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Claude Opus・Sonnet・Haiku の違い|選び方と料金【2026年版】

目次

Claude Opus・Sonnet・Haikuの全体像

Claudeのモデルは、賢さの順にOpus(オーパス)> Sonnet(ソネット)> Haiku(ハイク)、速さと安さの順はその逆です。2026年10月時点の現行モデルはClaude Opus 5.5・Claude Sonnet 5.5・Claude Haiku 5.5の3つで、さらに上位にClaude Fable 5.1があります。Anthropicの公式ガイドは「迷ったらまずOpus 5.5」と案内しています(Models overview、2026年10月12日確認)。

モデル 公式の位置づけ 速さ(現行モデル内の比較) API料金(入力/出力、100万トークンあたり)
Claude Opus 5.5 長時間のコーディングエージェントや知識労働向け 中程度 $4/$20
Claude Sonnet 5.5 速さと賢さの組み合わせが最もよい 速い $2/$10
Claude Haiku 5.5 分類・抜き出し・振り分けなど、件数が多く速さが要る作業向け 最も速い $0.10/$0.50から
Claude Fable 5.1(Opusの上位) 難しい推論や、長く続くエージェント作業向け 遅め $10/$50

「いつもOpusが最適」というわけではありません。料金はOpus 5.5がSonnet 5.5の2倍、Sonnet 5.5がHaiku 5.5の20倍です。作業の難しさ、必要な速さ、かけられる費用の3つで選び分けます。

Opusの今の立ち位置を、もう一段深く知りたいときは、Claude MythosとOpusとの違いで解説しています。

関連記事fable5の料金・使い方は?

各モデルの詳細:能力・速度・コストの実態

Claude Opus 5.5:迷ったときの出発点

Claude Opus 5.5(2026年9月22日発表)は、公式が「ほとんどの用途でまずこれから」と案内しているモデルです。何時間も自走するコーディングエージェント、大規模なリファクタリング、複雑なシステム設計、画像を多く扱う作業、パソコン操作の自動化(computer use)が、公式の挙げる用途です。

  • 料金:入力$4/出力$20(100万トークンあたり)。旧モデルのOpus 5・Opus 4.8(入力$5/出力$25)より安くなっています。
  • 思考の深さ(effort):APIでの既定はmedium。難しい作業ではhighやxhighに上げて使います。
  • 高速モード(fast mode):出力が最大2.5倍速くなる代わりに、料金が2倍(入力$8/出力$40)になります。研究プレビューです。

Claude Sonnet 5.5:日常業務の主力

Claude Sonnet 5.5(2026年9月28日発表)は、公式が「速さと賢さの組み合わせが最もよい」と説明しているモデルです。コード生成、データ分析、文章作成、画像の読み取り、ツールを使うエージェントなど、日々の業務の大半はこのモデルで足ります。料金は入力$2/出力$10で、Opus 5.5の半額です。

2026年10月7日には、プロンプトキャッシュの読み込み単価が半分(100万トークンあたり$0.10)に下がりました。Anthropicは、エージェント型の作業の多くで約20%安くなると説明しています(Introducing Claude Haiku 5.5)。

Claude Haiku 5.5:最も速く、最も安い

Claude Haiku 5.5(2026年10月7日発表)は、現行モデルの中で最も速く、最も安いモデルです。リアルタイムの応答、大量の分類・要約・抜き出し、他のモデルから仕事を受けるサブエージェントが、公式の挙げる用途です。

  • 料金:プロンプトが10万トークン以下なら入力$0.10/出力$0.50。前のHaiku 4.5(入力$1/出力$5)の10分の1です。
  • 長いプロンプトは割高:プロンプトが10万トークンを超えると、入力$0.50/出力$2.50に上がります。長い資料をまるごと渡す使い方では、この段階制を計算に入れてください。

