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Claude Codeのモデル切り替えと実行制御コマンド完全ガイド【2026年版】
文:クリスタルメソッド編集部 監修:河合 継(代表取締役)
Claude Codeで選べるモデルは、2026年10月14日時点で Fable 5.1・Opus 5.5・Sonnet 5.5・Haiku 5.5 の4つが現行です。何も指定しないときの既定は、Pro・Max・Team・Enterprise の各プランと Anthropic API のいずれでも Opus 5.5 です。今どのモデルで動いているかの確認と切り替えは、セッション中に /model を実行すれば両方できます。
Claude Codeは、Anthropicの対話AI「Claude(クロード)」と同じモデルをターミナルから使う開発ツールです。この記事では、4つのモデルの違いと料金、確認と切り替えの方法、考える深さ(effort)の調整、あわせて使う /verify などのコマンドを、公式ドキュメントで確認した内容に沿ってまとめます。
目的別の早見表
- 今のモデルを確認する:
/model(選択中の行に印が付く)か/status - このセッションで切り替える:
/model sonnetのように別名を付けて実行 - 起動時に指定する:
claude --model opus - 毎回同じモデルで始める:
~/.claude/settings.jsonのmodelに書く(/modelで Enter を押しても保存されます) - 指定を消して既定に戻す:
/model default
モデル比較表:Fable 5.1 / Opus 5.5 / Sonnet 5.5 / Haiku 5.5
Anthropicが現行としている4モデルの違いは次のとおりです(2026年10月14日にAnthropic公式のモデル一覧・料金ページと、Claude Code公式ドキュメント「Model configuration」で確認)。Anthropic API に直接つないでいる場合、Claude Codeの別名 fable・opus・sonnet・haiku は、それぞれこの4モデルを指します。
| モデル | 向いている作業 | 料金(入力 / 出力・100万トークンあたり) | 必要な版 |
|---|---|---|---|
Claude Fable 5.1claude-fable-5-1 |
最も高性能。1回では終わらない大きな作業、長時間の自律作業、原因の分からない調査や設計判断。既定にはならないため /model fable で選ぶ |
$10 / $50 | v2.1.257以降 |
Claude Opus 5.5claude-opus-5-5 |
既定のモデル。公式が「迷ったらまずこれ」とする標準。複雑な推論や長いエージェント作業 | $4 / $20 | v2.1.280以降 |
Claude Sonnet 5.5claude-sonnet-5-5 |
速さと賢さのバランスがよく、日常のコーディング向け | $2 / $10 | v2.1.284以降 |
Claude Haiku 5.5claude-haiku-5-5 |
最速・低コスト。単純な作業や補助的な作業向け | $0.10 / $0.50(入力が10万トークンを超える依頼は $0.50 / $2.50) | v2.1.293以降 |
4モデルとも、コンテキスト長は100万トークン、1回の最大出力は12万8,000トークンです。料金は Claude API で使う場合の単価で、Pro・Max・Team・Enterprise のプランでは、ふだんはプランに含まれる利用枠の中で使います。以前の Fable 5・Opus 5・Opus 4.8・Sonnet 5・Haiku 4.5 などは旧モデルという扱いになりましたが、引き続き使えます。
/model の一覧に価格が出るのは、Anthropic API(またはそれを中継するゲートウェイ)につないでいるときだけです。Amazon Bedrock などではクラウド側の料金になるため、価格は表示されません。料金は変わることがあるため、使う前に公式の料金ページで確認してください。
同じ作業量で比べた料金と速さの目安
公式の単価で、入力100万トークン・出力10万トークンぶんの作業をしたときの料金を計算すると、次のようになります(2026年10月14日の公式料金で計算。Haiku 5.5 は1回の依頼の入力が10万トークン以下の場合。速さは公式のモデル一覧の相対比較です)。
| モデル | 速さ(公式の相対比較) | 入力100万+出力10万トークンの料金 | Opus 5.5 との比 |
|---|---|---|---|
| Fable 5.1 | 遅め(Slower) | $10+$5=$15 | 2.5倍 |
| Opus 5.5 | 中くらい(Moderate) | $4+$2=$6 | 基準 |
| Sonnet 5.5 | 速い(Fast) | $2+$1=$3 | 半分 |
| Haiku 5.5 | 最速(Fastest) | $0.10+$0.05=$0.15 | 約40分の1 |
既定の Opus 5.5 から Sonnet 5.5 に替えると料金は半分、Haiku 5.5 なら約40分の1です。一方、Anthropicの評価では、Opus 5.5 は effort が medium でも、前の世代の Opus 5 を high で動かしたときと同等以上の結果をコーディングと知識作業の評価で出しています(公式ドキュメント「Model configuration」)。上位のモデルにするほど1回の料金は上がるので、難しい作業だけ上げて、ふだんは既定か軽いモデルで回すと費用を抑えられます。
effortの段階を自分で決めたいときは、全レベルの仕様と設定6方法で説明しています。
Claude Codeで今どのモデルが動いているか確認するには?
