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Claude CodeをAmazon Bedrockで使う方法|設定手順・必要な権限・モデル固定・注意点【2026年版】
文:クリスタルメソッド編集部 監修:河合 継(代表取締役)

Claude CodeをAmazon Bedrockで使うには(結論と手順の全体像)
Claude Codeは、Anthropicと直接契約しなくても、AWSのAmazon Bedrockを経由して使えます。認証と課金はAWS側で行われるため、Claudeの有料プラン(Pro・Max)は不要で、料金はBedrockの従量課金になります。すでにAWSで権限やログ、費用を管理している会社に向いた使い方です。
いちばん簡単な始め方は、次の3ステップです(公式ドキュメント「Claude Code on Amazon Bedrock」・2026年10月12日確認)。
- AWS側でモデルを使えるようにする:Bedrockコンソールのモデルカタログで Anthropic のモデルを選び、利用目的のフォームを送信します(AWSアカウントごとに1回。送信するとすぐに使えるようになります)。
- Claude Codeを起動してBedrockを選ぶ:
claudeを起動し、ログイン画面で「3rd-party platform」→「Amazon Bedrock」を選びます。すでにログイン済みなら/setup-bedrockを実行します。 - ウィザードの質問に答える:AWSの認証方法(AWSプロファイル・BedrockのAPIキー・アクセスキーなど)とリージョンを答えると、使えるモデルの確認とモデルの固定まで案内されます。
次の動画は、手順2と3を実際に進めた様子です。
CIや、チーム全員に同じ設定を配る場合は、ウィザードの代わりに環境変数で設定します。最小の設定は次の2行です。
export CLAUDE_CODE_USE_BEDROCK=1 export AWS_REGION=us-east-1
設定できたら、Claude Codeの中で /status を実行して、接続先とリージョン、モデルが意図どおりかを確認します。以下、Bedrockを選ぶ理由と制約、ウィザードでの設定、環境変数での設定、必要なIAM権限、モデルの固定、うまくいかないときの対処の順に説明します。
関連記事Claude Code(クロードコード)とは?できること・料金・使い方を初心者にもやさしく解説【2026年版】 / Claude Code 使用量を完全制御する実装ガイド【2026年版】 / Claude Code ログイン方法・できない時の対処法|2026年版ガイド
Claude Code × Amazon Bedrockを選ぶ理由と、知っておきたい制約
Claude Codeをチームで使うとき、Anthropicに直接つなぐ方法では、APIキーの管理、費用の振り分け、利用の記録を別に用意する必要があります。Amazon Bedrockを経由すると、これらをすでに使っているAWSの仕組みでまかなえます。
いちばんの利点は、AWSの標準の認証とIAMロールをそのまま使えることです。CloudTrailによる呼び出しの記録、SCPによる操作の制限、AWS Organizationsと合わせた費用の管理など、すでに整えたAWSの管理の仕組みが、Claude Codeにもそのまま当てはまります。総務省のAIセキュリティ分科会にAWSジャパンが提出した資料「AWSの生成AIサービスとセキュリティ対策」でも、Bedrockの推論では顧客のデータが記録されないことや、VPC・AWS PrivateLinkを使った閉じたネットワークでの利用構成が示されています(出典:soumu.go.jp)。セキュリティの決まりが厳しい組織で選ばれやすい理由です。
一方で、制約もあります。公式ドキュメントに書かれている主な制約は次のとおりです。
/logoutコマンドは使えません(認証はAWS側で管理するため)- WebSearchツールは使えません
- Converse APIには対応していません(Invoke APIを使います)
- プロンプトキャッシュは、リージョンによっては使えません
Claude Codeそのものの概要は Claude Codeとは、料金は Claude Code APIの料金体系 で説明しています。
ウィザードでAmazon Bedrockを設定する手順(実際の画面)
自分のAWSの認証情報で使い始めるなら、Claude Codeに入っている設定ウィザードがいちばん簡単です。ここでは実際の画面で順に説明します。なお、この記事の画面は、AWSの認証情報を入れていない端末で撮っています。そのため、最後の確認は「失敗」の画面になっています。