複雑な多段階の推論や、微妙なニュアンスの読み取りは、Sonnet・Opusのほうが得意です。公式ガイドも「まずHaikuで作り、足りない部分だけ上のモデルに上げる」進め方を紹介しています。

Claude Fable 5.1:Opusのさらに上

Claude Fable 5.1(2026年9月1日発表)は、Opus・Sonnet・Haikuの3つとは別に置かれた最上位モデルです。料金は入力$10/出力$50で、Opus 5.5の2.5倍です。公式ガイドは、Opus 5.5のeffortをxhighやmaxに上げてもまだ足りないときに移るよう案内しています。位置づけの詳細はFable 5・Fable 5.1の解説とClaude Mythosの解説にまとめています。

Claude の3モデルが持つ処理速度のイメージ(速度・バランス・深度)
Claude の3モデルが持つ処理速度のイメージ(速度・バランス・深度)

性能・コスト・速度の比較表

以下は、Anthropic公式のモデル一覧と料金ページの内容を整理したものです(2026年10月12日確認)。料金は変わることがあるため、契約前に公式の料金ページで確認してください。

項目 Opus 5.5 Sonnet 5.5 Haiku 5.5 Fable 5.1
入力(100万トークン) $4 $2 $0.10(10万トークン超のプロンプトは$0.50) $10
出力(100万トークン) $20 $10 $0.50(同$2.50) $50
キャッシュ読み込み $0.20 $0.10 $0.01(同$0.05) $0.25
Batch API(50%引き) $2/$10 $1/$5 $0.05/$0.25 $5/$25
速さ(現行モデル内の比較) 中程度 速い 最も速い 遅め
コンテキストウィンドウ 100万トークン 100万トークン 100万トークン 100万トークン
最大出力 12.8万トークン 12.8万トークン 12.8万トークン 12.8万トークン
effortの既定(API) medium high medium high
APIのモデルID claude-opus-5-5 claude-sonnet-5-5 claude-haiku-5-5 claude-fable-5-1

出典:Models overview、Pricing(Claude Platform Docs)。4モデルとも、テキストと画像の入力、ツールの利用、日本語を含む多言語に対応しています。API料金の考え方と試算はClaude CodeのAPI料金で扱っています。

公式発表のベンチマーク比較

Anthropicが各モデルの発表ページに載せている数値を、モデルごとに並べました。Opus 5.5とFable 5.1はOpus 5.5の発表ページ(2026年9月22日)、Sonnet 5.5とHaiku 5.5はHaiku 5.5の発表ページ(2026年10月7日)の数値です。発表ごとに測定条件が違うため、列をまたいだ比較は目安として見てください。

ベンチマーク(測る内容) Opus 5.5 Sonnet 5.5 Haiku 5.5 Fable 5.1
Terminal-Bench 4.0(エージェントによるコーディング) 66.4% 70.6% 39.2% 55.8%
FrontierCode 1.1(同) 54.4% 52.1% 46.4% 50.3%
GDPval-AA v2.1(44職種の実務、Elo) 1846 1840 1620 1735
Humanity’s Last Exam(専門知識と推論、ツールあり) 67.7% 64.5% 57.4% 65.6%
OSWorld 2.1(パソコン操作) 81.8% 83.9%(オフライン版) 72.4%(オフライン版) 80.7%

数値の読み方には注意が2つあります。

  • 点数の差がそのまま実務の差にはならない:Anthropicは、この水準では点数の差が実際の違いを表しにくくなっていると説明しています。Sonnet 5.5は一部の評価でOpus 5.5と並びますが、判断の積み重ねが要る複雑な作業ではOpus 5.5のほうが明らかに強い、というのがSonnet 5.5の発表ページの説明です。
  • Haiku 5.5は前の世代から大きく伸びた:同じ発表ページの比較で、Haiku 4.5はGDPval-AA v2.1が735、OSWorld 2.1が15.7%でした。Haiku 5.5はそれぞれ1620、72.4%です。