今のモデルを確かめる方法は4つあります(公式ドキュメント「Model configuration」「Commands」)。
/model(引数なし):モデルの一覧(ピッカー)が開き、選択中のモデルに印が付きます。そのまま矢印キーで選べば切り替えもできます。/status:設定画面の Status タブが開き、バージョン・モデル・アカウント・接続先をまとめて表示します。Claudeが応答している最中でも使えます。- 起動時の表示:セッションの上部に、モデル名と effort(例:with low effort)が出ます。プロジェクトや会社の設定でモデルが決まっているときは、どの設定ファイルで決まったかも表示されます。
- ステータスライン:設定していれば、画面の下に常に表示できます。
2026年10月5日に Claude Max のアカウントで /model を実行した画面では、既定(Default)が Opus 5.5 で、Fable 5.1・Sonnet 5.5・Haiku 4.5 のほか、旧モデルの Sonnet 5 や Opus 5 も選べました(撮影時の v2.1.289 では、一覧の軽量モデルが Haiku 4.5 でした)。現在の軽量モデル Haiku 5.5 は Claude Code v2.1.293 以降で使えます。画面の下には今の effort(medium)と、Enter で既定に保存・s でこのセッションだけ使う、という操作の案内が出ます。

次は、Claudeにログインしていない撮影用の環境で、Amazon Bedrock 経由で claude --model haiku と起動し、/status を実行した画面です(2026年10月12日、Claude Code v2.1.296)。Model の行が haiku (us.anthropic.claude-haiku-4-5-20251001-v1:0) になっていて、Bedrock 経由では別名 haiku が Haiku 5.5 でなく Haiku 4.5 を指していることが分かります(理由は後ろの「使っているクラウドによって別名が指すモデルが違う」で説明します)。画面の下にある PATH の警告は撮影用の環境のもので、モデルとは関係ありません。

claude --model haiku を起動して /status を実行した画面(2026年10月12日撮影。Claude Code v2.1.296)次に読む:Claude CodeをFable 5.1に移行するには?
モデルを切り替える4つの方法
モデルの指定方法は4つあり、上にあるものほど優先されます(公式ドキュメント「Model configuration」)。
- セッション中に切り替える:
/model <別名か正式名>(例:/model sonnet)ですぐに切り替わります。引数なしの/modelはピッカーを開き、Enterで切り替えて以後の既定として保存、sでこのセッションだけに適用します。名前を直接入力した場合は、Enterと同じく既定として保存されます。 - 起動時に指定する:
claude --model opusのように起動します。その起動のセッションだけに適用されるので、ターミナルごとに別のモデルを使いたいときに向いています。 - 環境変数で指定する:
ANTHROPIC_MODEL=sonnetを設定してから起動します。これもそのセッションだけです。 - 設定ファイルで決めておく:
~/.claude/settings.json(またはプロジェクトの設定ファイル)のmodelに書くと、以後のセッションの既定になります。
{
"model": "opus"
}
どれも指定されていないときのモデルは、環境変数 ANTHROPIC_DEFAULT_MODEL で決めることもできます(v2.1.236以降)。claude -p で動かす非対話モードで /model を使った場合は、そのセッションだけに適用され、既定には保存されません。
/model を実行し、矢印キーでピッカーを操作する様子(約20秒・音声なし。2026年10月12日撮影。Claude Code v2.1.296・Amazon Bedrock経由。ウィンドウの枠は描画したもので、表示されている文字は実行結果そのままです)作業の途中で切り替えるとき:モデルごとにプロンプトキャッシュが別なので、切り替えた直後の1回は、それまでの会話をキャッシュなしで読み直します。キャッシュがまだ有効なあいだ(最後のやり取りから一定時間内)に /model を実行すると確認が出て、時間が経っていれば確認なしで切り替わります(公式ドキュメント「Prompt caching」)。