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Claude Codeのモデル・実行制御コマンド|/model /run /verify /ultraplan【2026年版】
使うモデルや、生成したコードを実際に動かして確かめる——こうした「実行と検証」を司るコマンド群です。意外と知られていない便利機能を、用途別にまとめます。
各コマンドの使い方
/model
何を:現在のセッションまたは今後のすべてのセッションで使用するAIモデルを切り替えるコマンドで、選択したモデルをデフォルトとして保存できる。引数なしで実行するとモデルピッカーが開き、対応モデルでは左右矢印キーでeffort levelを段階的に調整できる。
いつ:長文コードレビューには高精度モデル、素早いQ&Aには軽量モデルと使い分けたいとき、またはセッションをまたいで恒久的にデフォルトモデルを変更したい場面で使う。
実例:引数なしで `/model` を実行するとピッカーが起動し、モデル行にカーソルを合わせて `s` を押すと現在のセッションのみに適用され、Enterを押すと以降のセッションのデフォルトとして保存される。会話に出力履歴がある状態でモデルを切り替えると「コンテキストキャッシュなしで全履歴を再読み込みする」旨の確認ダイアログが表示され、確認後は現在のレスポンス完了を待たずに即座にモデルが切り替わる。
コツ:長い会話の途中でモデルを切り替えるとキャッシュが失われてコストが増加するため、セッション冒頭か新しい会話を始める前に切り替えるのがコスト最適化のコツ。
2026年時点でピッカーに並ぶ現行モデル:最高精度は Claude Opus 4.8、速度と知能のバランスは Claude Sonnet 5(claude-sonnet-5・Sonnet 4.6 の後継)、最速軽量は Claude Haiku 4.5。長文レビューや設計は Opus 4.8、反復作業やスクリプト生成は Sonnet 5/Haiku 4.5 と使い分けると、精度とコストのバランスを取りやすい。

/ultraplan
何を:複雑なタスクの実行計画を専用の「ultraplanセッション」上でドラフトし、ブラウザでレビューした上でリモート実行またはターミナルに計画を送り返すことができるコマンドである。通常のチャット応答より深い思考と構造化されたプランニングに特化したフローを提供する。
いつ:大規模リファクタリング・マルチステップのインフラ変更・複数ファイルにまたがる機能追加など、実行前に計画全体を俯瞰・承認してから動かしたい大きなタスクに適している。
実例:「マイクロサービスを3つ追加してAPI Gatewayと統合する」という複雑な要件を伝えて `/ultraplan` を実行すると、ultraplanセッションが起動して詳細なステップ計画がブラウザに表示され、各ステップを確認・編集してから「リモート実行」ボタンで承認済みプランをそのまま走らせることができる。計画をターミナルに戻す場合はブラウザ上の「Send to terminal」を選択すると、Claude Codeのチャット欄にプランが貼り付けられ続きの対話として扱われる。
コツ:ultraplanセッションはメインの会話コンテキストとは独立しているため、大きな計画を立てても既存の会話コンテキストを汚染しない点を活かし、実験的な設計案を気軽に試すのに向いている。
/run
何を:プロジェクトのアプリを実際に起動・操作しながら変更が動作することをライブで確認するコマンドで、テストや型チェックではなく「実際に動いているアプリ上での動作確認」を主眼に置いている。Claude Code 比較的新しいバージョンが必要。
いつ:UIの見た目・API動作・リアルタイム処理など、ユニットテストでは検証しにくい「実際の動作」を変更のたびに素早く確認したい場面や、テストが存在しない既存コードの変更を安全に確かめたいときに使う。
実例:Reactアプリのボタン動作を修正した後に `/run` を実行すると、Claude Codeがdev serverを起動してブラウザを操作し、修正したボタンを実際にクリックして期待通りの挙動を確認し、結果をターミナルにレポートしてくれる。バックエンドのRESTエンドポイントを追加した場合も、アプリを起動してHTTPリクエストを送り、レスポンスのステータスコードとボディを実際に検証した結果が表示される。