月額はいくらになるか:試算例

社内の問い合わせ対応や文書の要約にAPIを使う場合を想定し、次の条件で計算しました。金額は試算であり、実際の請求はプロンプトの長さや使い方で変わります。

  • 1日100回 × 30日=月3,000回
  • 1回あたり入力2,000トークン・出力500トークン(月の合計は入力600万・出力150万トークン)
  • キャッシュ・Batch APIなし、1ドル=150円と仮定して換算
モデル 入力の費用 出力の費用 月額(ドル) 月額(円・仮定の換算)
Haiku 5.5 $0.60 $0.75 $1.35 約200円
Sonnet 5.5 $12 $15 $27 約4,050円
Opus 5.5 $24 $30 $54 約8,100円
Fable 5.1 $60 $75 $135 約20,250円

同じ使い方でも、Haiku 5.5とOpus 5.5では月額が40倍違います。まず安いモデルで試し、足りない作業だけ上のモデルに回す、という公式の進め方が費用面でも理にかなっています。

GPT・Geminiとの料金と位置づけの比較

OpenAIとGoogleの公式料金ページ(どちらも2026年10月12日確認)から、価格帯の近いモデルを横に並べました。料金は入力/出力、100万トークンあたりの標準料金です。

価格帯 Claude(Anthropic) GPT(OpenAI) Gemini(Google)
最上位 Fable 5.1:$10/$50 GPT-6 Astra:$10/$50 ―
上位 Opus 5.5:$4/$20 ― Gemini 3.1 Pro(プレビュー):$2/$12(20万トークン超のプロンプトは$4/$18)
中位 Sonnet 5.5:$2/$10 GPT-6.1 Sol:$2/$10 Gemini 3.8 Flash:$0.75/$3.75(2026年12月31日まで。2027年1月1日から$1.50/$7.50)
低価格 Haiku 5.5:$0.10/$0.50 GPT-6 Luna:$0.10/$0.50 Gemini 3.5 Flash-Lite:$0.30/$2.50

出典:OpenAI API Pricing、Gemini Developer API pricing。行の並べ方は価格帯を目安にした当記事の整理で、各社が対応関係を示しているわけではありません。

  • ClaudeとGPTは3段の料金がそろっている:最上位($10/$50)、中位($2/$10)、低価格($0.10/$0.50)が同額です。OpenAIも公式に、複雑な推論とコーディングはGPT-6 Astra、知能と費用のバランスはGPT-6.1 Sol、費用を抑えた大量処理はGPT-6 Lunaと案内しています(OpenAI Models)。Claudeには、その間にOpus 5.5($4/$20)という段があります。
  • 長いプロンプトで単価が上がる点は各社共通:Haiku 5.5は10万トークン超、Gemini 3.1 Proは20万トークン超で単価が上がります。OpenAIの3モデルにも、長いコンテキスト用の高い料金があります。
  • Geminiは無料枠がある:Gemini 3.8 FlashとGemini 3.5 Flash-Liteは、APIに無料枠が用意されています。

性能については、Anthropicの発表ページに他社モデルとの比較があります(GPTの数値にはOpenAIの公表値を含みます)。

  • Opus 5.5とGPT-6 Astra(Opus 5.5の発表ページ):コーディングのTerminal-Bench 4.0はOpus 5.5が66.4%、GPT-6 Astraが57.9%。実務を測るGDPval-AA v2.1は1846と1542。一方、業務の自動化を測るAutomationBenchは40.0%と41.4%、科学研究のTerminal-Bench-Science 0.1は58.7%と64.6%で、GPT-6 Astraが上回っています。
  • Haiku 5.5とGPT-6 Luna(Haiku 5.5の発表ページ):GDPval-AA v2.1は1620と1437、パソコン操作のOSWorld 2.1(オフライン版)は72.4%と48.9%です。