たとえば会話が20万トークンまで伸びたところで Opus 5.5 から Sonnet 5.5 に替えると、キャッシュが効いていれば Opus 5.5 でも読み込みは約 $0.04(キャッシュの読み出し $0.20/100万トークン)で済むところ、切り替え直後の1回は Sonnet 5.5 の通常の入力単価で約 $0.40(キャッシュへの書き込みは $2.50/100万トークンで約 $0.50)かかります(公式料金で計算)。安いモデルに替えても、その1回は10倍前後の読み込み料金になるということです。長い会話の途中で何度も切り替えると費用がかさむため、作業の区切りや会話の始めに切り替えるのが基本です。なお、Anthropic API で claude --resume などから再開したセッションは、保存したときのモデルで続きます。
主な別名:opus・sonnet・haiku・fable(最も難しく長い作業向け)のほか、best(Fableが使えればFable、使えなければ opus と同じ)、default(指定を消して、アカウントの種類ごとの既定に戻す)、opusplan(planモードの間はOpus、実行に入るとSonnet)があります。現行の Opus・Sonnet は最初から100万トークンのコンテキストで動くため、末尾に [1m] を付ける指定(例:/model sonnet[1m])は、別名が古いモデルを指す環境で長いセッションを続けたいときに使うものです。
使っているクラウドによって別名が指すモデルが違う
opus・sonnet・haiku の別名は、Anthropic API では最新版を指しますが、ほかのクラウド経由では古い版を指すことがあります(公式ドキュメント「Model configuration」・2026年10月14日確認)。この記事の撮影環境(Amazon Bedrock)でも、claude --model haiku は Haiku 4.5、claude --model sonnet は Sonnet 4.5 で起動することを、/status と /effort の画面で確かめました。
| 接続先 | opus | sonnet | haiku |
|---|---|---|---|
| Anthropic API | Opus 5.5 | Sonnet 5.5 | Haiku 5.5 |
| Claude Platform on AWS | Opus 5.5 | Sonnet 4.6 | Haiku 4.5 |
| Amazon Bedrock/Google Cloud | Opus 5.5 | Sonnet 4.5 | Haiku 4.5 |
| Microsoft Foundry | Opus 4.6 | Sonnet 4.5 | Haiku 4.5 |
別名が古いモデルを指す環境で新しいモデルを使いたいときは、claude-opus-5-5 のように正式なモデル名で指定するか、環境変数 ANTHROPIC_DEFAULT_OPUS_MODEL・ANTHROPIC_DEFAULT_SONNET_MODEL で別名の指す先を固定します。
プランごとの既定モデル
何も指定しないとき(default)に使われるモデルは、アカウントの種類で決まります。Pro・Max・Team・Enterprise の各プランと Anthropic API、Claude Platform on AWS、Amazon Bedrock、Google Cloud では Opus 5.5、Microsoft Foundry では Sonnet 4.5 です。Claude Code v2.1.280 より前は、Pro と Team Standard では Sonnet 5 が既定でした。
Fable はどのプランでも既定にはならないため、使うときは /model fable か claude --model fable で選びます。プランによっては Fable の利用が利用クレジット(usage credits)に請求されることがあり、その場合はピッカーの Fable の行に「Requires usage credits」と表示され、使う前に確認が出ます。
考える深さ(effort)もあわせて調整する
モデルとは別に、1つの作業にどれだけ深く考えるかを決める「effort」という設定があります。低くすると速く安くなり、高くすると難しい問題にじっくり取り組みます。現行の4モデルでは low・medium・high・xhigh・max の5段階から選べます。Claude Codeでの初期値は、Opus 5.5・Sonnet 5.5・Haiku 5.5 が medium、Fable 5.1 が high です(公式ドキュメント「Model configuration」)。
