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Claude Code /batchの使い方|Message Batches APIとの違い・並列実行【2026年版】

「claude batch」を調べている方が探しているものは、実は次の3つのうちどれかに分かれます。混同すると欲しい情報にたどり着けないため、まず結論から整理します。

  • Claude Codeの /batch コマンド — CLI上でコードベース全体の大規模な変更を並列実行する機能(このページで解説する対象)
  • claude -p(ヘッドレスモード) — 対話モードを使わず1回のプロンプトで応答を出力して終了するCLIオプション。スクリプトやCI/CDへの組み込みに使う
  • Anthropic Message Batches API — Claudeモデルへのリクエストをまとめて非同期処理する、Claude Codeとは別物のAPI機能

Claude Code /batch と Message Batches API・claude -p の違い

結論として、この3つは目的も実行環境も別物です。「Claude Codeでコードを並列改修したい」なら /batch、「CIやスクリプトからClaudeを1回呼びたい」なら claude -p、「大量のAPIリクエストをコストを抑えてまとめて処理したい」なら Message Batches API、というのが使い分けの基準になります。

項目 Claude Code /batch claude -p(ヘッドレスモード) Message Batches API
提供形態 Claude Codeのスラッシュコマンド(Skill) Claude CodeのCLI起動オプション Anthropic Claude APIの機能
何をするか 指示内容を調査し、コードベースを5〜30個の独立した作業単位に分解。単位ごとに専用のバックグラウンドサブエージェントを起動し、隔離されたgit worktree上で実装・テスト・プルリクエスト作成まで行う 対話モードを使わず、1つのプロンプトに対する応答を出力して終了する Claudeモデルへのメッセージリクエストを最大10万件(または256MBのいずれか早い方)までまとめて送信し、非同期でまとめて処理する
典型的な用途 大規模リファクタリング、フレームワーク移行など、コードベース単位の並列実装 自動化スクリプト、パイプライン処理、CI連携 大量データの一括評価・分類・要約などAPIリクエストのコスト最適化
前提条件 gitリポジトリが必須 特になし(CLI単体で実行可) Anthropic APIキーによるAPI利用契約
コスト 追加課金なし(通常のClaude Code利用の一部。ただし並列実行のぶん消費トークン量は増える点に注意) 同左 通常のAPI料金から50%割引(Anthropic公式発表)。ほとんどのバッチは1時間以内に完了し、全件完了または24時間経過のいずれか早い時点で結果を取得可能
コマンド例 /batch migrate src/ from Solid to React claude -p "explain this function" APIリクエストとしてrequests配列を送信(コード実装が必要)
公式ドキュメント code.claude.com/docs/en/commands code.claude.com/docs/en/cli-reference platform.claude.com/docs(Batch processing)

この記事では、上記のうちClaude Codeの/batchと、関連する/workflows/stopコマンドの使い方を、実際に1年以上Claude Codeを実務で使ってきた立場から解説します。Anthropic公式のMessage Batches APIについては、上記の公式ドキュメントを参照してください。

コードベース全体にまたがる大改修や、複数の作業を同時に進めたい時に効くコマンド群です。1人で大量の変更を捌くための仕組みを解説します。

各コマンドの使い方

/batch

何を:コードベース全体に対して大規模な変更を並列実行するオーケストレーションコマンド。作業をリサーチして5〜30の独立したユニットに分解し、承認後は各ユニットを独立したgit worktreeで動く専用サブエージェントに割り当て、テスト実行とPR作成まで自動化する。
いつ:フレームワーク移行・命名規則の統一・型定義の一括追加など、複数ファイルにまたがる大規模リファクタリングを一気に進めたいときに使う。手作業では何日もかかる作業を並列化して短時間で完遂できる。
実例:`/batch migrate src/ from Solid to React` と入力すると、まずClaudeがsrc/以下を解析して「コンポーネント層・ルーティング・状態管理・テスト」などの独立ユニットに分解した計画を提示し、承認するとユニットごとにサブエージェントが立ち上がり、それぞれが実装・テスト・PR作成まで並行して進める。たとえば30ファイルのマイグレーションなら10ユニットに分かれた10本のPRが短時間で出揃う。
コツ:実行前にgitリポジトリが必須で、未コミットの変更が多いと分解計画が不正確になるため、/batchを呼ぶ前にはstashかコミットで作業ツリーをクリーンにしておくこと。

