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Copilot(コパイロット)とは?種類・料金・できることを初心者向けにやさしく解説【2026年版】

「Copilot(コパイロット)っていろいろ種類があって分かりにくい」「無料でも使えるの?何ができるの?」——そんな方に向けて、このページではCopilotの正体・種類・できること・料金を、専門用語をできるだけ避けてやさしく整理します。いちばんの混乱ポイントである「どのCopilotなのか」も、ここではっきりさせます。

各製品の細かい料金や使い方、他AIとのくわしい比較は、それぞれの専用記事にリンクします。まずはここで全体像をつかんでください。

Copilotが「向く/向かない」を先に見極める

Copilotは「AIとして優秀か」より「あなたの働き方に合うか」で価値が決まります。機能一覧を眺める前に、まず自分のケースが向いているか・向かないかを確認しておくと、導入後の「思ったのと違う」を避けられます。

Copilotが向いているケース(3つ)

  • 会社ですでにMicrosoft 365(Word・Excel・Teams・Outlook)を日常的に使っている ── Copilotの最大の強みは業務アプリへの統合。普段の作業画面の中でそのままAIを呼び出せるため、別サービスに貼り付け直す手間が消えます。ここが噛み合うほど費用対効果が出やすい領域です。
  • 許可された社内ドキュメントやメール・会議内容を踏まえた回答が欲しい ── 汎用チャットAIは基本的にあなたの社内情報を知りません。Copilot(組織向けプラン)は権限管理の範囲内で社内データを参照できるため、「先週の議事録をもとに要約」「この提案書の続きを書いて」といった自社文脈の作業に向きます。
  • 会議の文字起こし・要約や、メール/資料のドラフト量産を減らしたい ── Teams会議のまとめ、Outlookの返信下書き、PowerPointの叩き台づくりなど「ゼロから書く時間」を圧縮する用途は、統合型ならではの効き方をします。

Copilotが向かないケース(3つ)

  • 会社がMicrosoft 365を使っていない/Google Workspace中心 ── 統合の恩恵が受けられず、Copilotを選ぶ主目的が消えます。この場合は同じ思想で自社アプリに統合されたGemini(Google Workspace側)を先に検討したほうが自然です。
  • 用途がコーディング支援に強く寄っている ── 開発現場のコード補完・生成が主目的なら、対象は同名でも別物のGitHub Copilot(開発者向け)。オフィス作業用のCopilotとは製品が異なるため、「どのCopilotの話か」を取り違えないことが重要です。
  • まず無料で軽く試して比べたいだけ ── 業務アプリ統合や社内データ参照は有料の組織向けプランが前提です。個人が思考の壁打ちや文章づくりを無料で試す段階なら、汎用チャットAIのほうが入り口として軽いことが多いです。

「何をしたいか」から選ぶ早見

やりたいこと まず見るべき方向 判断のポイント
Word/Excel/PowerPointの作業を速くしたい Copilot(Microsoft 365向け) 会社でM365を契約済みか。個人契約か組織契約かで使える機能が変わる
Teams会議の要約・議事録を自動化したい Copilot(組織向けプラン) 会議記録の保存・文字起こしが有効になっているか
社内資料を踏まえて回答させたい Copilot(組織向けプラン) 参照させたいデータへの自分のアクセス権限があるか(権限外は見えない)
Webの調べもの・下書きを無料で試したい Copilot無料版 or 汎用チャットAI 社内データ連携は不要か。不要なら無料枠で十分なことが多い
プログラムのコードを書く/補完したい GitHub Copilot(別製品) オフィス作業用Copilotとは契約も用途も別、と割り切る

他の主要AIとの「1行」使い分け

  • ChatGPT:単体のチャットAIとして汎用性と拡張の自由度が高い。特定の業務アプリに縛られず幅広く使いたいとき。
  • Gemini:Google Workspace(Gmail・ドキュメント・スプレッドシート)に統合。会社がGoogle側なら、Copilotに対するこちらが同じ立ち位置。
  • Claude:長い文章の読み込み・要約や、丁寧な文章生成を重視するとき。
  • Notion AI:ドキュメント/ナレッジ管理をNotionに集約している場合、その中で完結させたいとき。
  • Copilot:上記に対し「Microsoft 365の業務アプリの中で、権限内の社内データを踏まえて動かしたい」が主目的のときの選択肢。

