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Claude Codeのレビュー系コマンド完全ガイド|/code-review /review /security-review【2026年版】

Claude Codeには、コードの品質や安全性をチェックするレビュー系コマンドが複数あります。似ているようで役割が違い、使い分けが分かりにくいもの。本記事で「何を・いつ・実例」を整理します。

各コマンドの使い方

/code-review

何を:現在のgit diffを対象に、バグや論理的誤りといった正確性の問題と、コードの再利用・簡略化・効率化の観点からレビューを実行するコマンド。`–fix`フラグで指摘をワーキングツリーへ自動適用、`–comment`フラグでGitHub PRにインラインコメントとして投稿、`ultra`サフィックスでクラウドサンドボックスを使ったディープレビューに切り替えられる。
いつ:PRを出す直前にローカルで素早くバグチェックを走らせたいとき、またはレビュアーへ渡す前に機械的な指摘を自動修正まで完結させたい場面で使う。
実例:`/code-review –fix` を実行すると、diffに含まれるバグや非効率なロジックが検出され、修正内容がそのままワーキングツリーのファイルへ書き込まれる。`/code-review ultra` を実行すると、クラウドサンドボックス上で複数エージェントが並列動作し、より深い静的解析とリファクタリング提案がセッションに返ってくる。
コツ:比較的新しいバージョンはバグ検出と簡略化整理が `/code-review` と `/simplify` に役割分離されたため、バグ修正だけ当てたい場合は `/code-review –fix`、コード整理だけ当てたい場合は `/simplify` と使い分けると意図しない変更の混入を防げる。

/code-review:差分のバグと改善点をレビューし、--fixで修正も適用
/code-review:差分のバグと改善点をレビューし、–fixで修正も適用

/review

何を:現在のセッション内でPRをローカルレビューするコマンドで、リモートAPIを呼ばずにセッションのコンテキストだけを使って差分を分析・フィードバックしてくれる。より高精度なクラウドベースの深いレビューが必要な場合は `/code-review ultra` への移行が推奨されている。
いつ:インターネット接続が不安定な環境や、クラウドクレジットを消費せずにサクッとPRの全体像を把握したいときに向いている。
実例:`/review` とだけ入力すると、現在チェックアウトしているブランチのdiffを読み込み、変更の目的・潜在的な問題・改善案をまとめたレビューコメントがセッション上に表示される。続いて `/code-review ultra` を実行すれば、同じdiffをクラウド上でより深く解析した結果と比較できる。
コツ:ローカルレビューはセッションのコンテキスト量に依存するため、差分が数千行を超える巨大PRでは `/code-review ultra` に切り替えた方が見落としを減らせる。

/security-review

何を:現在ブランチの未コミット・未マージの変更を対象に、セキュリティ脆弱性に特化した静的解析を行うコマンド。SQLインジェクション・認証バイパス・機密データ露出・クロスサイトスクリプティングなど、OWASPカテゴリに沿ったリスクを検出してリスクレベルとともに報告する。
いつ:セキュリティ要件が厳しいAPIエンドポイントや認証ロジックを変更したあと、本番マージ前の最終ゲートチェックとして実行するのに最適。
実例:`/security-review` を実行すると、git diffに含まれるユーザー入力のサニタイズ漏れやハードコードされたシークレットが列挙され、各問題にCRITICAL/HIGH/MEDIUMのリスクレベルが付与される。たとえばSQLクエリへの文字列連結を検出した場合は、プリペアドステートメントへの書き換え例も合わせて提示される。
コツ:このコマンドはdiff範囲のみを解析するため、既存コードに潜む脆弱性は対象外になる点を理解した上で、CI/CDの差分チェックステップとして組み込むと効果的。

/simplify

何を:変更されたコードを対象にリファクタリング機会を検出し、修正を自動適用するコマンドで、既存ヘルパーの再利用・ロジックの簡略化・処理効率の改善・抽象レベルの適切さの4観点を4エージェントが並列に担当する。比較的新しいバージョンはバグ検出を行わない整理専用レビューとなっており、バグ修正は `/code-review` に委ねる設計になっている。
いつ:機能実装が完了したあとのコードクリーンアップフェーズや、レガシーコードを段階的にリファクタリングしたいときに使う。
実例:`/simplify src/utils/formatter.ts` のようにパスを渡すと、そのファイルの変更箇所だけを対象に4エージェントが並列レビューし、冗長なforループをArray.reduce()に書き換えるといった整理が自動適用される。`/simplify #42` のようにPR番号を渡せば、リモートPRの差分を取得してローカルに整理を適用することもできる。
コツ:比較的新しいバージョン前のバージョンでは `/simplify` は `/code-review –fix` と等価だったため、バージョンをチーム全員が揃えないとCIでの動作が変わる点に注意する。

/ultrareview

何を:クラウドサンドボックス上で複数エージェントを並列起動し、ローカルレビューでは捉えにくい深い構造的問題やパフォーマンスリグレッションまで掘り下げるディープコードレビューコマンド。現在は `/code-review ultra` が推奨呼び出し形式となっており、`/ultrareview` はそのエイリアスとして残っている。
いつ:大規模なアーキテクチャ変更や、複数ファイルにまたがる複雑なリファクタリングを本番ブランチにマージする前の最終品質保証として使う。
実例:`/ultrareview` を実行すると、クラウドサンドボックスでコードがビルド・解析され、型安全性の崩れや循環依存の導入、パフォーマンスのボトルネックが詳細なレポートとして返ってくる。ProおよびMaxプランでは月3回まで無料で使え、4回目以降はアカウントのUsage Creditsから消費される。
コツ:無料枠3回はブランチ単位ではなく呼び出し回数で消費されるため、軽微な修正では `/review` や `/code-review` で済ませ、重要リリース直前の仕上げに温存しておくのが賢明。

どれをいつ使う?使い分けのポイント

レビュー系コマンドは目的で選び分ける。/reviewは最も汎用的で「とりあえずレビューしたい」場面に使う入門向けの基本コマンド。/code-reviewはコードの品質・可読性・設計に特化しており、プルリク前の品質チェックに最適。/security-reviewはSQLインジェクションや認証漏れなどセキュリティ脆弱性の発見に絞った専門コマンドで、本番リリース前や外部公開APIの確認時に選ぶ。/simplifyはレビューではなくリファクタリング寄りで、「コードが複雑すぎる・読みにくい」と感じたときに冗長な処理を整理する用途に使う。/ultrareviewは品質・セキュリティ・パフォーマンス・設計を横断した総合レビューで、重要機能の実装完了時や大規模PR時に使うが処理が重い。迷ったら/review → /code-review → /security-reviewの順に段階的に使うのが効率的。

全96コマンドの一覧はClaude Codeスラッシュコマンド完全ガイドにまとめています。

まとめ

用途に合わせて使い分けることで、Claude Codeでの開発がさらに快適になります。まずは気になったコマンドを一つ試してみてください。

参考文献

監修

河合 継(クリスタルメソッド株式会社 代表取締役)

AI・ディープラーニングに関する特許16件の発明者。過去、国立がん研究センターとの共同研究や、テレビ番組でのAI解説実績を持つAI研究者として、AIの研究開発を主導している。
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