/batch:大規模変更を5〜30の単位に分割し並列実行
/batch:大規模変更を5〜30の単位に分割し並列実行

/workflows

何を:現在実行中または完了済みのワークフロー(/batchなどで起動した並列セッション群)の進捗を一覧表示する管理ビューを開くコマンド。個々のサブエージェントの状態確認・一時停止・再開・保存をこの画面から操作できる。
いつ:/batchで複数のサブエージェントを走らせた後、どのユニットが完了・失敗・進行中かをリアルタイムで把握したいときや、途中で特定のユニットだけ一時停止して別の優先作業を差し込みたいときに開く。
実例:/batchで15ユニットのマイグレーションを開始してから/workflowsを実行すると、「Unit 3: ✅ PR#42 作成済み」「Unit 7: 🔄 テスト実行中」「Unit 12: ⏸ 一時停止中」のような状態が一覧で表示され、Unit 12を選択してresumeボタンで再開できる。完了したワークフローもsaveしてログとして残せるため、後からPR番号や変更差分を参照するのにも役立つ。
コツ:ワークフロービューはセッションをまたいで参照できるため、長時間かかる/batchを夜間に走らせて翌朝/workflowsで結果を確認するという非同期運用が特に効果的。

/stop

何を:現在アタッチしているバックグラウンドセッションを完全に停止するコマンド。セッションが終了してもトランスクリプト(会話ログ)と作成済みのgit worktreeはディスク上に保持されるため、実行結果や途中成果物を後から確認できる。
いつ:バックグラウンドセッションに接続中(attached状態)に限り使用可能で、そのセッションで実行中のタスクを中断・終了させたいときに使う。セッションから離脱するだけでよい場合は/exitまたは←キーを使い、/stopは「本当に止める」ときだけ呼ぶ。
実例:/batchで走らせたサブエージェントのうち特定のセッションにアタッチした状態で/stopを実行すると、そのサブエージェントのプロセスが停止し、それ以降の実装・テスト・PR作成は行われなくなる一方、それまでに生成されたコードや変更差分はworktreeに残り、`git worktree list`で確認して手動でマージすることができる。
コツ:/stopはアタッチ中のセッションにのみ作用するため、複数のサブエージェントをまとめて止めたい場合は/workflowsから個別に停止操作を行う必要があり、/stop一発で全体を止めようとするミスに注意。

Claude Code・AIエージェントの業務導入をご検討の方は、自社での開発実例を公開しているクリスタルメソッドの無料相談をご利用ください。

どれをいつ使う?使い分けのポイント

/batchは、複数の独立したタスクを一度に渡してまとめて処理させるときに使う。「このファイル群を全部リファクタリングして」のように、並列実行で効率化したい場面が典型例。/workflowsは、タスク間に依存関係や順序がある複数ステップの処理を定義・管理するときに選ぶ。「テスト→ビルド→デプロイ」のように前工程の結果を次工程が使う場合はこちら。/stopは実行中の/batch/workflowsを途中で強制終了したいときに使う。意図しない大量処理が走り始めた・誤ったパラメータに気づいたといった緊急停止の場面で即座に入力する。判断の基準は「タスクが互いに無関係か(/batch)、順序に依存するか(/workflows)、止めたいか(/stop)」の三択で整理すると迷いにくい。

同種処理を並列で回すときの実務的なコツ(一次情報)

監修者・河合継はClaude Codeを3.5の時代から1年以上、実務で運用してきた。大量の同種作業を並列で片づけるとき、実際に効いたコツを補足する。

  • まず1件で「型」を固めてから並列に展開する。いきなり全件を並列で流すと、指示のズレが全件に伝播して手戻りが大きい。最初の1件で出力の形を確かめ、問題なければ同じ型で並列に広げると失敗が減った。
  • 並列はトークンを一気に使う前提でコストを見る。同時に多数を走らせるほど消費は跳ね上がる。件数と1件あたりの重さを掛けて、走らせる前にだいたいの規模感を見積もる癖をつけると、想定外の課金を避けられた。
  • 失敗した一部だけを拾い直せる作りにしておく。全件やり直しは無駄が大きい。どれが成功・失敗したか分かる形で回し、こけた分だけ再実行できるようにすると、並列の利点を活かせる。

全96コマンドの一覧はClaude Codeスラッシュコマンド完全ガイドにまとめています。

利用できるモデルも進化を続けており、現在はClaude 5世代(最上位のFable 5、速度と知能のバランスに優れたSonnet 5)とOpus 4.8・Haiku 4.5が使えます。

まとめ

用途に合わせて使い分けることで、Claude Codeでの開発がさらに快適になります。まずは気になったコマンドを一つ試してみてください。

Claude Codeの全体像・仕組み・始め方は、Claude Codeとはでまとめて解説しています。

参考文献

監修

河合 継(クリスタルメソッド株式会社 代表取締役)

AI・ディープラーニングに関する特許16件の発明者。過去、国立がん研究センターとの共同研究や、テレビ番組でのAI解説実績を持つAI研究者として、AIの研究開発を主導している。
運営会社について編集方針

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クリスタルメソッドは、Claude Codeを実務投入している開発会社として、AIエージェント・社員AIの導入と開発効率化を支援しています。自社サイトの表示速度をAI社員(Claude Code)で12.89秒→2.03秒に短縮した実例も事例記事として公開しています。「自社の開発・業務にAIをどう組み込むか」といったご相談を承っています。

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