迷ったら判断の軸はシンプルです。①会社の基盤がMicrosoftか/Googleか、②効率化したいのがオフィス作業か・開発か・調べものか、③社内データ連携が必要か。この3点で、Copilotが本命になるか、他サービスが先かがほぼ決まります。具体的なプラン名や料金は製品構成が変わりやすいため、契約前に必ず最新の公式情報を確認してください。

Copilotとは?ひとことで言うと「Microsoftの”副操縦士”AI」

Copilotは、Microsoft(マイクロソフト)が提供するAIアシスタントです。名前は英語で「副操縦士」を意味し、「co-」(共に・共同で)という接頭辞のとおり、最終判断は人間が行い、AIは提案・下書き・補助に徹するという設計思想を表しています。名前のとおり、WordやExcel、Outlook、Teamsといった普段の仕事アプリの中であなたを手伝ってくれるのが最大の特徴で、ChatGPTのように単体で会話するだけでなく、使い慣れたアプリに溶け込んで作業を助けてくれる点が他のAIと大きく違います。

裏側ではGPT-5系のAIモデルを基盤とするSmart Modeが既定で動いており、プロンプトの内容に応じて速さと推論の深さを自動で切り替えます。加えてMicrosoft Graphという仕組みで、許可された範囲の社内文書・メール・予定などの情報も踏まえて答えられます。だから「自分(自社)の文脈に沿った」手伝いが得意です。

なお、ブランド名としてのMicrosoft CopilotはMicrosoftが提供する一方、プログラミング支援のGitHub CopilotはMicrosoft傘下のGitHubがOpenAIと協力して開発した別製品です(2021年に技術プレビュー公開)。「Copilot」を名乗る製品は複数あるので、次の章でまず種類を整理します。

【重要】Copilotの種類を整理する(ここが混乱ポイント)

Copilotは複数の製品があり、名前が似ていて混同しがちです。まずはこの4つを押さえてください。なお、かつて個人向けの単体有料プランだった「Copilot Pro」は統合・縮小が進んでおり、現在はMicrosoft 365 Premiumが個人向け上位プランの主軸となっています。

種類 対象 どんなもの? 詳しい記事
無料のCopilot 誰でも ブラウザ・Windows・スマホアプリで使える基本のAIチャット 使い方ガイド
Microsoft 365 Premium 等(個人向け有料) 個人 Word/Excel等のCopilot機能や上位AIを個人で使える月額プラン。旧Copilot Proの機能を継承した現行の個人向け上位プラン 個人向け有料プランの解説
Microsoft 365 Copilot(法人向け) 企業 社内データ(Microsoft Graph)と連携して業務アプリで使う本格版 Microsoft 365 Copilotの解説
Copilot Studio(開発者・管理者向け) IT部門 自社専用のAIエージェントを作るためのツール Copilot Studioの解説

「どのCopilotの話か」を意識すると、料金も機能も一気に分かりやすくなります。

Copilotで何ができる?(具体的な指示例つき)

ふだんの作業がどう変わるかで言うと、たとえば「ゼロからスライドを作る」→「PowerPointに頼めばたたき台が一気にできる」、「Excelの関数に悩む」→「日本語で頼むだけで集計・グラフ化」、「メールを一から書く」→「Outlookが要点から整った文面を提案」、「議事録を手作業でまとめる」→「Teamsが要点・決定事項・宿題を自動でまとめる」といった変化が起きます。