コツ:起動に時間がかかるアプリでは `/run` の応答待ちが長くなるため、package.jsonのstartスクリプトをできるだけ高速化しておくと体験が大幅に向上する。
/verify
何を:コードの変更が意図通りに機能するかを、テストや型チェックに頼らず「ビルド→アプリ起動→実際の観察」という一連のフローで確認するコマンドである。テストでカバーされていない振る舞いや副作用まで含めた実際の動作を保証するために使う。Claude Code 比較的新しいバージョンが必要。
いつ:型チェックはパスするがランタイムで壊れるケース・テストがないレガシーコードの変更・外部サービス連携の動作確認など、静的解析や既存テストだけでは信頼性が担保できない変更を安全にマージしたい場面に最適。
実例:決済フローのロジックを修正した後に `/verify` を実行すると、Claude Codeがプロジェクトをビルドしてアプリを起動し、実際に決済フローをトレースして「カートへの追加→注文確定→確認メール送信」の一連の動作が壊れていないことを観察・報告する。ビルドエラーが発生した場合はその時点で停止し、エラー内容とともに修正案を提示してくれるためデバッグサイクルが短縮される。
コツ:/runがアプリ起動と操作のドライブに特化するのに対し、/verifyは「変更前後の期待値との照合」に重点があるため、PRレビュー前の最終確認として /verify を使い、開発中の試行錯誤には /run を使うと役割が明確になる。
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どれをいつ使う?使い分けのポイント
これら4つは「目的の段階」で使い分ける。まず/modelは作業前にAIモデルを切り替えるコマンドで、軽いタスクはコスト抑えめのモデル、複雑な設計や長文コードには高性能モデルを選ぶ際に使う。次に/ultraplanは実装前の計画フェーズで使い、複雑な機能追加やリファクタリングの手順を詳細に展開させたいときに指定する。そして/runは計画済みのタスクを実際に実行させる本番コマンドで、ファイル操作やコード生成など具体的な作業を走らせる場面で使う。最後に/verifyは実行後の検証フェーズで使い、生成されたコードの整合性やテスト結果の確認を行わせる。つまり「/model→/ultraplan→/run→/verify」の順が基本の流れで、小さなタスクは/modelと/runだけで十分。
実運用でのモデルの選び方(一次情報)
Claude Codeを3.5の時代から1年以上、実務で使い続けてきた監修者・河合継の経験から、モデル選択の実際を補足する。
- 難所だけ上位モデル、普段は軽いモデルで十分。設計判断や厄介なデバッグは上位モデルの精度が手戻りを減らす一方、定型作業や軽い修正は軽量モデルでも速くて十分だった。常に最上位を使うのはコストの無駄になりやすい。
- 「思ったモデルで動いているか」を時々確認する。既定や直前の設定で、意図と違うモデルのまま作業していることがある。重要な作業の前に一度、今どのモデルかを確かめる癖をつけると、品質とコストのブレが減った。
- モデルを上げる前に、まず指示とコンテキストを見直す。結果が悪いとき、モデルを上げるより前提・制約を伝え直すほうが効くことが多い。モデル選択は最後の調整弁、と考えると無駄な課金が減る。
全96コマンドの一覧はClaude Codeスラッシュコマンド完全ガイドにまとめています。
まとめ
用途に合わせて使い分けることで、Claude Codeでの開発がさらに快適になります。まずは気になったコマンドを一つ試してみてください。
Claude Codeの全体像・仕組み・始め方は、Claude Codeとはでまとめて解説しています。
参考文献
監修
河合 継(クリスタルメソッド株式会社 代表取締役)
AI・ディープラーニングに関する特許16件の発明者。過去、国立がん研究センターとの共同研究や、テレビ番組でのAI解説実績を持つAI研究者として、AIの研究開発を主導している。
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