これらはAnthropic側の発表なので、導入を決めるときは自社の作業で試して比べてください。他社を含めた全体の比較はLLM比較の記事で扱っています。

Claudeの業務導入・社内活用をご検討の方は、AI開発会社クリスタルメソッドの無料相談をご利用ください。

ユースケース別・モデル選択の判断フロー

公式の選び方ガイド(Choosing the right model)は、進め方を2通り示しています。

  • 安いモデルから始める:Haiku 5.5で作って試し、力が足りない部分だけ上のモデルに上げる。試作、応答の速さが重要なもの、費用を抑えたいもの、件数の多い単純な作業に向きます。
  • 賢いモデルから始める:Opus 5.5で作り、動くことを確かめてから、effortを下げるか下のモデルに落として費用を詰める。複雑な推論、精度が費用より大事な作業、高度なコーディングに向きます。
やりたいこと 最初に試すモデル 公式が挙げる用途の例
いちばん高い能力が必要 Fable 5.1 何時間も続くエージェント作業、多段階の調査、分析から資料の完成まで
複雑なコーディングや企業の業務 Opus 5.5 長時間自走するコーディングエージェント、大規模なリファクタリング、複雑なシステム設計、パソコン操作の自動化
日常のコーディングや業務を速く Sonnet 5.5 コード生成、データ分析、コンテンツ作成、画像の読み取り、ツールを使うエージェント
いちばん速く、いちばん安く Haiku 5.5 リアルタイムの応答、大量の処理、費用を抑えたい導入、サブエージェント
いちばん高い能力が必要(何時間も続く作業・多段階の調査)はいFable 5.1いいえ複雑なコーディングや企業の業務を任せたいはいOpus 5.5いいえ速さと安さが最優先(大量処理・リアルタイム応答)はいHaiku 5.5いいえSonnet 5.5日常のコーディングや業務を速くこなす
モデル選びの流れ。上の表(公式の選び方ガイド)を、上から順に確かめる形に当記事で並べ直したもの

どれにも決めきれないときは、公式が「迷ったらまずOpus 5.5」と案内しています。そこから始めて、費用が気になる部分だけSonnet 5.5やHaiku 5.5に落とす進め方です。

具体的なシーン別おすすめモデル

  • 要件定義・戦略の整理:情報が断片的で、複数の視点をまとめる必要があるならOpus 5.5。下書きはSonnet 5.5で作り、論点の点検だけOpus 5.5に回すと費用を抑えられます。
  • コーディング・リファクタリング:長時間の自走や大きな改修はOpus 5.5、日々のコード生成はSonnet 5.5。Claude Codeでのモデルの切り替え方はモデル切り替えの解説にあります。
  • 大量テキストの分類・ラベル付け:Haiku 5.5。1件あたりのプロンプトを10万トークン以下に収めると、最も安い単価で使えます。
  • 問い合わせ対応のチャットボット:速さが要る一次応答はHaiku 5.5、込み入った問い合わせだけSonnet 5.5に回す二段構えが組めます。
  • 長い文書の要約・翻訳:品質と費用の釣り合いはSonnet 5.5。件数が多いならHaiku 5.5も候補ですが、10万トークンを超える資料では単価が上がります。

世代更新で変わる「モデルの実力」の見方

Claudeのモデル名は「系統(Opus/Sonnet/Haiku)+世代(5.5など)」でできています。系統は賢さと速さの釣り合いを、世代は新しさを表します。世代が上がると、同じ系統でも性能と料金が変わります。直近では次の変化がありました。

  • Opus:Opus 5(入力$5/出力$25)→ Opus 5.5(入力$4/出力$20)で値下げ。
  • Sonnet:Sonnet 5 → Sonnet 5.5。入出力の料金は同じ$2/$10で、キャッシュ読み込みは$0.20から$0.10に下がりました。
  • Haiku:Haiku 4.5(入力$1/出力$5)→ Haiku 5.5(入力$0.10/出力$0.50から)で、10万トークン以下のプロンプトは10分の1になりました。

