深掘りへの対応の弱さにつながります。キーワードだけ覚えて、自分の言葉で話す練習をしましょう。

5. 環境と身だしなみを整える

  • 通信:事前にテストし、可能なら有線接続にする
  • 照明:顔に正面から光が当たる位置に座る(逆光を避ける)
  • カメラ:目の高さに合わせ、顔と肩が映る距離にする
  • 服装:自宅で受ける場合も、企業の面接であることは変わりません。指定がなければスーツなど対面の面接と同じ服装が無難です

当日の直前チェックリスト

項目確認すること
環境背景はシンプルか/照明は正面から当たっているか/雑音が入らないか
デバイス・通信充電は十分か/通信は安定しているか(不安なら有線接続)/推奨ブラウザで開けるか
カメラ・マイク目線の高さに合っているか/顔と肩が映る距離か/声がこもっていないか
心構え・練習カメラ目線の練習をしたか/制限時間内で話す練習をしたか/模擬面接を一度試したか

受ける前に確認したい、録画と個人情報の扱い

AI面接では、顔の映像と声、回答の内容が記録されます。企業が応募者の個人情報を集めて使うときのルールは、職業安定法にもとづく厚生労働省の指針に定められています。指針では、個人情報の保管や使用は収集目的の範囲に限ること、本人から直接集めるなど適法かつ公正な手段で集めること、漏えいや不正なアクセスを防ぎ、不要になった情報を削除する措置をとること、が求められています。人種・民族・本籍・出生地など社会的差別の原因となるおそれのある事項、思想及び信条、労働組合への加入状況は、原則として集めてはならない情報です(厚生労働省「職業紹介事業者、労働者の募集を行う者等が…適切に対処するための指針」)。

受ける側としては、案内メールや同意画面で次の3点を確かめておくと安心です。

  • 録画の使い道:選考の評価だけに使うのか、AIの学習などほかの目的にも使うのか
  • 保存期間と削除:選考が終わった後、いつまで保存されるのか
  • 提供先:AI面接サービスの提供会社など、応募先以外に渡るのか

書かれていない場合は、採用担当者に問い合わせて構いません。指針では、求職者の求めに応じて、個人情報を適正に管理するための措置の内容を説明することも求められています。

受けた後:手応えがなくても、次の選考に備える

AI面接は相手の反応がない分、手応えが分かりにくいものです。終わったら、聞かれた質問と自分の答えをその日のうちにメモし、深掘りで詰まった質問だけ答えを作り直しておきます。多くの企業ではAIの評価は判断材料の一つなので、1問つまずいても結果が決まるとは限りません。次の選考が人の面接なら、同じ質問が別の形で来ることを前提に準備します。

通信トラブルや途中で切れたときの対処(公式の案内)

対応はサービスごとに違います。以下は各社の受験者向けページに書かれている範囲です(2026年10月19日確認)。

サービス公式に書かれている対処
SHaiNエラー画面でブラウザを再読み込みする。ブラウザやタブを閉じた場合は、面接開始時に押したリンクから再起動する。回答はサーバーに保存されており、再起動後も続きから再開できる(再起動直後の画面は最初の画面に見える)。スマートフォンの画面ロックでエラー(15001)が出る場合は、自動ロックを3分以上にして再読み込みする。一度始めた面接はやり直せない。エラーの番号が出たら、受験者サポート(shain@taleasse.com)へ番号を添えて連絡する。受検IDを再発行しても、以前の面接の続きは再開できず最初からになる
HireVue受験中に接続が切れた場合は、面接を始めたときと同じリンクから続きを再開できる。技術的な問い合わせは公式の候補者ヘルプセンターを案内している。再受験の可否は公式に記載なし
harutakaライブ面接では、接続が不安定なときに「再接続」を押す(スマートフォンは[その他]から)。音声が途切れたり切れたりしたら、チャットで状況を伝える。音声が聞こえないときは、ライブ画面から退出して、登録画面またはライブURLに入り直す。上り下りとも10Mbps以上を推奨し、Wi-Fiが不安定なら有線や回線の切り替えも試す。録画選考の再提出は応募先企業へ問い合わせる