手順1:AWS側でモデルを使えるようにする
Amazon Bedrockのコンソールでモデルカタログを開き、Anthropicのモデルを選んで、利用目的のフォームを送信します。AWSアカウントごとに1回だけ必要で、送信するとすぐに使えるようになります。AWS Organizationsを使っている場合は、管理アカウントから PutUseCaseForModelAccess APIで一度に送信できます。
手順2:claude を起動して「Amazon Bedrock」を選ぶ
ターミナルで claude を実行し、ログイン方法の選択で「3rd-party platform」を選びます。次の画面で「Amazon Bedrock」を選びます。すでにログイン済みで入力欄が表示される場合は、/setup-bedrock を実行すると同じウィザードが開きます。

手順3:AWSへの認証方法を選ぶ
AWSにどの方法で認証するかを選びます。ふだんAWS CLIで使っている方法を選べば問題ありません。
- AWS profile (SSO or named profile):
~/.awsフォルダにあるプロファイルを使います。IAM Identity Center(SSO)で入っている場合もこれです。 - Bedrock API key (bearer token):Bedrock専用のAPIキーを使います。
- Access key + secret:アクセスキーとシークレットを入力します。
- Use credentials already in my environment:すでに環境変数などに設定してある認証情報をそのまま使います。

手順4:リージョンを入力する
Bedrockでモデルを有効にしたリージョンを入力します。東京リージョンなら ap-northeast-1 です。

手順5:確認の結果を見る
入力が終わると、Claude Codeが認証情報を確かめ、アカウントで使えるClaudeのモデルを調べます。問題がなければ、使うモデルを固定する画面に進みます。設定は ~/.claude/settings.json に保存され、あとから /setup-bedrock でいつでも変更できます。
認証情報が見つからない場合は「Verification failed」と表示され、「Go back and fix」で戻って直すか、「Save anyway」で確認を飛ばして保存するかを選べます(実際の画面は、後半のトラブルシューティングの章に載せています)。
環境変数による手動設定(CI・チーム展開向け)
CI/CDに組み込む場合や、チーム全員に同じ設定を配る場合は、ウィザードではなく環境変数で設定します。公式ドキュメント(code.claude.com/docs/en/amazon-bedrock)が示す最小の設定は次の2行です。
export CLAUDE_CODE_USE_BEDROCK=1 export AWS_REGION=us-east-1
リージョンは、AWS_REGION → AWS_DEFAULT_REGION → 使っているAWSプロファイルのリージョン → us-east-1 の順で決まります。プロファイルにリージョンを設定してあれば、AWS_REGION は書かなくてもかまいません。実際にどのリージョンになったかは /status で確認できます。
認証には、AWS SDKの標準の仕組みがそのまま使われます。公式ドキュメントが挙げている方法は次の5つです。
aws configure:IAMユーザーのアクセスキーを~/.awsのプロファイルに保存します- 環境変数:
AWS_ACCESS_KEY_IDとAWS_SECRET_ACCESS_KEY(一時的な認証情報ならAWS_SESSION_TOKENも)を設定します - SSOプロファイル:
aws sso login --profile=プロファイル名でサインインし、AWS_PROFILEを設定します aws login:AWSマネジメントコンソールの認証情報でブラウザからサインインします(AWS CLI 2.32.0以降。有効期間は最長12時間)- BedrockのAPIキー:
AWS_BEARER_TOKEN_BEDROCKに設定します。設定してあると、ほかのAWS認証情報より優先されます
認証情報を読み込めない状態で実行すると、次のようなエラーになります。このエラーが出たら、上のどれかの方法で認証情報を設定し直します。

SSOを使っていてセッション切れが起きる場合は、設定ファイルに次の項目を追加すると、認証情報の更新を自動化できます。
awsAuthRefresh:認証情報の期限が切れたときにだけ実行されるコマンドです(例:aws sso login --profile myprofile)awsCredentialExport:セッションの開始時と認証情報の読み直しのたびに実行されます。.awsフォルダを書き換えられず、認証情報を直接返す必要がある場合に使います