公式のモデル一覧では、Fable 5、Opus 5、Opus 4.8、Sonnet 5、Haiku 4.5などは「旧モデル(引き続き利用可)」の扱いです。古い記事や設定例にこれらの名前が出てきたら、現行モデルに読み替えてください。

旧モデルの提供終了予定(Claude API)

旧モデルは、いつまでも使えるわけではありません。Anthropicは公式ページでモデルごとの状態と提供終了の予定日を公開しています(2026年10月12日確認)。状態は次の4つです。

  • Active(提供中):サポート対象で、利用を推奨。
  • Legacy(旧式):更新が止まり、将来Deprecatedになる可能性がある。
  • Deprecated(非推奨):まだ動くが推奨されない。移行先と提供終了日が決まっている。
  • Retired(提供終了):使えない。リクエストは失敗する。
モデル 状態 提供終了の予定
Fable 5.1 Active 早くても2027年9月1日以降
Fable 5 Active 早くても2027年6月9日以降
Opus 5.5 Active 早くても2027年9月22日以降
Opus 5 Active 早くても2027年7月24日以降
Opus 4.8 Active 早くても2027年5月28日以降
Opus 4.7 Active 早くても2027年4月16日以降
Opus 4.6 Active 早くても2027年2月5日以降
Opus 4.5 Active 早くても2026年11月24日以降
Sonnet 5.5 Active 早くても2027年9月28日以降
Sonnet 5 Active 早くても2027年6月30日以降
Sonnet 4.6 Active 早くても2027年2月17日以降
Sonnet 4.5 Deprecated(2026年9月30日に告知) 2026年11月30日に提供終了。移行先はSonnet 5.5
Haiku 5.5 Active 早くても2027年10月7日以降
Haiku 4.5 Active 早くても2026年10月15日以降

出典:Model deprecations(Claude Platform Docs)。それより前の世代は、すでに提供が終わっています(Opus 4.1は2026年8月5日、Opus 4とSonnet 4は2026年6月15日、Haiku 3は2026年4月20日に終了)。

  • 日付が決まっているのはSonnet 4.5だけ:2026年11月30日を過ぎるとリクエストが失敗します。Sonnet 4.5を指定しているシステムは、それまでにSonnet 5.5へ切り替えてください。
  • 「早くても◯日以降」は終了日ではない:その日までは終了しないという下限です。Anthropicは、一般公開したモデルの提供終了を少なくとも60日前に通知するとしています。Opus 4.5とHaiku 4.5は下限の日付が近いので、使っている場合は公式ページの更新を確かめておくと安全です。
  • この日付が当てはまる範囲:Claude API、Claude Platform on AWS、Microsoft Foundryです。Amazon BedrockとGoogle Cloudは各社が独自に終了日を決めるため、日付が異なることがあります。

モデルを替える前に調整できる2つの設定

設定 何が変わるか 費用への影響
effort(思考の深さ) 同じモデルのまま、考える量をlowからmaxまで調整する。公式ガイドは「モデルを替えるより、effortの調整のほうがよい手段になることが多い」としています 下げると速く安く、上げると遅く高くなる
高速モード(fast mode) Opus 5.5の出力が最大2.5倍速くなる(研究プレビュー、Claude APIのみ) 料金は標準の2倍(入力$8/出力$40)

出典:Effort、Fast mode(Claude Platform Docs)。高速モードは「速くなる代わりに高くなる」設定で、費用を下げる手段ではありません。

APIの利用上限(レート制限)はモデルごとに決まる

APIには、1分あたりに送れる量の上限があります。上限はモデルごとに別々に数えられるので、どのモデルを使うかで一度に流せる量が変わります。組織の利用実績に応じた段階(Start/Build/Scale/Custom)で決まり、標準の値は次のとおりです(Rate limits、2026年10月12日確認)。