変えるには /effort を実行するか、/model のピッカーで左右の矢印キーを使います。Enter で決めると以後の既定として保存され、s ならそのセッションだけに適用されます。max はそのセッション限りです。起動時に決めたいときは claude --effort high、環境変数なら CLAUDE_CODE_EFFORT_LEVEL を使います。その1回の依頼だけ深く考えさせたいときは、プロンプトのどこかに ultrathink と書きます(セッションの effort は変わりません。「think hard」などの語はふつうの文章として扱われます)。

claude --model sonnet を起動し、/effort を実行した画面(2026年10月12日撮影。Claude Code v2.1.296)。上の表示が「Sonnet 4.5 · Amazon Bedrock」になっているのは、この接続先では別名 sonnet が Sonnet 4.5 を指すためです。下のスライダーで low・medium・high・xhigh・max を選び、Enter で既定として保存、s でこのセッションだけに適用します計画だけ上位モデルに任せる:opusplan
モデルを手で切り替える手間を省く別名が opusplan です。planモードの間は opus、実行に入ると自動で sonnet に切り替わります。設計や方針づくりだけ上位のモデルで考えさせ、実装は速さと費用のバランスがよいモデルに任せる、という使い分けを自動で行う設定です(公式ドキュメント「Model configuration」)。planモードに出入りするたびにモデルが替わるため、そのたびにプロンプトキャッシュは作り直しになります。
claude --model opusplan で起動するか、/model opusplan を実行すると使えます。起動すると、モデルの表示が「Opus Plan」になります。

claude --model opusplan で起動した直後の画面(2026年10月14日撮影。Claude Code v2.1.296・Amazon Bedrock経由)。モデルの行が「Opus Plan」と表示されます。画像をクリックすると元の大きさで開きますサブエージェントごとにモデルを分ける
サブエージェント(Claudeが別の文脈で作業を任せる補助役)には、本体とは別のモデルを割り当てられます。ログの集計のような軽い作業だけ Haiku に任せると、本体の文脈も費用も節約できます。サブエージェントは .claude/agents/(そのプロジェクトだけ)か ~/.claude/agents/(全プロジェクト)に置く Markdown ファイルで、先頭の model で使うモデルを決めます。
---
name: log-summarizer
description: ログを読み、エラーの件数と原因の候補を短くまとめる
model: haiku
tools: Read, Grep
---
ログを読み、エラーの種類ごとの件数と、考えられる原因を3行以内でまとめてください。
model には、別名(sonnet・opus・haiku・fable)、claude-opus-5-5 のような正式なモデル名、本体と同じモデルを使う inherit が書けます。サブエージェントのモデルは、①Claudeがその呼び出しで渡す指定 ②ファイルの model ③環境変数 CLAUDE_CODE_SUBAGENT_MODEL ④本体のモデル、の順で決まります(公式ドキュメント「Create custom subagents」)。本体のモデルを受け継ぐサブエージェントには、/model での切り替えも届きます。すべてを1つのモデルにそろえたいときは、CLAUDE_CODE_SUBAGENT_MODEL_FORCE=1 もあわせて設定します。実行中のサブエージェントは /tasks で確認できます。
サブエージェントを作る入口だった /agents は、この記事で使った Claude Code v2.1.296 では (removed) と表示され、Claudeに作らせるか .claude/agents/ のファイルを直接編集するよう案内されます。

/agents と入力した画面(2026年10月14日撮影。Claude Code v2.1.296)。候補の説明に「(removed) Ask Claude to create/manage subagents, or edit .claude/agents」と出ていますfast mode はモデルの切り替えとは別の仕組み