出典:SHaiN受験者向けよくある質問、HireVue候補者向けFAQ、harutakaライブ機能の使い方(応募者向け)、harutaka応募者向けお問い合わせ

結果が届かない・期限を過ぎた・やり直したいときにできること

  • SHaiN:面接後に結果の連絡が来ない場合は、応募先の企業(店舗)へ問い合わせる。受検完了の確認は、自分で登録した場合は再アクセス用のメールのリンクから、そうでない場合は認証URLをもう一度開いて行う。面接期限を過ぎたときは、期限後の受検を認めるかを応募先企業に確認する。案内メールを消してしまったときも企業に再送を頼む。
  • HireVue:選考の状況を確認する方法は公式に記載なし。公式FAQは、採用の判断は人が行うと説明し、連絡は担当の採用担当者へのメールか応募先企業のページを案内している。
  • harutaka:面接日程の変更、選考結果の確認、録画選考の再提出は、応募先企業へ直接問い合わせる。harutakaを運営する会社では、選考スケジュールや合否の管理をしていないと明記されている。

3社に共通するのは、結果・期限・再受験の判断は応募先の企業が握っているという点です。再受験の可否は企業の運用で決まるため、迷ったら案内メールの担当窓口に早めに連絡しましょう。

よくある質問(FAQ)

Q1. AI面接はどんな感じですか?

パソコンやスマートフォンの画面に質問が表示されるか、AIアバターが音声で質問し、それにカメラとマイクで答えます。対話型やアバター型では、回答に応じて「なぜそうしたのか」といった追加の質問が続きます。AI面接ロープレ(クリスタルメソッドの練習ツール)では、聞かれた質問のおよそ3割がこうした深掘りの追加質問でした。

Q2. AI面接は難しいですか?

質問の内容は通常の面接と大きく変わりませんが、相手の反応を見ながら話を調整できないため、準備なしでは評価が伸びにくい面接です。結論から話す、具体的な行動と数字で裏付ける、深掘りに備えるの3点を準備すれば、通常の面接対策の延長で対応できます。

Q3. AI面接で落ちるのはどんな人ですか?

AI面接ロープレの改善コメントで最も多かったのは「具体例や数字が足りない」で、次いで「成果や学びを言葉にできていない」「結論が先に来ない」でした。抽象的な自己評価だけで終わる回答や、原稿の読み上げは評価を下げやすくなります。

Q4. AI面接でカンペ(カンニング)はバレますか?

AIは視線の動きや話し方の不自然さも分析しているため、原稿をそのまま読み上げるような使い方は気づかれるリスクがあります。暗記した文章を読むより、キーワードだけを覚えて自分の言葉で話す練習をしておく方が安全です。

Q5. AI面接の服装や髪型はどうすればいいですか?

自宅で受ける場合も企業の面接であることに変わりはありません。指定がなければ、スーツなど対面の面接と同じ服装・身だしなみが無難です。髪は顔や目元にかからないようにまとめ、表情が見えるようにしておきましょう。

Q6. AI面接はスマートフォンでも受けられますか?

スマートフォンで受けられるかどうかはサービスによって異なり、企業の案内に推奨される機器やブラウザが書かれています。受けられる場合でも、画面が小さく通知で中断されやすいため、パソコンが使えるならパソコンで受ける方が安心です。スマートフォンで受けるときは、機内モードにせずに通知だけを切り、端末を固定して目の高さに置きます。

Q7. AI面接の通過率はどれくらいですか?

AI面接の通過率を示す公的な統計はなく、企業や選考の段階によって大きく異なります。一次選考の足切りとして使われる場合と、人の面接の参考資料として使われる場合では、通過のしやすさも変わります。

Q8. AI面接では点数がつきますか?

多くのAI面接では、話の内容・話し方・表情などを項目ごとに採点し、評価レポートとして採用担当者に届けます。AI面接ロープレでは、職種ごとの4つの評価軸と100点満点の総合スコアが本人に表示されます。企業の選考では、点数が本人に開示されないことが一般的です。

Q9. アルバイトの選考でもAI面接はありますか?

アルバイトの選考でAI面接を案内された場合も、受け方の基本は同じです。志望動機、働ける時間やシフト、これまでの経験などを、結論から具体的に話せるように準備しておきましょう。

Q10. AIだけで合否が決まりますか?

多くの企業では、AIの評価は判断材料の一つで、最終的な合否は人が判断する運用になっています。AIのスコアだけで機械的に不合格になるとは限りません。

Q11. AI面接で失敗しても挽回できますか?

