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Claude Codeのモデル切り替えと実行制御コマンド完全ガイド【2026年版】

使うモデルや、生成したコードを実際に動かして確かめる——こうした「実行と検証」を司るコマンド群です。意外と知られていない便利機能を、用途別にまとめます。

実務フェーズ別に見るモデルの使い分け基準(一次情報)

Claude Codeを1年以上実務で使ってきた監修者の運用ルールは、「タスクの複雑さ」ではなく「その指示が外れたときの手戻りコスト」で切り替える、というものだ。設計方針や実装アプローチを決める判断フェーズは、後戻りすると影響範囲が広いためOpusクラスの高精度モデルに短時間だけ切り替えて確定させる。方針が固まった後の反復的なコード実装・修正は、速度と精度のバランスが良いSonnetクラスを常用し、テンポを落とさない。ログ整形や定型的なファイル操作など、間違っても被害が小さい軽作業はHaikuクラスに任せて待ち時間を削る。いずれのモデルも料金・コンテキスト長は変動するため、切り替えの都度、本記事のモデル比較表またはAnthropic公式の最新価格表で確認する運用にしている。

Claude Codeで今どのモデルが動いているか確認するには?

現在のモデルを確認する最短の方法は、対話セッション中に /model を引数なしで実行することです。実行すると利用可能なモデルの一覧(ピッカー)が開き、いま選択中のモデルにマークが付くため、その場で確認とそのまま切り替えの両方ができます。モデルだけを素早く見たいときは /status でも、現在のモデル・ログイン中のアカウント・接続状況をまとめて確認できます。

  • 確認と切り替え(/model): /model を実行 → 一覧から矢印キーで対象を選び Enter で確定。選んだモデルはそのセッションに適用されます。
  • 状態のまとめ確認(/status): /status で現在のモデル・アカウント・APIの接続先を一覧表示。「思っていたモデルと違う」を起動直後に潰せます。
  • 既定モデルの固定: 毎回同じモデルで始めたい場合は、設定ファイル(~/.claude/settings.jsonmodel)に既定モデルを書くか、起動時に claude --model <モデル名> を渡します。
  • 実務のつまずき: 上位モデルほど1トークンあたりの単価が高くなります。軽い編集まで最上位モデルで回すとコストがかさむため、重い設計・難所だけ上位モデルに上げ、通常は既定モデルに戻す運用が無駄がありません。

モデル比較表:Opus 4.8 / Sonnet 5 / Haiku 4.5

2026年7月時点でClaude Codeのモデルピッカーに並ぶ現行3モデルの主な違いは次の通りです(Anthropic公式ドキュメント記載の仕様)。

モデル 位置づけ 料金(Claude API・100万トークンあたり) コンテキスト長 最大出力
Claude Opus 4.8
claude-opus-4-8
複雑なエージェント的コーディング・大規模な設計判断向け 入力 $5 / 出力 $25 100万トークン 128,000トークン
Claude Sonnet 5
claude-sonnet-5
速度と知性のバランス。日常のコーディング作業向け 入力 $3 / 出力 $15(2026年8月31日まで導入価格 入力$2 / 出力$10) 100万トークン 128,000トークン
Claude Haiku 4.5
claude-haiku-4-5
最速・低コスト。単純な作業や補助タスク向け 入力 $1 / 出力 $5 20万トークン 64,000トークン

料金・仕様は変更される場合があるため、最新値はAnthropic公式のモデル一覧ページで確認してください。Claude Codeの/modelピッカーはClaude APIに接続している場合、行ごとに実際の価格を表示します。

モデルを切り替える4つの方法

Claude Codeでモデルを指定する方法は用途別に4通りあります。優先順位が高い順に並べると次の通りです(公式ドキュメント「Model configuration」準拠)。

  1. セッション中に切り替える: /model <エイリアス名またはモデル名>(例:/model sonnet)で即座に切り替え。引数なしの/modelはピッカーを開きます。ピッカーでEnterを押すと以後の既定としても保存され、sキーならそのセッション限定になります。
  2. 起動時に指定する: claude --model <エイリアス名またはモデル名>(例:claude --model opus)。この指定はその起動セッションのみに適用されます。
  3. 環境変数で指定する: ANTHROPIC_MODEL=<エイリアス名またはモデル名> を設定してから起動。これもそのセッション限定です。
  4. 設定ファイルで恒久指定する: ~/.claude/settings.json(またはプロジェクトの設定ファイル)の model フィールドにモデル名を書くと、以後のセッション全てで既定になります。