ログインまわりの対処は Claude Codeのログイン方法・できないときの対処、コマンドの一覧は Claude Code スラッシュコマンド解説 にまとめています。
IAM権限設定と運用上の注意点
BedrockでClaude Codeを動かすには、IAMで次の操作を許可しておきます。
bedrock:InvokeModelbedrock:InvokeModelWithResponseStreambedrock:ListInferenceProfilesbedrock:GetInferenceProfile- AWS Marketplaceの購読に関する権限(
aws-marketplace:ViewSubscriptions・aws-marketplace:Subscribe。Bedrock経由の呼び出しに限る条件つき) - Mantleを使う場合は、別に
bedrock-mantle:CreateInference(推論)とbedrock-mantle:CountTokens(トークン数の計算)。上のbedrock:の権限ではMantleは使えません
公式ドキュメントには、そのまま使えるIAMポリシーのJSONが載っています。

同じ内容を、コピーして使える形で載せておきます(公式ドキュメントの記載のまま)。
{
"Version": "2012-10-17",
"Statement": [
{
"Sid": "AllowModelAndInferenceProfileAccess",
"Effect": "Allow",
"Action": [
"bedrock:InvokeModel",
"bedrock:InvokeModelWithResponseStream",
"bedrock:ListInferenceProfiles",
"bedrock:GetInferenceProfile"
],
"Resource": [
"arn:aws:bedrock:*:*:inference-profile/*",
"arn:aws:bedrock:*:*:application-inference-profile/*",
"arn:aws:bedrock:*:*:foundation-model/*"
]
},
{
"Sid": "AllowMarketplaceSubscription",
"Effect": "Allow",
"Action": [
"aws-marketplace:ViewSubscriptions",
"aws-marketplace:Subscribe"
],
"Resource": "*",
"Condition": {
"StringEquals": {
"aws:CalledViaLast": "bedrock.amazonaws.com"
}
}
}
]
}
費用の管理については、公式ドキュメントが、Claude Code専用のAWSアカウントを用意することをすすめています。費用の把握と権限の管理が簡単になるためです。料金はBedrockの従量課金で、Anthropicのサブスクリプションとは別になります(詳細:aws.amazon.com/bedrock/pricing/)。
Guardrails(入出力のフィルタリング)を使う場合は、ANTHROPIC_CUSTOM_HEADERS にGuardrailのIDとバージョンを設定します。サービス階層は ANTHROPIC_BEDROCK_SERVICE_TIER で default・flex・priority から選べます(使える階層はモデルとリージョンによって異なります)。
Anthropicに直接つなぐ場合、Bedrock、Bedrock+Mantleの主な違いを表にまとめます。
| 項目 | Anthropic直接API | Bedrock(Invoke API) | Bedrock + Mantle |
|---|---|---|---|
| 認証方式 | Anthropic APIキー | AWS SDK標準チェーン | AWS SDK標準チェーン |
| WebSearch | 利用可 | 利用不可 | 利用不可 |
| 1Mコンテキスト | モデル依存 | Fable・Sonnet 5以降・Opus 4.7以降は標準で1M/Opus 4.6・Sonnet 4.6は[1m]を指定 | Fable・Sonnet 5以降・Opus 4.7以降は標準で1M |
| Guardrails | なし | 対応 | 対応 |
| プロンプトキャッシュ | 対応 | リージョン依存 | リージョン依存 |
| コスト管理 | Anthropicコンソール | AWS Cost Explorer | AWS Cost Explorer |