アプリごとの具体的な支援と、実際にどう指示すればよいかは次のとおりです。指示(プロンプト)は難しい構文である必要はなく、日本語で用件を伝えるだけで通じます。

  • Word:文書の下書き作成・リライト・要約ができます。「この報告書を1ページに要約して」「本文の敬語表現を統一して」「この企画書をお客様向けにやわらかい表現に直して」「英語の資料を自然な日本語に翻訳して」といった指示が典型です。文章全体でなく、選択した段落だけを対象に指示することもできます。
  • Excel:数式の提案・データの集計や傾向分析・グラフ作成ができます。関数を覚えていなくても「A列の売上を月別に合計して、B列に増減率を出して」「このシートで異常に大きい数値がある行を教えて」「この表を棒グラフにして」のように日本語で頼めます。既存の数式について「このセルの計算式が何をしているか説明して」と聞くと、複雑な数式の解読にも使えます。
  • PowerPoint:Word文書や指示文からスライドのたたき台を自動生成できます。「このWord資料をもとに10枚程度のスライドにして」「タイトルスライドのデザインをもっとシンプルに」「3枚目のグラフをもっと大きく見やすくして」のように、構成とデザインの両方を指示できます。ゼロから叩き台を作るときに特に効果を発揮します。
  • Outlook:メールの下書き・長いスレッドの要約・返信案の提案ができます。「この長いメールスレッドを3行で要約して」「丁寧な言い回しでお断りの返信を作成して」「先方の質問に一つずつ答える形で返信を下書きして」といった使い方が代表的です。
  • Teams:会議のリアルタイム要約・決定事項とタスクの整理・欠席した会議のキャッチアップができます。会議中や会議後に「これまでの決定事項と担当者を一覧にして」「私が発言した部分だけ抜き出して」と頼むと、議事録づくりの手間が大きく減ります。

アプリ別の使い方は CopilotのOffice(Word・Excel・PowerPoint)活用、業務別・業種別の使いどころは Copilot活用事例15選 で詳しく解説しています。

開発現場でのGitHub Copilot活用(コーディング支援)

「Copilot」を調べている人の一部は、オフィス作業用ではなくGitHub Copilot(開発者向けのコーディング支援AI)を探しています。名前は似ていますが、Microsoft 365 Copilotとは対象アプリも契約体系も異なる別製品です。VS Codeなどのエディタに導入すると、主に次の機能を使えます。

  • コード補完:関数名やコメントを書き始めると、続きの処理が候補として表示され、Tabキーで確定できます。たとえば「// メールアドレスの形式をチェックする関数」とコメントを書くだけで、対応する処理の下書きが提案される、という使い方が典型です。
  • Copilot Chat:エディタ内のチャットパネルで「このエラーの原因を教えて」「この関数をもっと読みやすくリファクタリングして」「このコードにユニットテストを追加して」のように、コードを見せながら指示できます。ファイル全体ではなく選択した範囲だけを対象に質問することも可能です。
  • コミットメッセージ・プルリクエストの下書き:変更差分の内容から、コミットメッセージやプルリクエストの説明文を自動生成できます。レビュー前の文面づくりにかかる時間を圧縮できます。
  • コーディングエージェント:近年は単純な補完にとどまらず、「このIssueに対応して」といった指示を出すと、複数ファイルにまたがる変更・テスト実行までを一連のタスクとして自律的に進める機能も広がっています。人が最終レビューして取り込むかどうかを判断する、という関係性は変わりません。

Microsoft 365 Copilot側にも、業務データやワークフローと連携して定型作業を自動化する「エージェント」の仕組みがあります。トリガー設計や知識ソースの持たせ方などエージェント機能の詳細は→Copilotエージェントの作り方で解説しています。GitHub Copilot側の料金プランは GitHub Copilotの料金プラン を参照してください。

料金はいくら?無料でも使える?

基本のCopilotは無料で使えます。より高度に使う場合の主なプランは次のとおりです(Microsoft公式料金ページ・2026年7月時点・税抜・USD基準)。

プラン 対象 料金の目安
無料のCopilot 誰でも 無料($0)
Microsoft 365 Personal 個人 月額$9.99/年払い$99.99(約¥1,500前後・参考)
Microsoft 365 Family 家族 月額$12.99/年払い$129.99(AI機能は契約者本人のみ)
Microsoft 365 Premium 個人(上位・旧Copilot Pro機能を継承) 月額$19.99/年払い$199.99(約¥3,000前後・参考)。Word/Excel/PPT/Outlook内AI・優先モデルアクセス・画像生成100回/日等を含む個人の最上位プラン
Microsoft 365 Copilot Business 中小企業(最大300ユーザー) 年払い$18/ユーザー/月(割引価格・通常$21)、月払い$25.20。別途対象M365ライセンスが必要
Microsoft 365 Copilot Enterprise 大企業・エンタープライズ 年払い$30/ユーザー/月。別途対象M365ベースライセンス(E3/E5等)が必要