主なモデルエイリアス: opus(最新のOpus)・sonnet(最新のSonnet)・haiku(Haiku)・default(アカウント種別ごとの推奨モデルに戻す)・opusplan(プランニング中はOpus、実行フェーズは自動でSonnetに切り替わるハイブリッドモード)。大規模なコードベースで長時間セッションを続ける場合は、モデル名やエイリアスの末尾に[1m]を付けると(例:/model opus[1m])100万トークンの拡張コンテキストを明示的に使えます。

よくある質問

Q. Claude Codeでどのモデルを選べばいい?
A. 迷った場合は既定のモデルのままで問題ありません。複雑な設計・大規模リファクタリング・難しいデバッグなど精度を優先したい作業だけ/model opusで上位モデルに切り替え、定型作業や軽い修正は既定のモデル(Sonnet系)に戻すと、精度とコストのバランスが取りやすくなります。

Q. モデルを切り替えるとキャッシュや料金はどうなる?
A. モデルを切り替えるとプロンプトキャッシュはリセットされ、切り替え後の最初のリクエストはキャッシュなしで全履歴を再読み込みします。長い会話の途中で頻繁に切り替えるとコストが増えやすいため、セッション冒頭か新しい会話を始める前に切り替えるのがコスト面でも安全です。

Q. 起動時に毎回同じモデルを使いたい場合は?
A. ~/.claude/settings.jsonmodelフィールドに使いたいモデル名やエイリアスを書いておけば、以後起動するすべてのセッションでそのモデルが既定になります。個別の起動だけ変えたい場合はclaude --model <モデル名>、CI等で環境変数から指定したい場合はANTHROPIC_MODELを使います。

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各コマンドの使い方

/model

何を:現在のセッションまたは今後のすべてのセッションで使用するAIモデルを切り替えるコマンドで、選択したモデルをデフォルトとして保存できる。引数なしで実行するとモデルピッカーが開き、対応モデルでは左右矢印キーでeffort levelを段階的に調整できる。
いつ:長文コードレビューには高精度モデル、素早いQ&Aには軽量モデルと使い分けたいとき、またはセッションをまたいで恒久的にデフォルトモデルを変更したい場面で使う。
実例:引数なしで `/model` を実行するとピッカーが起動し、モデル行にカーソルを合わせて `s` を押すと現在のセッションのみに適用され、Enterを押すと以降のセッションのデフォルトとして保存される。会話に出力履歴がある状態でモデルを切り替えると「コンテキストキャッシュなしで全履歴を再読み込みする」旨の確認ダイアログが表示され、確認後は現在のレスポンス完了を待たずに即座にモデルが切り替わる。
コツ:長い会話の途中でモデルを切り替えるとキャッシュが失われてコストが増加するため、セッション冒頭か新しい会話を始める前に切り替えるのがコスト最適化のコツ。

2026年時点でピッカーに並ぶ現行モデル:最高精度は Claude Opus 4.8、速度と知能のバランスは Claude Sonnet 5claude-sonnet-5・Sonnet 4.6 の後継)、最速軽量は Claude Haiku 4.5。長文レビューや設計は Opus 4.8、反復作業やスクリプト生成は Sonnet 5/Haiku 4.5 と使い分けると、精度とコストのバランスを取りやすい。

/model:使うAIモデルを切り替え、既定として保存
/model:使うAIモデルを切り替え、既定として保存

/ultraplan

何を:複雑なタスクの実行計画を専用の「ultraplanセッション」上でドラフトし、ブラウザでレビューした上でリモート実行またはターミナルに計画を送り返すことができるコマンドである。通常のチャット応答より深い思考と構造化されたプランニングに特化したフローを提供する。
いつ:大規模リファクタリング・マルチステップのインフラ変更・複数ファイルにまたがる機能追加など、実行前に計画全体を俯瞰・承認してから動かしたい大きなタスクに適している。
実例:「マイクロサービスを3つ追加してAPI Gatewayと統合する」という複雑な要件を伝えて `/ultraplan` を実行すると、ultraplanセッションが起動して詳細なステップ計画がブラウザに表示され、各ステップを確認・編集してから「リモート実行」ボタンで承認済みプランをそのまま走らせることができる。計画をターミナルに戻す場合はブラウザ上の「Send to terminal」を選択すると、Claude Codeのチャット欄にプランが貼り付けられ続きの対話として扱われる。
コツ:ultraplanセッションはメインの会話コンテキストとは独立しているため、大きな計画を立てても既存の会話コンテキストを汚染しない点を活かし、実験的な設計案を気軽に試すのに向いている。