| 必要な環境変数 | ANTHROPIC_API_KEY | CLAUDE_CODE_USE_BEDROCK=1 | CLAUDE_CODE_USE_BEDROCK=1 + CLAUDE_CODE_USE_MANTLE=1 |
Claude Code・AIエージェントの業務導入をご検討の方は、自社での開発実例を公開しているクリスタルメソッドの無料相談をご利用ください。
モデルピンとMantle:チーム展開で見落としやすい設定
「自分の環境では動くのに、チームに配ると動きが変わる」という問題の多くは、モデルの固定(モデルピン)をしていないことが原因です。公式ドキュメントも、複数の人に配るときはモデルのバージョンを固定するよう求めています。固定は次の環境変数で行います。
export ANTHROPIC_DEFAULT_OPUS_MODEL='us.anthropic.claude-opus-4-8' export ANTHROPIC_DEFAULT_SONNET_MODEL='us.anthropic.claude-sonnet-4-6' export ANTHROPIC_DEFAULT_HAIKU_MODEL='us.anthropic.claude-haiku-4-5-20251001-v1:0'
先頭の us. は、リージョンをまたいで推論する「クロスリージョン推論プロファイル」を表します。AWS GovCloudでは us-gov. に置き換えます。
固定しない場合、現在の公式ドキュメント(2026年10月12日確認)では、Bedrockでの既定のモデルはOpus 5.5(us-* リージョンなら us.anthropic.claude-opus-5-5)です。セッション名の生成などの裏側の処理には、Sonnet 4.5(us.anthropic.claude-sonnet-4-5-20250929-v1:0)が使われます。公式は「モデルを固定していない環境は、v2.1.207以降に更新した時点からOpusの単価で課金される」と注意しています。Sonnet 4.5を主に使い続けたい場合は、ANTHROPIC_MODEL にそのモデルIDを指定します。既定のモデルはClaude Codeの更新で変わるので(v2.1.280より前はOpus 5、v2.1.207〜218はOpus 4.8でした)、業務で使う環境では必ず固定してください。
設定が意図どおりになっているかは、/status で確認します。次の画面は、東京リージョンでSonnetのモデルを固定した状態で実行した例です。

/status を実行した画面の上半分(2026年10月12日に実際に実行して撮影)。API provider が Amazon Bedrock、AWS region が ap-northeast-1、Model に固定したモデルIDが表示されていますリージョン別の推論プロファイル接頭辞(東京リージョンはapac.)
Claude Codeは、固定していない既定のモデルを、使っているAWSリージョンに合ったクロスリージョン推論プロファイルのIDに変換して呼び出します。公式ドキュメントが示す対応は次のとおりです。
| AWSリージョン | 優先される接頭辞 |
|---|---|
us-gov-*(GovCloud) | us-gov. |
us-* | us. |
eu-* | eu. |
ap-*(東京ap-northeast-1を含む) | apac. |
| その他 | global. |
既定のモデルはそのままで接頭辞だけを変えたい場合は、環境変数 ANTHROPIC_BEDROCK_REGION_PREFIX を使います(v2.1.224以降)。指定できる値は us・eu・apac・jp・au・global で、たとえば jp を指定すると jp. で始まる推論プロファイルを優先して探します。アカウントの推論プロファイルを一覧できる権限(bedrock:ListInferenceProfiles)がある場合は、その接頭辞のプロファイルが無いモデルを、ほかの一致するプロファイルへ自動で切り替えます。一覧できない場合は指定した接頭辞をそのまま使うので、そのプロファイルが有効になっていないと400エラーになります。
起動時のモデルチェックと自動フォールバック
Bedrockの設定で起動すると、Claude Codeは、使う予定のモデルをアカウントで呼び出せるかを確認します。固定していない既定のモデルが使えない場合は、そのセッションに限って古いバージョン(Opusのどのバージョンも使えなければSonnet)に切り替え、通知を出します。この切り替えは保存されないので、ずっと同じモデルを使いたい場合は、モデルを有効にするか固定します。逆に、固定したモデルより新しい既定のモデルがアカウントで使える場合は、固定の更新を提案されます。