応答を速くしたいときの /fast(fast mode)は、別のモデルに切り替える機能ではありません。同じ Opus を速度優先の設定で動かすもので、品質や機能は変わらず、応答が最大2.5倍速くなる代わりに1トークンあたりの料金が高くなります。対応は Opus 5.5・Opus 5・Opus 4.8 で、Sonnet や Haiku では使えません。Opus 5.5 の料金は入力 $8 / 出力 $40(100万トークンあたり)で、通常の2倍です。Pro・Max・Team・Enterprise のプランでは利用クレジットでの利用になり、プランの利用枠には含まれません。Amazon Bedrock などのクラウド経由では使えません。research preview(試験提供)の機能で、内容や料金は変わることがあります(公式ドキュメント「Speed up responses with fast mode」)。
切り替えは /fast を実行し、Space で切り替えて Enter で確定します。オンのあいだは入力欄の横に ↯ のマークが出ます。対応していないモデルに切り替えると、fast mode は自動でオフになります。

/fast と入力した画面(2026年10月14日撮影。Claude Code v2.1.296)。説明に「Toggle fast mode (Opus 5.5)」と出ています選んだモデルにならない・途中で変わったとき
次に起動すると別のモデルになる:公式ドキュメントが挙げるよくある原因は4つです。①ピッカーで s を押した、--model で起動したなど「そのセッションだけ」の指定だった ②プロジェクトや会社の設定の model、環境変数 ANTHROPIC_MODEL、組織の既定モデルが優先されている ③~/.claude/settings.json に書き込めず、選んだモデルが保存されなかった ④claude --resume などで再開したため、そのセッションのモデルで続いた。
会話の途中でモデルが変わった:Fable 5.1・Opus 5.5・Sonnet 5.5 などには安全のための判定があり、サイバーセキュリティや生物学に関わる依頼は、別のモデルで自動的にやり直されることがあります。Fable 5.1 と Opus 5.5 では、生物学に関わる依頼が Opus 5、サイバーセキュリティに関わる依頼が Opus 4.8 で再実行され、Sonnet 5.5 ではサイバーセキュリティに関わる依頼が Sonnet 5 で再実行されます。切り替わると会話の記録に通知が出て、そのあとは切り替え先のモデルで続きます。元に戻すには /model で選び直します。
混雑しているときに別のモデルへ逃がす:使っているモデルが混雑や障害で応答しないときに備えて、claude --fallback-model sonnet,haiku のように予備のモデルを並べておけます(設定ファイルでは fallbackModel)。切り替わるのはその1回の応答だけで、次の依頼ではまた元のモデルを先に試します。利用上限(レート制限)や支払い、認証のエラーでは切り替わりません。
会社の管理者がモデルを決めているとき
管理者は、使えるモデルを設定の availableModels で制限できます。Claude Enterprise では、管理画面から組織の既定モデルを決めることもできます。組織の既定が設定されていると、ピッカーの Default の行に「Org default」と表示され、default もそのモデルを指します。許可されていないモデルはピッカーに出ず、/model に名前を直接入力しても受け付けられません。思ったモデルを選べないときは、管理者の設定を確認してください。
どれをいつ使う?使い分けのポイント
公式の別名の説明(sonnet=日常のコーディング、opus=複雑な推論、haiku=単純な作業、fable=最も難しく長い作業)と、公式の effort の目安を作業の種類ごとに並べると、次のようになります。
| 作業の種類 | モデル | effort |
|---|---|---|
| 迷ったとき・範囲のはっきりした新機能の実装 | Opus 5.5(既定) | medium(既定) |
| 既存コードのバグ修正など、確かめながら進めたい作業 | Opus 5.5 | high |
| 日常の実装を、速さと費用を抑えて回す | Sonnet 5.5 | medium(既定) |
| 名前の変更・定型の整形など小さな作業 | Haiku 5.5 | low〜medium |
| 原因の分からない障害の調査、設計判断、長時間の自律作業 | Fable 5.1 | high(既定) |
結果が浅いと感じたら、上位のモデルに替える前に effort を1段上げる、という順番でも試せます。作業の流れでいうと、/model でモデルを決め、大きな変更は planモードで計画を確かめ(以前の /ultraplan の役割)、実装のあとに /verify で実際に動かして確かめる、が基本です。小さな作業なら /model と /verify だけで足ります。