多くの場合、AIの評価は判断材料の一つなので、1つの回答でつまずいても、ほかの回答で具体的に伝えられれば挽回できる余地はあります。事前に何度か練習しておくと、本番で崩れにくくなります。AI面接ロープレで2回以上練習した人のうち74%は、1回目より最後の回のスコアが上がっていました。

ここからは、AI面接の導入を考えている企業の採用担当の方向けの内容です。受ける方は「まとめ」へ進んでください。

企業がAI面接を導入するメリット・デメリットと進め方

ここからは、AI面接の導入を考える企業の視点で整理します。受ける側にとっても、企業がなぜAI面接を使うのかを知っておくと、評価のされ方をイメージしやすくなります。

メリット

  • 一次選考の工数を減らせる:日程調整や面接の実施をAIに任せ、担当者は有望な候補者との面接に時間を使えます。
  • 評価の基準をそろえられる:全員に同じ基準を当てるため、面接官ごとの評価のばらつきを抑えられます。
  • 時間や場所を問わず受けてもらえる:候補者は都合のよい時間に受けられ、遠方の応募者も参加しやすくなります。
  • 回答を深掘りして経験を引き出せる:対話型やアバター型では、回答に応じた追加質問で、書類だけでは分からない行動や考え方を確認できます。

デメリット・注意点

  • 人柄やカルチャーフィットの見極めには限界がある:数値化しにくい要素は、二次面接以降で人が確認する運用が向いています。
  • 候補者が抵抗感を持つことがある:マイナビの「2026年卒 大学生キャリア意向調査4月」では、受験意欲が下がる面接手法として多く挙がったのが「動画選考・AI面接」でした(出典:マイナビキャリアリサーチLab)。クリスタルメソッドの採用選考でも、AI面接だと分かった時点でその場で選考を辞退した応募者がいました。
  • AIのバイアスに注意が要る:評価モデルに偏りがあると、特定の属性に有利・不利な結果が出るおそれがあります。人によるチェックを組み合わせることが大切です。
  • 個人情報の扱いを説明する必要がある:録画や音声、回答内容を扱うため、何を収集し何に使うのかを事前に説明し、同意を得ることが欠かせません。

企業がAI面接を導入するときのポイント

導入は、目的を決めるところから始めて、小さく試してから広げるのが進めやすい順序です。

企業がAI面接を導入する流れ(5段階)1目的と評価軸を決める工数削減か、評価の統一か。職種ごとの軸2方式とサービスを選ぶ対話型・録画型・アバター型と、レポートの形3候補者への案内を用意するAI面接であること・目的・最終判断は人4一次選考で小さく始める1職種・1募集から。人の評価と突き合わせる5人の面接と組み合わせて見直す評価軸と質問を、採用後の活躍と照らして更新
導入の流れ。候補者への案内と、人の面接との組み合わせを最初から設計する
  • 事前に告知する:AI面接であること、評価の目的、最終判断は人が行うことを、案内の段階で伝えます。突然AIが出てくると、辞退につながりやすくなります。
  • 人の面接と組み合わせる:一次選考はAI、二次以降は人、といった役割分担にすると、効率と候補者体験を両立しやすくなります。
  • 職種ごとに評価軸を決める:営業とエンジニアでは見るべき力が違います。職種ごとに何を評価するかを先に決めておくと、AIの評価結果を判断に使いやすくなります。
  • 候補者体験を設計する:アバター型のように人と話す感覚に近い方式は、機械に評価されることへの抵抗を和らげる選択肢になります。

サービスを選ぶときに見る点

比べる項目は、①方式(対話型・録画型・アバター型)、②評価軸を自社の職種に合わせて設定できるか、③評価レポートに根拠(回答の引用や項目別の点数)が示されるか、④候補者への案内文やサポートが用意されているか、⑤料金が選考回数と人数のどちらで決まるか、の5つです。各サービスの比較はAI面接ツールの比較ガイド、評価基準の作り方はAI面接の評価基準|設計の5ステップにまとめています。

公開情報で比べるAI面接サービス(SHaiN・HireVue・harutaka)