1Mトークンのコンテキストについては、公式ドキュメント(2026年10月12日確認)によると、Fable・Sonnet 5以降・Opus 4.7以降のモデルは、Bedrockで最初から1Mで動きます。Opus 4.6とSonnet 4.6は、モデルIDの末尾に [1m] を付けた指定(またはウィザードの1Mの選択肢)で1Mになります。v2.1.287より前は、FableとOpus 4.7以降もInvoke APIでは既定が200Kでした。
Mantleは、Bedrockの中で、AnthropicのAPIと同じ形でClaudeのモデルを呼び出せる入口です。CLAUDE_CODE_USE_MANTLE=1 の1行で有効になり、/status に「Amazon Bedrock (Mantle)」と表示されれば切り替わっています。MantleのモデルIDは、バージョンの接尾辞が付かない形(例:anthropic.claude-sonnet-5)になります。通常のInvoke APIと同時に設定することもできます。
セットアップ後のトラブルシューティングと展開チェックリスト
設定が終わったら、まず /status で接続の状態を確認します。モデルIDとリージョンが意図どおりに表示されていれば、設定はできています。うまくいかないときは、下の一覧で原因を探してください。
ウィザードの確認で失敗した場合は、次のような画面になります。この例は認証情報が見つからないケースです。

- モデルにアクセスできない:Bedrockのモデルカタログで利用目的のフォームを送信していないと起きます。AWS Organizationsを使っている場合は、管理アカウントでまとめて許可されているかを確認します。
- リージョンが合っていない:
/statusで実際のリージョンを確認します。古いバージョンではリージョンの決まり方が違うことがあるので、claude --versionでバージョンを確認し、必要なら更新します。更新の方法は Claude Code インストールガイド で説明しています。 - SSOのセッションが切れる:
awsAuthRefreshを設定していないことが多い原因です。CIでは、AWS_BEARER_TOKEN_BEDROCKによるBedrockのAPIキー認証が安定します。 - 「on-demand throughput isn’t supported」と出る:モデルをオンデマンドのモデルIDで指定していることが原因です。公式は推論プロファイルのID(例:
us.anthropic.claude-sonnet-4-6)で指定するよう案内しています。使えるプロファイルはaws bedrock list-inference-profiles --region リージョン名で確認できます。 - SSOのブラウザのタブが何度も開く:社内VPNや、通信を検査するプロキシがSSOのブラウザ認証を途中で切ると、Claude Codeが認証の失敗とみなして
awsAuthRefreshを繰り返し実行します。公式の対処は、設定ファイルからawsAuthRefreshを外し、Claude Codeを起動する前にaws sso loginを手で実行することです。 - 認証情報の取得が止まる:AWSの認証情報の取得は1回60秒で打ち切られ、
AWS default-chain credential resolve timed outになります。多要素認証つきのブラウザSSOなど、本当に時間がかかる場合は、CLAUDE_CODE_AWS_CHAIN_RESOLVE_TIMEOUT_MS(ミリ秒)で上限を延ばします。 - 社内プロキシの環境で証明書エラーが出る:v2.1.261より前は、通信を検査するプロキシの社内ルート証明書がOSの証明書ストアにしか無い環境で、
unable to get local issuer certificateが出たり、ウィザードでモデルが unreachable と表示されたりすることがありました。v2.1.261以降へ更新します。 - プロンプトキャッシュのトークン数が0のまま:リージョンによっては、Bedrockのプロンプトキャッシュが使えません。AWSのドキュメントで、対応しているモデルとリージョンを確認します。なお、既定で5分のキャッシュの寿命を1時間にしたい場合は
ENABLE_PROMPT_CACHING_1H=1を設定します(1時間のキャッシュは5分より高い単価で課金されます)。
チームに配る前の最終チェックリスト
- [ ]
CLAUDE_CODE_USE_BEDROCK=1が、全員の環境か共有の設定ファイルに入っている - [ ] モデルの固定(