実務フェーズ別に見るモデルの使い分け基準(一次情報)
Claude Codeを公開当初(2025年2月、Claude 3.7 Sonnetと同時の研究プレビュー)から1年以上実務で使ってきた監修者・河合継の運用ルールは、「タスクの複雑さ」ではなく「その指示が外れたときの手戻りコスト」で切り替える、というものです。
- 設計方針や実装のやり方を決める判断の段階は、後戻りしたときの影響が大きいため、Opusクラスの高精度なモデルに短時間だけ切り替えて確定させます。
- 方針が決まったあとの反復的な実装・修正は、速さと精度のバランスがよい Sonnetクラスを常用し、テンポを落としません。
- ログの整形や定型的なファイル操作など、間違っても被害が小さい作業は Haikuクラスに任せて、待ち時間を削ります。
- 重要な作業の前には、今どのモデルかを一度確かめます。既定や直前の設定のまま、意図と違うモデルで作業していることがあるためです。
- 結果が悪いときは、モデルを上げる前に前提や制約を伝え直します。モデルの選択は最後の調整弁、と考えると無駄な課金が減ります。
各コマンドの使い方
/model
何を:使うモデルを切り替え、以後の既定として保存するコマンドです。引数なしで実行するとピッカーが開き、対応するモデルでは左右の矢印キーでeffortも変えられます。
いつ:設計や長いコードレビューは上位のモデル、素早いやり取りは軽いモデル、と作業に合わせて替えたいときや、既定のモデルを変えたいときに使います。
操作:行にカーソルを合わせて s でこのセッションだけ、Enter で以後の既定として保存します。キャッシュが有効なあいだに切り替えるときは、キャッシュなしで会話を読み直す旨の確認が出ます。
次は、Amazon Bedrock 経由で /model を実行した画面です(2026年10月12日、Claude Code v2.1.296)。Default(現在 Opus 5.5)・Fable 5.1・Sonnet 5.5・Sonnet 5・Sonnet 4.6・Opus 4.1 の順に並び、残りのモデルは「+7 models」に畳まれています。接続先によって並びが変わるため、ふだんの環境の表示は、前の章の2026年10月5日の画面を基準にしてください。

/model を実行した画面(2026年10月12日撮影。下に Medium effort (default) と、Enter・s・Esc の操作案内が出ています)/ultraplan
現在は提供終了:/ultraplan は、計画づくりをクラウド上のセッションに送り、ブラウザで確認してから実行するためのコマンドでしたが、公式のコマンド一覧では「Removed(削除)」とされています(2026年10月14日確認)。Claude Code v2.1.296 で実行すると「Unknown command」と表示されます。

/ultraplan を実行した画面(2026年10月12日撮影。Claude Code v2.1.296)代わりに使うもの:実行の前に計画を立てて確かめたいときは planモードを使います。入力欄で Shift+Tab を押して切り替えるか、/plan に続けて依頼を書きます。Claudeはファイルを調べて計画を示し、承認するまでソースコードを編集しません。大規模なリファクタリングや、複数ファイルにまたがる機能追加に向いています。計画づくりだけ上位のモデルに任せたいときは、前の章の opusplan を使います。
/verify
何を:コードの変更が意図どおりに動くかを、テストや型チェックに頼らず「ビルド→アプリの起動→実際の動きの観察」で確かめるコマンドです。Claude Codeに最初から入っているスキル(バンドルスキル)のひとつで、自分で /verify と入力したときだけ動きます(公式ドキュメント「Commands」)。
いつ:型チェックは通るのに動かすと壊れるケース、テストのない古いコードの変更、外部サービスとの連携など、静的な検査や既存のテストだけでは確かめにくい変更をマージする前に向いています。
実例:決済の処理を直したあとに /verify を実行すると、Claude Codeがプロジェクトをビルドしてアプリを起動し、「カートへの追加→注文の確定→確認メールの送信」の流れを実際に動かして観察し、結果を報告する、という使い方ができます。ビルドでエラーが出た場合は、その時点で止まって内容を示します。

/verify と入力した画面(2026年10月12日撮影。Claude Code v2.1.296)。候補に /verify が出て、「コードの変更が意図どおりに動くかを、実際に動かして確かめる」という趣旨の説明が表示されますすべてのコマンドの一覧はClaude Codeスラッシュコマンド完全ガイドにまとめています。