各社の公式サイトに書かれている範囲だけを並べました(2026年10月19日確認)。公式に記載のない項目は「公式に記載なし」としています。

項目SHaiN(タレントアンドアセスメント)HireVueharutaka(ZENKIGEN)
面接の形スマートフォンでAIと対話する対話型。24時間365日受検可能音声で対話する「AI Interviewer」、録画を評価するビデオ面接、ライブ面接の併用Web面接、対話型の「AI面接」、録画選考の3つ
主な対象新卒・中途採用、昇進昇格試験、アセスメント、アルバイト採用時給制の大量採用、新卒、技術職、プロフェッショナル採用、社内異動など企業の採用担当者。導入事例はIT・アパレル/小売・医療/福祉などの新卒採用
評価の項目標準プランは18項目(カスタマイズ可)、アルバイトプランは最大6項目。10段階で表示。次世代版は8種類のコンピテンシーも評価要約とスコアを提供。推薦には根拠が付く。最終判断は人間が行う位置づけ候補者の採点機能の明記は公式に記載なし。評価基準の設計(面接設計)と面接の分析(採用分析)が中心
受検の目安標準プランは質問7項目・30〜40分、アルバイトプランは最大3項目・5〜10分公式に記載なし公式に記載なし
出力・連携評価レポート(標準プランは動画・音声、回答のテキストを含む)。即時納品(翌営業日になる場合あり)45以上のATSと連携。不正行為対策やセキュリティ認証も記載多数のATSと連携。AIが面接動画を分析して公正な採用を支援
料金(公式の記載)スタンダード5,000円/件、アルバイト・派遣1,000円/件(税別)公式に記載なし要問合せ(個別見積)
提供形態無料トライアルあり5つのモジュール(Match and Apply・AI Interviewer・Assessments・Assessment Builder・Video Interviewing)。料金体系は公式に記載なしWebベースのサービス。無料トライアルと資料請求あり

出典:SHaiN公式サイト、SHaiN次世代版のお知らせ(2025年12月3日)、HireVue公式サイト、harutaka公式サイト。機能や提供内容は更新されるため、導入を検討する際は各社の最新の案内で確認してください。

AIと人の役割分担:ハイブリッド運用の考え方

日本能率協会マネジメントセンター(JMAM)のコラムは、AI面接は現在、主に補助的な役割として使われ、人が行う面接と併用する形が一般的だと説明しています。同コラムの導入事例でも、AIの評価と人による確認を組み合わせて採用判断の正確性と公平性を高めており、提示された結果だけで合否を決めず、最終的には人が判断することが大切だとされています。

場面AIに任せやすいこと人が担うこと
応募者の情報集め決めた質問を全員に同じ条件で行い、回答をレポートにまとめるレポートを面接時の資料やフォローに使い、質問を掘り下げる
評価のばらつきの抑制設定した評価項目で、担当者ごとの偏りを抑えるAIの判断を確認し、基準が合っているかを見直す
合否の判断判断材料を示す企業文化との相性など微妙なニュアンスを含めて最終判断する

採用区分ごとの使い分けについて、同コラムが述べているのは新卒採用で、適性検査などの文面のツールとAI面接を併用すると、文面だけでは分からない人物特性まで判断しやすくなるという点です。中途採用やアルバイト採用での使い分けを、企業や公的機関が公表した一次資料で示した例は、確認できた範囲ではありませんでした。自社の選考に合わせて、AIの結果をどこまで判断に使うかを先に決めておきましょう。

ほかの代表例と料金

上の3社以外の代表的なサービスです(各社の公式サイトに記載された内容。料金は公表されているものだけを書いています)。

サービス方式特徴料金(公式の記載)
PeopleX AI面接対話型評価項目を自社の基準に合わせて設定・重みづけできる要問合せ(個別見積)
Track AI Interview(ギブリー)対話型質問・深掘り・評価軸を企業ごとに設計個別見積
AI RECOMEN(アイエンター)テキストテキスト面接。質問・評価をカスタマイズ可能初期費用0円、1面接700円〜
DuDo AI面接サービスアバター対話型実在社員をモデルにしたアバターが面接官役要問合せ(個別見積)

12サービスの機能と料金の詳しい比較はAI面接ツールの比較ガイド、導入費用の試算はAI面接の導入費用にまとめています。

採用担当の方へ:アバター型AI面接のデモをご用意しています

AIアバターが面接官として対話し、回答に応じた深掘り質問と、職種ごとの評価軸での評価までを行う仕組みを、実際の画面でご確認いただけます。

デモを申し込む / AI面接システムの詳細を見る

まとめ

AI面接は、AIが面接官となって質問し、話の内容・話し方・表情を分析する選考方法です。受ける人は、①結論から話す、②具体的な行動と数字、結果と学びをセットで話す、③「なぜ」の深掘りに備える、④通信や照明などの環境を整える、の4点を押さえれば、通常の面接対策の延長で対応できます。練習を重ねるとスコアが上がる人が多いので、本番の前に一度、AI相手に話す体験をしておくのがおすすめです。

企業にとっては、一次選考の工数削減や評価基準の統一に役立つ一方、候補者の抵抗感や個人情報の扱いへの配慮が欠かせません。事前の告知と人の面接との組み合わせで、効率と候補者体験の両立を目指しましょう。

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監修

河合継(クリスタルメソッド株式会社 代表取締役)

AIマルチモーダル関連特許の発明者。クリスタルメソッドの登録特許は16件。自社でAI面接・AIロープレツールの開発と、実際の採用選考への活用を継続している。

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