ANTHROPIC_DEFAULT_*_MODEL)を、チームの設定用リポジトリで管理している - [ ] 専用のAWSアカウントで、Cost Explorerの予算アラートを設定している
- [ ] IAMに
bedrock:InvokeModelとbedrock:InvokeModelWithResponseStreamを付けている - [ ]
/statusで、意図したモデルIDとリージョンが表示されることを確認した - [ ] Guardrailsが必要な場合は、
ANTHROPIC_CUSTOM_HEADERSを設定した
Claude Codeの基本的な使い方は Claude Code の使い方ガイド、ほかのモデルやプロバイダへの接続は Claude Codeを他モデルで使う解説、チームでの運用は Claude Code Teamの解説 にまとめています。Cursorなどほかのツールとの比較は Claude Code vs Cursor 比較 をご覧ください。
Bedrockを選ぶべきか:ほかの経路との見極めと、先に確認しておきたい点
設定を始める前に、Amazon Bedrockが自分の組織にいちばん合った経路かどうかを、一度確かめておくことをおすすめします。Bedrock経由は「すでにあるAWSの管理の仕組みをそのまま使いたい組織」でいちばん効果があります。前提が違う場合は、ほかの経路のほうが運用の手間が少なくなります。判断のポイントは次の3つです。
- すでに使っているクラウドで決める:IAM・CloudTrail・SCPをAWSで運用しているなら、Bedrockが自然です。監査の記録や費用の振り分けをGoogle Cloudで行っている組織は、Google Cloud経由(
CLAUDE_CODE_USE_VERTEX=1)で同じような管理ができます。「AWSだから」ではなく、「監査と課金をどこで行っているか」で選ぶのが実務的です。 - 必要な機能から考える:Bedrock経由ではWebSearchツールが使えません。Claude Codeに外部の検索をよく使わせたい場合は、この点だけで、直接つなぐ方法やゲートウェイを使う構成を検討する価値があります。
- 専用のAWSアカウントを用意する:費用を見やすくするためだけでなく、SCPで
bedrock:InvokeModelを実行できる範囲をはっきり区切れるので、あとの監査対応が楽になります。すでにある本番用のアカウントに同居させると、最初は早く始められますが、費用の振り分けと権限の分離があとで負担になりやすくなります。
もう1つ、設定のあとで見落としやすいのが、新しいモデルが使えるようになる時期の差です。新しいClaudeのモデルは、Anthropicに直接つなぐ方法で先に提供され、Bedrockの各リージョンで使えるようになるまでに時間がかかることがあります。「直接なら使えるのに、Bedrockのモデルカタログに出てこない」のは、障害ではなく提供の順番の問題であることがほとんどです。モデルを固定しているチームは、使いたいモデルのIDが、対象のリージョンのクロスリージョン推論プロファイルに含まれているかを、配る前に確認しておくと安心です。
よくある質問
Q. Claude CodeをAmazon Bedrockで使うには、何から始めればいいですか?
A. AWSのBedrockコンソールのモデルカタログでAnthropicのモデルを選び、利用目的のフォームを送信します(アカウントごとに1回)。そのあと claude を起動し、ログイン画面で「3rd-party platform」→「Amazon Bedrock」を選ぶと、ウィザードが認証方法・リージョン・使えるモデルの確認まで案内します。
Q. Amazon Bedrock経由でClaude Codeを使う最大の利点は何ですか?
A. AWS SDK標準の認証チェーンとIAMロールがそのまま利用できることです。CloudTrailによる呼び出しログ、SCPによる操作制限、AWS Organizationsと連携したコスト管理など、エンタープライズが既に構築したAWSガバナンスがClaude Codeにそのまま適用されます。
Q. Bedrock経由の主な制約はありますか?
A. あります。/logoutコマンドは使用不可(認証はAWS側が管理)、WebSearchツールは利用不可、Converse APIは非対応(Invoke APIを使用)、プロンプトキャッシュは一部リージョンで非対応です。
Q. 環境変数による最小構成はどうなりますか?
A. export CLAUDE_CODE_USE_BEDROCK=1とexport AWS_REGION=us-east-1の2行です。AWS_REGION環境変数→AWS_DEFAULT_REGION→AWSプロファイル→デフォルト(us-east-1)の順でリージョンが解決されます。