よくある質問
Q. Claude Codeではどのモデルを選べばいい?
A. 迷った場合は既定の Opus 5.5 のままで問題ありません(2026年10月14日時点)。原因の分からない調査や長時間の自律作業は /model fable で Fable 5.1 に、日常の実装は Sonnet 5.5、小さな定型作業は Haiku 5.5 に切り替えると、精度と費用のバランスを取りやすくなります。
Q. 今どのモデルで動いているかを確認するには?
A. セッション中に /model を引数なしで実行すると一覧が開き、選択中のモデルに印が付きます。/status でもバージョン・モデル・アカウント・接続先をまとめて確認できます。起動時の表示やステータスラインにもモデル名が出ます。
Q. プランによって既定のモデルは違いますか?
A. Pro・Max・Team・Enterprise の各プランと Anthropic API では、既定は Opus 5.5 です(Claude Code v2.1.280より前は、ProとTeam Standardでは Sonnet 5 が既定でした)。Amazon Bedrock と Google Cloud も Opus 5.5、Microsoft Foundry は Sonnet 4.5 です。管理者が組織の既定モデルを決めている場合は、そのモデルになります。
Q. 作業の途中でモデルを変えても大丈夫?
A. できます。/model で切り替えると会話はそのまま続きます。ただしモデルごとにプロンプトキャッシュが別なので、切り替えた直後の1回は、それまでの会話をキャッシュなしで読み直し、その分の費用がかかります。長い会話の途中で何度も切り替えず、作業の区切りで切り替えるのが基本です。
Q. 毎回同じモデルで起動したい場合は?
A. ~/.claude/settings.json の model に使いたいモデルの別名か正式名を書きます。/model のピッカーで Enter を押して選んだ場合も、ここに保存されます。その起動だけ変えたいときは claude –model <モデル名>、環境変数で決めたいときは ANTHROPIC_MODEL を使います。
Q. /model で選んだのに、次に起動すると別のモデルになるのはなぜ?
A. ピッカーで s を押した、claude –model で起動した、といった「そのセッションだけ」の指定だった可能性があります。ほかに、プロジェクトや会社の設定、環境変数 ANTHROPIC_MODEL、組織の既定モデルが優先されている場合や、~/.claude/settings.json に書き込めず保存されなかった場合、claude –resume で再開した場合にも起こります。
Q. effort(エフォート)とは何ですか?
A. 1つの作業にどれだけ深く考えるかを決める設定です。low・medium・high・xhigh・max の5段階があり、/effort か、/model のピッカーの左右の矢印キーで変えます。Claude Codeでの初期値は Opus 5.5・Sonnet 5.5・Haiku 5.5 が medium、Fable 5.1 が high です。
Q. /ultraplan は今も使えますか?
A. 公式のコマンド一覧では /ultraplan は削除(Removed)とされ、代わりに planモードを使うよう案内されています。実行前に計画を確かめたいときは、Shift+Tab で planモードに切り替えるか、/plan に続けて依頼を書きます。
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まとめ
- 2026年10月14日時点の現行モデルは Fable 5.1・Opus 5.5・Sonnet 5.5・Haiku 5.5 の4つで、既定は Opus 5.5 です。
- 今のモデルは
/modelか/statusで確認でき、/model <別名>で切り替えられます。毎回同じモデルで始めるなら~/.claude/settings.jsonのmodelに書きます。 - 切り替えるとプロンプトキャッシュが使えなくなるため、会話の途中ではなく作業の区切りで切り替えるのが基本です。
- 考える深さは
/effort、計画だけ上位モデルに任せるならopusplan、変更の確認には/verifyを使います。
Claude Codeの全体像・仕組み・始め方は、Claude Codeでまとめて解説しています。
参考文献
- Claude Code 公式ドキュメント — Model configuration
- Claude Code 公式ドキュメント — Commands
- Claude Code 公式ドキュメント — Prompt caching
- Claude Code 公式ドキュメント — Create custom subagents
- Claude Code 公式ドキュメント — Speed up responses with fast mode
- Anthropic 公式ドキュメント — Models overview
- Anthropic 公式ドキュメント — Pricing
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