法人向けプランはベースとなるM365ライセンス費用が別途かかります。上表の金額だけで利用できるわけではない点にご注意ください。また金額は改定されることがあるため、契約前に必ずMicrosoft公式の料金ページで最新をご確認ください。各プランの機能差と選び方は Copilotの料金・有料プラン比較 で詳しく解説しています。

始め方と、ChatGPTなど他のAIとの違い

まずは無料のCopilotにサインインして触ってみるのが近道です。アクセス方法・プロンプト(指示)の書き方・Office連携などの基本は Copilotの使い方完全ガイド にまとめています。

ChatGPTなど他の汎用AIとの大きな違いは、WordやExcelなど普段の業務アプリに統合されていること、そして許可された社内データを踏まえて答えられることです。「日常の業務そのものを効率化したい」ならCopilot、という選び方ができます。ChatGPTやGeminiとの詳しい比較は Copilot vs ChatGPT vs Geminiの比較 をご覧ください。使う際の注意点(誤った回答=ハルシネーション)は Copilotのハルシネーション対策、セキュリティは Copilotのセキュリティ も参考にしてください。

どのCopilotから始めるべき?(導入時の判断軸)

Copilotをどこから使い始めるかは、次の2つの質問で整理すると分かりやすくなります。

  • 「会社としてMicrosoft 365を既に使っているか?」——使っているなら、Copilotは他のAIにない「社内データ連携」という強みを持ちます。まず無料版で感触をつかみ、部署単位でMicrosoft 365 Copilotを試すのが定石です。
  • 「効率化したいのはOffice作業か、それ以外か?」——Word・Excel・会議まわりならCopilotが最短です。一方、プログラミング支援や長文分析が主目的なら、ChatGPTやClaudeなど他のAIとの比較検討をおすすめします。

「全社一斉導入」よりも「困っている部署から小さく試す」ほうが、定着率もコスト対効果も高くなりやすい傾向があります。まずは業務で困っている部署・作業を1つ選び、無料版か部署単位のトライアルで実際の効果を確かめてから、範囲を広げるのが現実的な進め方です。

よくある質問

Q. Copilotは無料で使えますか?
A. はい、基本のCopilotは無料です。Office内での高度な機能などは有料プラン(Microsoft 365 Premium/Microsoft 365 Copilot等)になります。

Q. 種類が多くて分かりません。どれを見ればいい?
A. 個人で上位機能を使うならMicrosoft 365 Premium、会社で使うならMicrosoft 365 Copilot、エージェントを作るならCopilot Studioの記事が入口です。

Q. ChatGPTと何が一番違いますか?
A. WordやExcelなど普段のアプリの中で、社内データも踏まえて手伝ってくれる点です。

Q. 日本語でも使えますか?
A. 使えます。日本語での指示・文章作成に対応しています。

Q. Copilotは何と読みますか?
A. 「コパイロット」と読みます。飛行機の「副操縦士」を意味する英語です。

Q. 入力した社内データが外部に漏れたりAIの学習に使われたりしませんか?
A. 法人向けのMicrosoft 365 Copilotでは、組織のデータは基盤モデルの学習に使われないとMicrosoftが説明しています。設定や注意点はCopilotのセキュリティ解説を参照してください。

まとめ

Copilotは、普段の仕事アプリの中であなたを手伝ってくれるMicrosoftのAIです。まずは無料のCopilotを触り、「どのCopilotが自分に合うか」をこのページで見極めてください。「もっとくわしく」と思ったら、各専用記事へ進めば、種類・料金・使い方・活用事例まで一気に深掘りできます。

参考文献

監修

河合 継(クリスタルメソッド株式会社 代表取締役)

AI・ディープラーニングに関する特許16件の発明者。過去、国立がん研究センターとの共同研究や、テレビ番組でのAI解説実績を持つAI研究者として、AIの研究開発を主導している。
運営会社について編集方針

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