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採用コストを削減する方法|AI面接導入のROIを徹底解説します
一人あたりの採用コスト、平均93.6万円。この数字を見て「うちはもっとかかってる」と思った方も多いのでは。
リクルートの調査による2023年度の数字ですが、これ、求人広告費や人材紹介手数料だけじゃなくて、面接官の人件費とか会議室代とか、社内で「タダ」だと思われているコストも含めるともっと膨れ上がるんですよね。採用コストの「見えない部分」を可視化したら、思わず椅子から立ち上がったという経理部長の話を聞いたこともあります。
採用コストの内訳を分解してみる
まず、採用コストを「外部コスト」と「内部コスト」に分けて考えないと話が始まりません。
外部コストは見えやすい。求人広告費、人材紹介手数料、合同説明会の参加費、適性検査の受検費用。これらは請求書が来るからちゃんと把握できる。
問題は内部コストのほう。面接官の工数(時給×面接時間×人数)、人事担当者の日程調整にかかる時間、会議室の占有コスト、候補者への交通費精算の事務処理、不採用通知の作成と送付——こういった「人件費として溶けている」コストを計上している企業は少ないんじゃないでしょうか。
面接官の工数を金額にすると
たとえば年収800万円の管理職が面接官を務めるとして、時給換算で約4,200円。面接の準備15分、面接30分、評価シート記入15分で合計1時間。月に20回面接したら月額84,000円、年間で約100万円。その管理職が本来やるべきマネジメント業務の機会損失まで入れたら、実質的なコストはもっと高い。
面接官が2名体制ならこれが倍になる。
AI面接で削れるコスト、削れないコスト
ごっそり削れる部分
一次面接をAIに置き換えた場合に消えるコストはこんな感じです。面接官の一次面接工数(ほぼ100%削減)、会議室の占有(不要になる)、日程調整の事務工数(候補者が好きな時間に受検するので発生しない)、候補者の交通費精算(オンライン完結)。
開発現場の肌感覚だと、一次面接のコストの7〜8割はカットできるケースが多い。ただし「10割削減」とは言い切れません。システムの運用管理や、AI面接の結果レビューには人手がかかるので。
削れない、あるいは削るべきでない部分
最終面接のコスト。これは削らないほうがいいです。候補者に「この会社で働きたい」と思ってもらう場なので、ここをAIに任せると内定辞退率が上がるリスクがある。あと、採用ブランディングにかかるコスト(採用サイトの制作、SNS運用など)もAI面接とは別の投資として必要です。
ROI試算:年間300人面接する企業のケース
かなりざっくりした試算ですが、イメージを掴んでもらうために書いておきます。
従来の一次面接コスト:面接官工数(4,200円×1h×2名×300回=252万円)+会議室・事務コスト(年間約50万円)=約302万円。AI面接の年間利用料を仮に120万円とすると、差し引き182万円のコスト削減。投資回収期間は約8ヶ月になります。
もちろんこれは概算であって、企業規模や採用職種によって大きく変わります。人材紹介経由の採用比率が高い企業なら、AI面接でスクリーニング精度を上げて「紹介手数料を払って採用したのにミスマッチで早期離職」というケースを減らせれば、もっと大きなROIが見込めるかもしれません。
コスト削減だけが目的だと失敗する
ぶっちゃけ、AI面接をコスト削減の道具としてだけ見ていると、導入後にがっかりする可能性があります。
なぜかというと、コスト削減の効果が出るまでに数ヶ月かかるし、その間に社内の面接フローを再設計する手間が発生するから。「安くなるから導入しよう」だけだと、フロー再設計の段階で現場から「面倒だ」と反発を食らって頓挫しがちなんですよね。
むしろ「面接官の負荷を減らして、もっと重要な業務に集中してもらう」「評価のブレをなくして採用のミスマッチを減らす」という価値を前面に出したほうが、社内の合意形成はスムーズにいく。コスト削減は結果としてついてくるもの、くらいの位置づけが丁度いいんじゃないでしょうか。
最初から全面導入する必要もないです。特定の職種や採用チャネルに限定して小さく始めて、効果が数字で見えてきたら範囲を広げる。この段階的アプローチのほうが、社内の理解も得やすいし、万が一うまくいかなかったときのダメージも小さくて済みます。
参考文献
- 経済産業省「AI事業者ガイドライン」
- 厚生労働省「職業安定行政の指針」
- 個人情報保護委員会「個人情報保護法ガイドライン」
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