Q. 認証方式にはどんな選択肢がありますか?
A. aws configureで設定した長期クレデンシャル、環境変数(AWS_ACCESS_KEY_ID/AWS_SECRET_ACCESS_KEY)、SSOプロファイル(aws sso login)、Bedrock専用APIキー(AWS_BEARER_TOKEN_BEDROCK)のいずれもAWS SDK標準チェーンとして動作します。
Q. チーム展開でモデルピンが必須とされるのはなぜですか?
A. 個人開発環境では動くのにチームに展開すると挙動が変わる問題の大半は、モデルピン(モデルIDの固定)の欠如に起因するためです。モデルピンを行わない場合、Anthropicがモデルデフォルトを更新したタイミングで意図しない切り替えが発生しうるため、本番で使う場合は必ずモデルを固定(ピン)します。
Q. Mantleとは何ですか?
A. Bedrockのネイティブ Anthropic API形状エンドポイントです。有効化はCLAUDE_CODE_USE_MANTLE=1の1行で済み、接続確認は/statusで「Amazon Bedrock (Mantle)」と表示されることで判別できます。Sonnet 5はMantle経由で常時1Mコンテキストが利用できます。
Q. Bedrock経由で必要なIAM権限は何ですか?
A. 最低限bedrock:InvokeModel、bedrock:InvokeModelWithResponseStream、bedrock:ListInferenceProfiles、bedrock:GetInferenceProfileが必要です。加えてAWS Marketplaceサブスクリプションが条件付きで必要な場合があります。
Q. コスト管理で推奨されている運用はありますか?
A. 公式ドキュメントはClaude Code専用のAWSアカウントを用意することを推奨しています。コスト可視化・予算アラート・SCPによる操作制限を明確にするためで、既存の本番アカウントに混在させると、費用の振り分けが難しくなります。
Q. Bedrock経由の場合、Claudeの有料プラン(Pro・Max)は必要ですか?
A. 必要ありません。Bedrock経由では認証と課金がAWS側で行われ、料金はAmazon Bedrockの従量課金になります。Claudeのサブスクリプションとは別の料金です。
Q. 東京リージョンで使えますか?
A. Claude Codeは、ap-northeast-1(東京)を含む ap-* のリージョンでは apac. で始まる推論プロファイルを優先して使います。環境変数 ANTHROPIC_BEDROCK_REGION_PREFIX に jp を指定すると、jp. で始まるプロファイルを優先できます。使いたいモデルの推論プロファイルが自分のアカウントで有効になっているかは、aws bedrock list-inference-profiles で確認します。
参考文献
- Claude Code on Amazon Bedrock(公式ドキュメント): https://code.claude.com/docs/en/amazon-bedrock
- Amazon Bedrock 上の Claude Code(公式ドキュメント日本語版): https://code.claude.com/docs/ja/amazon-bedrock
- AWSの生成AIサービスとセキュリティ対策(AWSジャパン提出資料・総務省AIセキュリティ分科会掲載): https://www.soumu.go.jp/main_content/001039083.pdf
- Amazon Bedrock Pricing(AWS公式): https://aws.amazon.com/bedrock/pricing/
- Claude Code on Amazon Bedrockのデプロイパターンとベストプラクティス(AWS Japan Blog): https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/claude-code-deployment-patterns-and-best-practices-with-amazon-bedrock/
- Claude Sonnet 4.6 が Amazon Bedrock で利用可能になりました(Classmethod): https://dev.classmethod.jp/articles/amazon-bedrock-claude-sonnet-4-6/
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監修
河合 継(クリスタルメソッド株式会社 代表取締役)
AI・ディープラーニングに関する特許16件の発明者。過去、国立がん研究センターとの共同研究や、テレビ番組でのAI解説実績を持つAI研究者として、AIの研究開発を主導している。
運営会社について | 編集方針
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クリスタルメソッドは、Claude Codeを実務投入している開発会社として、AIエージェント・社員AIの導入と開発効率化を支援しています。自社サイトの表示速度をAI社員(Claude Code)で12.89秒→2.03秒に短縮した実例も事例記事として公開しています。「自社の開発・業務にAIをどう組み込むか」といったご相談を承っています。
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