段階(月の利用額の上限) Opus 5.5・Sonnet 5.5・Haiku 5.5 Fable 5.1(Fable 5と合算)
Start($500) 毎分1,000リクエスト/入力200万トークン/出力40万トークン 毎分1,000リクエスト/入力50万トークン/出力10万トークン
Build($1,000) 毎分5,000リクエスト/入力500万トークン/出力100万トークン 毎分2,000リクエスト/入力150万トークン/出力30万トークン
Scale($200,000) 毎分10,000リクエスト/入力1,000万トークン/出力200万トークン 毎分4,000リクエスト/入力400万トークン/出力80万トークン
  • Fable 5.1は上限が低い:Start段階の入力は毎分50万トークンで、ほかの3モデル(毎分200万トークン)の4分の1です。大量に並べて処理する用途では、料金だけでなく上限も確かめてください。
  • Opus 5.5・Sonnet 5.5・Haiku 5.5の標準の上限は同じ:安いモデルにすれば上限が増える、というわけではありません。モデルごとに別枠なので、複数のモデルを使い分けると、それぞれの枠を同時に使えます。
  • キャッシュから読んだ入力は上限に数えない:現行モデルでは、キャッシュ読み込みのトークンは入力の上限に含まれません。同じ指示文や資料を繰り返し送る処理は、プロンプトキャッシュで費用と上限の両方に余裕ができます。
  • 上限を超えたとき:429エラーが返り、retry-afterヘッダーに待つ時間が入ります。利用が急に増えたときにも429が返ることがあるため、公式は通信量を少しずつ増やすよう勧めています。

新しい組織は、利用実績ができるまでこの表より低い上限(Evaluation段階)から始まることがあります。自分の組織の段階と上限はClaude Consoleで確認でき、引き上げの申請もそこから行えます。なお、ここでの上限はAPIのもので、Claude.aiの各プランの利用枠とは別です。

Claude.aiプラン(無料・Pro)でのモデルアクセス制限

Claudeのアプリ(Web・デスクトップ・スマートフォン)で選べるモデルは、プランによって違います。公式の料金ページ(claude.com/pricing、2026年10月12日確認)の表は次のとおりです。

プラン Haiku Sonnet Opus Fable
無料 使える 使える 使えない 使えない
Pro 使える 使える 使える 追加の利用クレジットで使う
Max(5倍・20倍) 使える 使える 使える 週の利用枠の50%まで
Team 使える 使える 使える プレミアム席で週の利用枠の50%まで
Enterprise 使える 使える 使える 使える

APIでは、どのモデルも使った分だけの料金で利用できます。プランごとの料金と利用枠はClaudeの料金プランの解説にまとめています。

実務での失敗パターンと対策

失敗パターン1:全てOpusで処理してコストが想定外に膨らむ

精度を上げたいからと全ての作業をOpus 5.5に流すと、API費用が膨らみます。定型の要約や翻訳はSonnet 5.5やHaiku 5.5で足りることが多いので、作業を難しさで分け、モデルを振り分ける設計にします。Opus 5.5を使う場面でも、effortをmediumのまま使うか上げるかで費用が変わります。

失敗パターン2:Haikuに複雑な推論タスクを投げて精度が低下する

費用を抑えようとしてHaiku 5.5に複雑な判断を任せると、答えが浅くなり、やり直しで結局高くつくことがあります。例外処理や込み入った判断が出る部分だけSonnet 5.5に回す仕組みを用意しておくと安定します。

失敗パターン3:高速モードを「安くなる設定」と思い込む

高速モードは料金が2倍になる設定です。費用を下げたいなら、effortを下げる、急がない処理をBatch API(50%引き)に回す、繰り返し送る部分にプロンプトキャッシュを使う、の3つを先に検討します。

失敗パターン4:Haiku 5.5に長い資料をそのまま渡す

Haiku 5.5は、プロンプトが10万トークンを超えると単価が5倍になります。資料を分けて渡す、必要な部分だけ抜き出してから渡す、といった工夫で、安い単価の範囲に収められます。

モデルの規模感と処理速度を概念的に示したイメージ
モデルの規模感と処理速度を概念的に示したイメージ

よくある質問(FAQ)

Opus・Sonnet・Haikuの選び方について、よくある質問をまとめました。

Opus 5.5とSonnet 5.5、結局どちらを選ぶべき?