/verify

何を:コードの変更が意図通りに機能するかを、テストや型チェックに頼らず「ビルド→アプリ起動→実際の観察」という一連のフローで確認するコマンドである。テストでカバーされていない振る舞いや副作用まで含めた実際の動作を保証するために使う。Claude Code 比較的新しいバージョンが必要。
いつ:型チェックはパスするがランタイムで壊れるケース・テストがないレガシーコードの変更・外部サービス連携の動作確認など、静的解析や既存テストだけでは信頼性が担保できない変更を安全にマージしたい場面に最適。
実例:決済フローのロジックを修正した後に `/verify` を実行すると、Claude Codeがプロジェクトをビルドしてアプリを起動し、実際に決済フローをトレースして「カートへの追加→注文確定→確認メール送信」の一連の動作が壊れていないことを観察・報告する。ビルドエラーが発生した場合はその時点で停止し、エラー内容とともに修正案を提示してくれるためデバッグサイクルが短縮される。
コツ:テストが整っていない機能や、外部サービス連携のように静的解析だけでは安全性を確認しづらい変更ほど/verifyの効果が大きいため、PRレビュー前の最終確認として使うと安心感が高まる。

どれをいつ使う?使い分けのポイント

これら3つは「目的の段階」で使い分ける。まず/modelは作業前にAIモデルを切り替えるコマンドで、軽いタスクはコスト抑えめのモデル、複雑な設計や長文コードには高性能モデルを選ぶ際に使う。次に/ultraplanは実装前の計画フェーズで使い、複雑な機能追加やリファクタリングの手順を詳細に展開させたいときに指定する。計画が固まったら通常のチャットでのやり取りを通じて実装を進め、最後に/verifyで「ビルド→アプリ起動→実際の動作観察」という一連のフローを実行し、変更が意図通り機能しているかをテストに頼らず確認する。つまり「/model→(必要なら/ultraplanで計画→)実装→/verify」という流れが基本で、小さなタスクは/modelと/verifyだけで十分。

実運用でのモデルの選び方(一次情報)

Claude Codeを3.5の時代から1年以上、実務で使い続けてきた監修者・河合継の経験から、モデル選択の実際を補足する。

  • 難所だけ上位モデル、普段は軽いモデルで十分。設計判断や厄介なデバッグは上位モデルの精度が手戻りを減らす一方、定型作業や軽い修正は軽量モデルでも速くて十分だった。常に最上位を使うのはコストの無駄になりやすい。
  • 「思ったモデルで動いているか」を時々確認する。既定や直前の設定で、意図と違うモデルのまま作業していることがある。重要な作業の前に一度、今どのモデルかを確かめる癖をつけると、品質とコストのブレが減った。
  • モデルを上げる前に、まず指示とコンテキストを見直す。結果が悪いとき、モデルを上げるより前提・制約を伝え直すほうが効くことが多い。モデル選択は最後の調整弁、と考えると無駄な課金が減る。

全96コマンドの一覧はClaude Codeスラッシュコマンド完全ガイドにまとめています。

まとめ

用途に合わせて使い分けることで、Claude Codeでの開発がさらに快適になります。まずは気になったコマンドを一つ試してみてください。

Claude Codeの全体像・仕組み・始め方は、Claude Codeでまとめて解説しています。

参考文献

監修

河合 継(クリスタルメソッド株式会社 代表取締役)

AI・ディープラーニングに関する特許16件の発明者。過去、国立がん研究センターとの共同研究や、テレビ番組でのAI解説実績を持つAI研究者として、AIの研究開発を主導している。
運営会社について編集方針

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クリスタルメソッドは、Claude Codeを実務投入している開発会社として、AIエージェント・社員AIの導入と開発効率化を支援しています。自社サイトの表示速度をAI社員(Claude Code)で12.89秒→2.03秒に短縮した実例も事例記事として公開しています。「自社の開発・業務にAIをどう組み込むか」といったご相談を承っています。

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