Anthropicの公式ガイドは、迷ったらまずOpus 5.5から始めるよう案内しています。長時間のコーディングエージェントや大規模なリファクタリングなど、複雑な作業はOpus 5.5が向いています。日常的なコード生成・データ分析・文章作成を速く安く回したいならSonnet 5.5です。API料金はOpus 5.5が入力$4/出力$20、Sonnet 5.5が入力$2/出力$10(100万トークンあたり)で、ちょうど2倍の差があります。

Haiku 5.5はどんな作業に向いている?

分類・情報の抜き出し・振り分けのように、件数が多く応答の速さが求められる作業に向いています。料金は入力$0.10/出力$0.50(100万トークンあたり、プロンプトが10万トークン以下の場合)で、現行モデルの中で最も安く、最も速いモデルです。プロンプトが10万トークンを超えると単価が入力$0.50/出力$2.50に上がる点には注意が必要です。

無料プランではどのモデルが使えますか?

Claudeの公式料金ページ(2026年10月12日確認)では、無料プランで使えるのはSonnetとHaikuです。OpusはPro以上の有料プランで使えます。最上位のFableは無料プランでは使えません。

Fable 5.1はOpus・Sonnet・Haikuとどう違う?

Fable 5.1は、Opusよりさらに上に置かれた最上位モデルです。API料金は入力$10/出力$50(100万トークンあたり)で、Opus 5.5の2.5倍です。公式ガイドは、Opus 5.5の思考の深さ(effort)を上げても足りない、難しい推論や何時間も続くエージェント作業に使うよう案内しています。

高速モード(fast mode)を使うと安くなりますか?

安くはなりません。高速モードは出力を最大2.5倍速くする代わりに、料金が標準の2倍になる設定です(Opus 5.5の場合、入力$8/出力$40)。研究プレビューとして、Claude API(Anthropic直接提供)でのみ使えます。費用を下げたいときは、effortを下げる・Batch API(50%引き)を使う・プロンプトキャッシュを使う、のいずれかが先です。

旧モデル(Opus 5・Sonnet 5・Haiku 4.5)はまだ使えますか?

使えます。公式のモデル一覧では、Fable 5、Opus 5、Opus 4.8、Sonnet 5、Haiku 4.5などが「旧モデル(引き続き利用可)」として載っています。新しく作るものは現行モデルで始め、既存のシステムは提供終了日を公式ページで確認しながら移行するのが安全です。

まとめ

Claude Opus・Sonnet・Haikuの違いは、次の4点に整理できます(2026年10月時点)。

  • Opus 5.5は、公式が「迷ったらまずこれ」と案内するモデル。長時間のコーディングエージェントや複雑な業務向けで、入力$4/出力$20。
  • Sonnet 5.5は、速さと賢さの釣り合いがよい日常業務の主力。入力$2/出力$10。
  • Haiku 5.5は、最も速く最も安い。入力$0.10/出力$0.50からで、プロンプトが10万トークンを超えると単価が上がる。
  • 3つの上にFable 5.1(入力$10/出力$50)があり、Opus 5.5で足りない難しい作業に使う。

モデルを替える前に、effortの調整・Batch API・プロンプトキャッシュで費用と速さを詰められます。モデルと料金は数か月ごとに更新されるため、選び直しのたびに公式のモデル一覧を確認してください。

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監修

河合 継(クリスタルメソッド株式会社 代表取締役)

AI・ディープラーニングに関する特許16件の発明者。過去、国立がん研究センターとの共同研究や、テレビ番組でのAI解説実績を持つAI研究者として、AIの研究開発を主導している。
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